過去の放送内容
2005年11月13日放送
特集
ケータイ戦国時代
ゲスト
伊藤洋一さん（株式会社住信基礎研究所主席研究員）・ベッキーさん
番組内容
2006年、携帯市場に激震が走る！
それは、お客さんが番号を変えずに他の携帯会社に移動できるという「番号ポータビリティ制度」が導入されるからです。
NTTドコモ、auツーカーのKDDI、そしてボーダフォン。
9兆円の市場を争う携帯電話3社の三つ巴の戦いに、がっちりマンデー！が迫ります。
ケータイ三社の人気携帯とは？
一体今、街ではどんな携帯が人気なのでしょうか？
現在新機種買い換え検討中の経済予報士見習い・川田亜子が、ビックカメラを直撃しました！
ズラリと並ぶ携帯電話も今や当たり前の光景。
年間新たに発売される携帯は、何と100機種以上！
各会社ごとの売り場で聞いてみました。
まずはNTTドコモ。
今一番売れている携帯はSH901iS。
画面が非常に大きいのが特徴で、カメラは300万画素と高画質。
確か、番組の二人もドコモユーザー。お二人の携帯を探してみると…
進藤さんのN900iは、既に一年以上前のものになるので、古すぎて店に置いていないのだとか。変化早過ぎの携帯市場！
一方、加藤さんの携帯は、最近出たばかりのビジネスユーザー向けの最新携帯、ビジネスFOMA M1000。パソコン向けのWebサイトが閲覧可能で、さらに携帯電話に電子手帳の機能をプラスしたすぐれものです。
お次はボーダフォン。
今、ボーダフォンで最も注目されているのが、iPodのように音楽プレイヤーとして楽しめる携帯、803T。「着うたフル」もCDも楽しめます。
そしてKDDI。
こちらのW31Tは、PCサイトも見ることが出来、衛星を使ったGPS機能や高画質カメラなど、多機能にも関わらず手に持ちやすい薄さが受け、現在ビックカメラの中でも一番の売れ行きを誇る超人気携帯なんです。
各社から次々と売り出される携帯電話。どれを選んでいいのかわからなくなるほどの激しい市場合戦！！
ところが、携帯御三家の戦いをさらに激化させいるのが…
来年の秋頃から始まる番号ポータビリティ制度！
番号ポータビリティ制度とは、自分が使っている携帯番号は変えずに携帯電話会社を変えられる利用者にとってはとても便利な制度。
しかし携帯会社にとってはお客さんを奪い合う大バトルの始まりなんです。
三社のヒミツ道具とは？？
ではいかなるサービス、新製品で勝負するのか！？
携帯御三家本体を直撃しました！
最初に突撃したのは…KDDI！
KDDIといえば、市松模様のインフォバーや、銀とパステルのタルビーなど、その魅力あるデザインが消費者から大人気。
最近ではお年寄り用に文字を大きくしたデザインのツーカーSも大ヒット。
お答え頂くのは、広報の寺井奈美さん。
お客を引きつける新たなヒミツ道具とは！？
それは、ハローメッセンジャー携帯。
なんとこれは、一度に5人の人間と通話出来たり、文字や写真をチャット感覚で複数でやりとりできる携帯電話なんです。
さらに、ワンセグ携帯。
ワンセグ携帯とは、来年4月から始まる、地上波デジタル放送が見れる超最新の携帯端末の事。
KDDIはそのワンセグ携帯をどこよりも早く出すんです！
KDDIと言えばやっぱりデザインが売り。
そんなオシャレなKDDIのデザインの生みの親が、小牟田啓博さん。
何社もの企業と試行錯誤を繰り返しながら、常に新たなデザインを模作しているといいます。
さて、今回小牟田さんにとっておきのデザイン携帯を見せてもらいました。
その名も石ころ！河原から拾ってきた石をモデルに、手にしっかりとなじむオシャレなデザインです。
しかし、このデザインの中身を作る技術が追いつくまでは商品化はしないという小牟田さん。
なんとも強いデザインへのこだわり。やはり、KDDIは今後もデザインには要注目！
続いて川田が突撃したのはNTTドコモ。言わずと知れた、携帯電話の王者。
加入者数5000万は三社ダントツのトップ。
さて、執行役員の夏野剛さんに登場してもらいました！
ドコモの新たなヒミツ道具、それは902 iシリーズのトランシーバ携帯！
夏野さんによると、auにもあるトランシーバ携帯よりも安いのが売りとのこと。
ちなみに、30秒間で1回押すごとに5円。
そんな王者ドコモの今後の狙いは？
夏野さんの答えでは…キュンとくる携帯とのこと！！
そのヒミツを探るべく向かったのが、日本が世界に誇る携帯技術の最先端を生み出す、NTTドコモR&Dセンター。
今、まさにキュンキュンする凄い携帯を開発中だといいます。
特別な許可を頂いてマルチメディア研究所の福本雅朗工学博士を直撃しました。
その携帯とは、指輪型の携帯！
携帯電話の子機として、指輪だけで電話をかけたり受けたりできるようになるのです。
指でトントントンとするだけで電話がかけられ、そして聞くときには指を耳に突っ込む、音が指の骨から耳に伝わって音声が聞こえるという、凄い技術。
将来ホントにこんな携帯になったら、まさしくキュンとなっちゃいます。
そして訪れたのがボーダフォン。
国内の加入者数では第3位ですが、世界の加入者数は、なんと4億5000万人以上と堂々の第1位。
マーケティング本部の星川智哉さんにお話を聞きました。
ボーダフォンのヒミツ道具は、音楽携帯！
ボーダフォンはドコモ、KDDIを追うチャレンジャー！
常に新たな戦略で先手を打っていきたい！
そこで始めたのが、現在CMでバンバン流れているLOVE定額。
特定の1人とボーダフォン同士なら一月なんと315円という破格のサービス！
LOVE定額というネーミングも効を奏し、すでに問い合わせが殺到中。
ワールドワイドな携帯会社としてのスケールを活かし、価格攻勢で日本国内での加入者数増大を目指します。
ますます過熱しそうな携帯戦争！あなたはどうしますか？
さて、スタジオではNTTドコモが現在開発中の指輪型の携帯電話を試してみました。
あまりの技術に、皆さん感動！！
ゲストの伊藤さんによると、番号ポータビリティ制度の導入によって、それまで一番シェアを持っている会社にとってはこれから競争を乗り切るのが厳しくなるとのことで、三社三つ巴になると見込んでいました。
また、携帯大好きなベッキーさんは、特に携帯の絵文字に注目しているとのことでした！
携帯御三家に対抗する伏兵とは？
三つ巴の戦いを繰り広げる携帯御三家。
しかし今年、そこに凄い勢いで迫る思わぬ伏兵が登場！
そう、PHSを扱う会社ウィルコム。
その売りはなんと言っても、「電話もメールもし放題」。
しかも月々2900円ポッキリ！激安定額制で今、大人気なんです！
5月に音声無料サービスが加わってから、なんと30万人近くも加入者が増えたのだとか！
そんなウィルコムのヒミツ道具、それは「すごいカード」！
携帯にこのカードを差し込むと、PHSで音声通話ができるのです。
データ通信をパソコンでしたいときは、カードを抜いてUSBタイプのウィルコムシルスタイルに入れて、パソコンに差し込むだけでメールやインターネットができるという優れもの。
このカードはPHSの心臓部、将来的にはハードを変えるだけで何役もこなせる、凄いモノなんです。
携帯業界の最先端技術とは？
さらに！今週、凄いニュースが飛び込んできました。
ソフトバンクやEアクセス、アイピーモバイルの携帯事業新規参入が遂に決定！
テレビなどのデジタル化が進み、隙間が出来始めた電波帯。
この儲かる隙間を狙った、IT企業の進出が遂に始まったのです。
各社が技術に凌ぎを削る日本の携帯業界。
そのレベルは世界と比べ、なんと3年は進んでいるのだとか。
そこで訪ねたのが奈良県にある、NEC関西研究所。
隣にある奈良先端技術大学と共同で、新しい技術を研究中なんです。
若き工学博士、若干28歳の奈良先端科学技術大学院大学の佐藤智和工学博士が開発中なのは、携帯カメラのスキャナ技術。
携帯カメラで、取り込みたいモノの上をなぞるだけで、通常バラバラになる画像も、自動で繋ぎ目を補正し、高画質にして一枚にするというもの。
これを使えば携帯で記念撮影をする際に、広画角のパノラマ写真も取ることが可能に。
続いては九州工業大学、こちらでは、今会話の出来る携帯を開発中。
携帯で会話なんて当たり前と思ってるあなた、違うんです！
驚きの開発に没頭中という佐藤寧教授に見せてもらうことに。
博士と喋っているのは携帯電話そのもの。
人間の話してる言葉を理解し、会話の出来る夢の携帯電話を開発中なんです。
この音声システムを使えば携帯電話だけでなく、様々な分野に応用が可能。
佐藤博士は数人でベンチャー企業を立ち上げ、がっちり夢を見ています。目指すのは1000億！
今後もますます夢がふくらむ携帯市場。あなたも狙ってみては？
今や携帯電話が1億個売れてもおかしくない時代、その携帯に使われる新たな技術を開発すれば、大もうけ間違いなし！とゲストの伊藤さんは分析しています。
技術だけでなく、コンテンツも商売の種になりそうです！
最後に、伊藤さんに次に出てきそうな携帯電話について聞いてみました。
それは、110番携帯！事件を見つけた人が携帯で110番通報をすると、警察はGPS機能でどこにいるかピンポイントで分かるというもの。
位置が分かるので、いたずらによる110番通報も少なくなるだろう、とのことでした。