過去の放送内容
2005年4月17日放送

特集
儲かる中国大特集!
ゲスト
堺屋太一さん・綾瀬はるかさん
中国でがっちり儲ける!!
今回は日本を飛び出し、世界の儲かり情報を大公開!
がっちり儲けるために私たちが向かったのは…今、世界で一番儲かると大注目の国、中国!
中国の人口は、2005年現在で約13億人!世界の大国としてのし上がってきています。
2008年にはスポーツの祭典、北京オリンピック、2010年には上海万国博覧会と、国際的イベントも目白押し!
経済の盛り上がりがますます期待できる上に、儲かり情報で満載の国、それが中国なのです!
今、日本でも中国株を中心に儲かりネタが大ブームになっています!
以前番組でも登場した個人投資家の小泉鉄造さんは、中国株で丸儲けした一人。
資金80万円から中国株に投資を始め、それがあれよあれよという間に急騰して、気がつけば何と1億円に!!資産は一気に100倍以上に膨れ上がりました!
こんなに儲かる国を見過ごすのは損!
そこで今回は、儲かる中国の仕組みを大解剖!
がっちり儲けるために知っておきたい中国情報を大公開します!
今、世界で最も勢いのある中国。
そんな中国でがっちり儲けるための秘訣を探るべく、経済予報士見習いの川田は中国・北京に行ってきました!
今回強力助っ人として登場したのは、経済ジャーナリストの柏木理佳さん。
柏木さんは、国際線客室乗務員として香港在住中に中国株を始めて大儲け!
その後北京首都師範大学に留学した柏木さんは、現在中国経済ジャーナリストとして活躍しています。
中国でがっちり儲ける!!それが今回のテーマ。

まずは、これだけは知っておきたい、中国儲けのキーワードをご紹介しましょう。
これだけは知っておきたい!中国儲けのキーワード(1):急激な経済成長!
2003年、国の経済力を示す国民一人あたりのGDPが1000ドルを突破!
これで世界第7位の国になりました。


ところでみなさん、中国といえばまだ自転車がたくさん走っていると思っていませんでしたか?
それはもう過去の話。豊かさの象徴でもある自動車の販売台数は年間450万台以上。
毎年100万台という異常なハイペースで販売数を伸ばしているのです。
高速道路総延長を比較しても、1位のアメリカ89000kmについで中国は2位の34000kmに!
ちなみに日本は8800km。
このような急激な普及から、現在では慢性的な渋滞が社会問題になっているほど!
また、三種の神器も、国が豊かになったことによって、
テレビ・冷蔵庫・洗濯機⇒⇒携帯電話・デジタルカメラ・MP3プレーヤーに発展。
そして驚きなのが、携帯電話の普及数!
その数は、世界一で3億4400万件!
普及率は25%程度でまだまだ低いですが、人口が多い分、こんなビッグな数になるのです!
さらに、中国で数が増えているのが…お金持ち!
総資産1000万円オーバー、日本の価値にすると1億円以上のお金持ち、通称「ニューリッチ族」といわれる人たちが5000万人を超えているのです。
そのうちの30万人が何と総資産10億円以上の大富豪と、みんな儲かりまくりです!
そんな儲かっている中国の牽引役といわれている人たち、それは…バナナ族。
欧米に留学し、中国に戻って商売を始めて成功した人々のことを言います。
中国人の顔をしていながら中身は欧米人の意識、つまり、外見は黄色だが中身は白いということから、バナナ族という名前に。そんな海外組みの彼らが、中国を盛り立ててきたのです。

これだけは知っておきたい!中国儲けのキーワード(2):銀行
中国でがっちり儲ける第一歩、それは銀行口座を開くこと!!
北京には、銀行など金融機関が軒を並べて中国中のお金が集まる街である金融街があります。
でも、実はこれらは最近できたばかりなんです。
そもそも中国は社会主義の国で、個人がお金や土地などの財産を持つことができませんでした。
つまり、全て国の持ち物だったのです。
ところが1978年、時の国家主席トウ小平が、大胆な改革・解放政策をスタートさせました。
社会主義の中に資本主義を取り入れる、いわば「中国式資本主義」ともいえるシステムを構築したのです。
これ以降、中国でも個人がお金や土地などの財産を持ってもいいことになり、「商業銀行」や「証券会社」が次々と創設されました。
それによって、一気に経済が活性化、現在の急成長につながったのです!
ところで、上海万国博覧会誘致シニアアドバイザーでもある堺屋さんは、1987年頃から万博誘致に携わり、大阪万博や愛知万博での経験、人脈を活かして支援を行っています。
堺屋さんが万国誘致の提案を始めた24年前は、社会主義体制の中国では人民服を着る人や自転車の数が多かったのですが、それもみるみる変わり、今では社会主義の政治に資本主義の経済を導入しています。
中国の経済発展にとってはいいやり方ではありますが、一方で貧富の格差も中国にとって大きな問題となっています。
また近年「バナナ族」といわれる人々が中国国内で力をつけてきていますが、その中でも中国最大のパソコンメーカーである聯想集団は、2004年12月に1288億円でIBMのパソコン部門を買収して、その勢いを増しています。
そんな中国では、アサヒビールや正露丸などのようなバカ売れしている日本の商品もたくさんあるとか。
またそれに関連して、今中国ではブームになっているのがトイレ!
中国では、通常内装無しでマンションを購入するので、その際にトイレを別に買う必要があるのですが、最近ではTOTOのトイレを買うことが一種のステータスになっているそうです。
中国の銀行に預金してみよう!川田アナが挑戦!(自腹)
さて、これらのキーワードを踏まえた上で、中国でがっちり儲けるために川田は中国で銀行口座を開くことに挑戦しました!
早速、中国4大銀行の一つでもある、北京金融街支店の中国工商銀行に行ってみました。
そこで川田が驚いたことは!
それは、中国では金利が1年定期預金で2.25%であること。
日本では金利が0.033%程度なので、何と70倍!
さらに、3年定期以上は金利3%を超えています!!
川田は自腹の15万円を手に、まずは日本円を元に両替しました。

次に、口座開設の申し込みです。
申し込みはいたって簡単。必要書類に、氏名、パスポートナンバー、宿泊先の住所を記入するだけでOKなんです!
中国の銀行には、日本同様のATMもしっかり完備されています。
さらに、日本よりインターナショナルなのが外貨両替機。
元を世界のあらゆる通貨に画面上で両替。
しかも一時間おきに最新データが更新される、すぐれもの!
必要書類を提出した後は暗証番号を決めます。
中国では、6桁の暗証番号が通例なんです。
これらの手続きで、超高金利な中国の銀行に口座を持つことができるのです!

さらにもう一つ、見逃せない情報が!それは、人民元の切り上げ!
現在、元の交換レートは固定で、1元=13円。
その元を切り上げるということは、元の貨幣価値を上げることを意味します。
例えば1元=13円を1元=26円にするようなこと。
一体、どうしてこんなことをしなければいけないのでしょうか?
それは、世界の貨幣価値に格差があるから。元の価値が低い中国は、世界中に安くどんどん輸出できるため、中国製品は安いというメリットがありました。
しかし、近年世界の国々から中国に対して不公平だとの声が上がってきたのです。
世界的な競争力がアップした中国は、世界各国と貨幣の価値をあわせなければならない時期にきているのです。それが元の切り上げ。
と言うことは…
川田が預けた15万円。
仮に、元の切り上げで1元13円で預けたものが1元26円に切り上がる場合→→日本円に変えた時、15万円が倍の30万円に増えたことになるんです。
つまり、口座に入れておいただけで、何と15万円の丸儲けとなるのです!
ただし、現在中国から日本に持ち出せるのは13万円が限度額。
これから規制緩和が進むといわれていますが、注意が必要です。
また、中国の政策で持ち出しが禁止になる可能性も絶対にないとは限らないので、要注意!
ようやく銀行口座を開くことができた川田、キャッシュカードも即時発行してもらえました!
晴れて中国に国際投資した川田、果たして儲かるのでしょうか…?
堺屋さんによれば、実は20年前の日本でもこの人民元切り上げに似た出来事がおきています。
それが「プラザ合意」。
1985年ニューヨークのプラザホテルで開催されたこのプラザ合意では、1ドル240円だった為替レートを120円に変更することに合意しました。
これ以前に、例えばアメリカ人が日本の銀行に240円を預けていた場合、
1ドル=240円
↓
プラザ合意で1ドル=120円に変更
↓
2ドル=240円に!
この場合、アメリカ人は日本の銀行に預金することによって、儲けることが可能となりました。
これと同じことが日本と中国の間で起こるのではないかといわれていますが、果たしてそうなるかどうかはまだ分からないとのこと。
もし元の切り上げが確実なら、世界中のお金がどっと中国に大量に流れ込むはずです。
ですが、アメリカにたくさん預金している中国政府にとって、元の切り上げは、中国政府の資産の額が減ることを意味します。
このため、元の切り上げにはまだ踏み切っていない、というのが現状なのです。
最後に堺屋さんに直撃しました。
「中国の金利と人民元の切り上げ以外で儲ける方法は?」
それは…モンゴルに注目せよ!
現在モンゴルの預金金利は13%〜15%程度!
モンゴルは来年のジンギスカン政権成立800周年を目前に、今猛烈な勢いで成長しています。
金儲けにおいては、利回りがよく、安全で手間がかからない、という3つの条件がそろうことはありえない、と断言する堺屋さん。
そんな堺屋さんのアイディアは少々手間がかかりそうですが、モンゴルで預金をすれば、がっちり儲けることも夢じゃないかも!?