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2004年11月28日放送

特集

世界が認めた最強女性社長、篠原欣子とは? 〜いま注目される人材派遣業界〜

ゲスト

篠原 欣子さん(テンプスタッフ株式会社最高経営責任者)

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篠原社長 経営の鉄則(1)

世界が認めた女社長が日本にいることを、みなさん知っていましたか?
全世界で500万人の読者を持つ英文ビジネス誌『FORTUNE』の選ぶ"世界最強の女性経営者50人"には、インターネット業界大手「イーベイ」のメグ・ホイットマン社長、コンピュータ業界コンピューター業界大手「ヒューレット・パッカード」のカーリー・フィオリーナ社長など、そうそうたる顔ぶれがならんでいます。
そんな中に、一際大きく紙面を飾る、日本人がいました!!その名も、篠原欣子さん!!!
実は彼女、4年連続でランクインしている世界が認めた女性経営者なのです!!

日本国内92箇所に拠点を持ち、年商は、なんと1717億円!
総従業員数は3000名を超える、という篠原社長が率いる会社の名前はテンプスタッフ。
いま、人材派遣業界で急成長を遂げ、今期は2000億円をねらう超儲かり企業なのです!!

そんな彼女の成功のキーワードは『人材派遣』

そこで今回は、世界が認めた最強女性社長、篠原欣子とは?いま注目される人材派遣業界とは?をテーマに、儲かりの秘密に迫ってみました。

なぜこんなに儲かるのか…
経営術を探るべくテンプスタッフを訪ねてみると、篠原社長独特の経営戦略がたくさん見つかりました。
まず、オフィスを訪ねてびっくりするのは、社長室がないこと。
社内の雰囲気を感じるため、他の社員と一緒に仕事をするのがいいそうです。

また、新聞を開いた社長、どんどん気になる記事を切る、切る、切り抜く!その選び方は直感次第!!
忙しい社長は、移動の合間などに読むそうです。
そう、篠原社長流・情報収集の極意は、『新聞は切り抜いて"まとめ"だけ読む』こと。

そんな社長に、若手社員からお呼びの声がかかると、おもむろに会社を出て地下鉄の駅へ。
行き先を尋ねると、「同行でお客様のところへご挨拶に。」との答えが…。
時間を見つけては、できるだけ派遣先の会社に出向くようにしているそうです。
派遣先の企業でも、社長が笑顔で話し始めれば、すぐに場も和みます。
次々繰り出す長年鍛えた営業の技によって、この日も新しい事業の話があっと言う間に進んでいきました。

頼まれれば、社員の新規の飛込みにも同行してしまう、篠原社長。
社員の方で、社長を連れて行かないように禁止令がでたほどだとか…。

そんな足で儲ける社長の鉄則は、

ところでゲストに篠原社長を迎えた今回のスタジオ部分では、人材派遣の主な職種が紹介されました。それをみてみると、
「事務・英文事務、営業・販売、医療・看護、保育関連、翻訳・通訳、テレマーケティング、クリエーター、IT・テクニカル、学校教育、作業関連、金融関連…」
と、じつに様々な職種に人材を派遣しています。
また、「紹介予定派遣」といった、お互いの希望があえば正式採用をする、社員採用を前提で派遣するシステムも充実しているようです。

篠原社長 経営の鉄則(2)

1973年に、六本木のとあるマンションの一室からスタートしたテンプスタッフは、社長秘書としてオーストラリアにいたときに見た、テンポラリースタッフ(派遣社員)を参考に、モノは試し、とはじめたのがきっかけでした。
しかし、この頃はまだ人材派遣というシステムがほとんど知られていない時代。
ドアにかけた会社のネームボードをひっくり返すと英会話教室に早変わり。
そのわずかな収入が支えだったそうです。

そんな創業者だから言える鉄則は、

新しくオフィスを開設するときは、2〜3人からスタート。
売り上げが伸びれば少しだけ広いスペースに引越し、伸びなければ即時撤退。
こうした堅実な営業姿勢によって篠原社長は会社を大きくしてきたのでした。
そんな社長の鉄則を今でも生かして続けられているシステムが「社内ベンチャー制度」で、社員のアイデアに可能性を見出せた場合、3000万円を資本金に、会社を設立できるというもの。

この制度を利用して、2002年に会社を設立した中村嘉夫さんは、わずか2年で銀座にオフィスを構えられるほど、発展しています。
そんな中村さんが感じた篠原社長のイメージは、即決の人。
しかし、新しく規模拡大を提案しに来た中村さんに対して、社長は慎重な姿勢を見せ、企業規模拡大はかなわず、あえなく撃沈…。即決でも、ちゃんと先を考え慎重なのです。
「仕事にウルトラCはない!」「地道に力をつけておけばチャンスがつかめる!!」これが、篠原社長の経営鉄則なのです。

この堅実な姿勢のためか、自社ビルを買うかどうかで、夜も寝れないほど散々迷われたそうです。

また、営業部の朝のミーティングを覗いてみると、同じカバンがいくつもありました。
これは、私物と仕事のものをより明確に区別することで、情報の保護をしているそう。
仕事に真剣な雰囲気が伝わってきます。

篠原社長 経営の鉄則(3)

設立当時、社長をはじめとして、社員はすべて女性でした。
しかし、その女性陣が仕事に慣れてくると、業績が伸び悩むようになり、社長は男社員を入れることを決意します。
これにより変革のときを迎えた会社に対し、社長は変革を容認し、男女の共存により組織の活性化を図ったのでした。
そして1990年、年商は200億を突破し、急成長を遂げたのでした。
現在、会社の男女比は、4:6で、若干女性が多くなっていますが、このバランスが篠原流なのです。

↑この鉄則にはびっくり。
そこでスタジオで、男性社員と女性社員の違いを聞いてみたところ、「女性は身の回りのことからはじめ、男性は計画を立ててからはじめる」傾向があるそうです。

今では、男性社員も女性社員も仲良く仕事をしていますが、男性社員を容認した当時は、軋轢がひどく、会社運営も難しかったそうですが、それにどのような対処をしたかというと...
血気盛んな若手男性社員に最前線の部署を任せ、古参の女性社員には経理・総務は回ってもらったそうです。
この変革には強い抵抗もあったそうですが、会社運営が軌道に乗ったら古参の女性社員を幹部ポストに据え、そのピンチを乗り切ってしまった社長。

そんな社長が設立当時から言い続けている言葉は、「もし会社がつぶれても、1年間は給料を柄い続ける内部留保があるので、安心して頑張ってほしい!!」ということ。なんとも頼もしい限りです!!!

篠原社長にとって会社とは、と、尋ねたところ...「人生そのもの」とのお答えをいただきました。
そして、最後に人材派遣業界から見た次に来そうな業界は?という質問に対しては、『少子化対策に関する関連企業』が注目なようです!!

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