番組ラインナップ

ニュースの視点
事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。
限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。

「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、
時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、
ニュースバードのキャスターが、政治部、経済部、社会部、
海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。

2012年6月28日放送

#1650 「日本は“インサイダー天国“か?」

ゲスト:五味廣文 元金融庁長官(現・プライスウォーターハウスクーパース総合研究所理事長)
解 説:経済部兼解説委員 中西正利
キャスター :笹岡樹里

【テーマ】
インサイダー取引による問題が相次いでいる。野村証券では3件も立て続けに増資インサイダーに関与していたことが発覚。また、今週25日には、SMBC日興証券の元執行役員がインサイダー取引をしたとして逮捕された。このような取引が横行すれば証券市場の健全な発展は望めない。証券会社の非公開情報の取り扱いに問題はないか。監督側に改正すべき点はないか。いま、証券界に求められるものは何なのか。元金融庁長官に聞いた。

【放送後記】
五味さんが語っていた、「インサイダー問題の被害者は市場そのもの」だという言葉がとても印象的でした。今後、インサイダー取引が横行しないためには、罰則規定や制度の見直しが必要との声もありますが、五味さんや中西さんが話していたように、あまりにも過剰な罰則によっては、業務の萎縮が懸念されるので、慎重にすすめることが大切です。また、効果的な自主規制を設けることも必要だと思いました。インサイダー取引で証券会社は、市場の信頼を失うだけでなく、国民の資産形成の意欲などをも失墜させることのないように、自覚と責任を持って運営して欲しいと感じます。(笹岡樹里)
放送内容画像

2012年6月27日放送

#1649 「リハビリ旅行〜自分の力で旅行に行ってみたい!」

ゲスト:TBSラジオ・ディレクター 佐藤しほ里
キャスター:分林里佳

【テーマ】
これまで障害のある方の旅行と言えば「なるべく歩かない」、「段差が少ない」、「リフト付きのバスを利用」など、気遣いがちりばめられたバリアフリー旅行が一般的だったが、ある介護会社が伊豆稲取温泉とタッグで『リハビリ旅行』を始めた。

『リハビリ旅行』とは、旅行自体をリハビリととらえた旅行。

思いついたきっかけは、「病院でのリハビリが本当に活きているのか?」という疑問と、ある患者さんからの「温泉に行きたい」という希望からだという。5月に行われたリハビリ旅行に密着し、その魅力や参加者の想いを探った。

【放送後記】
「旅行」というと、行く前からガイドブックを買って日程を考えたり、荷造りするなど、準備の段階が楽しく、仕事が忙しくても、旅行の為にがんばれたりするものですよね。モチベーション、動機付けを、近い将来に設定することの連続が生活に張りや楽しみを生み出し、前向きな気持ちを維持できるコツなんだなと感じました。高齢化でリハビリを必要とする方が、益々増えていく中で、やってみたいと思ったことを我慢したり諦めるのではなく、それぞれがよりよい日常を過ごすためのリハビリ旅行のようなプログラムがこれから増えていくのではと思います。(分林里佳)
放送内容画像

2012年6月25日放送

♯1648 「何故、三島由紀夫なのか」

ゲスト:若松孝二監督
ゲスト:鈴木邦男氏
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
「仮面の告白」「金閣寺」など、数々の名作と伝説を遺し、
1970年11月25日に、防衛庁内で衝撃的な自決を遂げた三島由紀夫。
頂点を極めた作家の壮絶な最期に、世界中が驚愕した。
45歳という短い人生を自ら幕引きした彼は、
その人生において、何を表現したかったのか。
映画「11、25自決の日 三島由紀夫と若者たち」の
若松孝二監督と鈴木邦男氏に聞く。

【放送後記】
三島由紀夫とはどのような人物だったのか。学生運動などが盛んだった激動の時代、自衛隊にクーデターを起こして割腹自殺をした作家であるということは、周知の事実であるものの、人物そのものについてはあまり知られていないのではないでしょうか。今回のオンエアだけでご紹介するにはとても時間が足りませんでしたが、趣味、思考に関しては、おそらく万人とかけ離れていたと思われます。現代の、特に若い世代には理解しがたいものがあるかもしれません。しかし、この国を変えたいという強い信念は、亡くなった今でも伝わってくるものがあります。最終的に自決を選んだ彼から計り知れない何かを感じることは確かです。なぜ、今なのかという問いかけに対して若松監督は、「ここで三島の存在を後世に伝えていかなければいけない」とお話されていました。少し振り返ると、過去からは学ぶものがたくさんあります。肝心なのは、その過去を過去で終わらせず、今を生きる私たちが、きちんと何かを感じ、考え、未来を作っていくべきなのだと思いました。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月20日放送

#1646 「アウン・サン・スー・チー氏とミャンマーの今」

ゲスト:上智大学 根本敬教授
キャスター:分林里佳

【テーマ】
ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏。今年4月には国会の補欠選挙で当選、5月には24年ぶりの海外訪問、先日はノルウェーで21年越しのノーベル平和賞受賞スピーチを行うなど、精力的に活動している。一方、ミャンマー政府は去年3月の民政移管後、政治犯を含む受刑者の恩赦や少数民族との停戦、和平交渉など積極的な民主化政策を行っているように見える。これらの最近の動きをもって、長年続いているミャンマー民主化をめぐる戦いは、解決に進んでいるといってもいいのだろうか?スー・チー氏という象徴的な人物の最近の活動や発言を通して今のミャンマーの抱える問題を探る。

【放送後記】
根本さんは民主化と言っても、『当たり前の事が当たり前にできるようになっただけ、マイナスからゼロに近づいただけだ』と話されていました。ミャンマーが完全に民主化するまでには、まだ長い道のりがありそうです。スー・チー氏が訪れる先々で大歓迎されている姿を見ると、人々が彼女に託す思いや期待をひしひしと感じます。同時にあの華奢な体でその大きな期待を背負っていると思うと24年ぶりの外遊で体調も心配されます。7月にはスー・チー氏を題材にした映画も公開されます。より多くの人が感心を持つことで、ミャンマーが少しでも変わるきっかけとなって欲しいと思います。(分林里佳)
放送内容画像

2012年6月19日放送

#1645 「どうなる『子育て支援策』〜3党修正で何変わる?〜」

解説:解説委員 牧嶋博子
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
「社会保障と税の一体改革」の民自公3党による修正協議が、15日、合意に達した。その中の社会保障分野「子育て支援策」、3党修正では、現行制度と政府案の“折衷案”のような形になった。しかし、今回盛り込まれていない「保育施設での死亡事故」や、「保育士不足」など、早急に解決しなければいけない問題はまだまだある。待ったなしの待機児童の解消。今回の3党修正で「子育て支援策」がどう変わったのか、詳しく分析した。

【放送後記】
「社会保障と税の一体改革」の修正協議はようやく合意に達したものの、子育て支援策についてはなかなか思うように進んでいないのが現状です。保育施設に関してシステム面の改善は見られるものの、肝心の待機児童の解消や保育士不足など、実際に起きている問題の解決には繋がっておらず、課題は山積です。社会保障政策は高齢者対策に偏りがちですが、少子高齢化が進む今、まずはこれからを担う世代に対してエネルギーが行く政策を期待したいと思います。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月18日放送

♯1644 「ニッポンの嘘を写す・90歳の報道写真家」

ゲスト:長谷川三郎監督
解 説:報道特集キャスター 金平茂紀
キャスター:松澤千晶

【テーマ】

「問題自体が法を犯したものであればカメラマンは法を犯してもかまわない」

戦後日本を見つめ続けてきた報道写真家・福島菊次郎さんに迫った
ドキュメンタリー映画「ニッポンの嘘〜報道写真家 福島菊次郎90歳」(8月4日より上映)

初めてシャッターを切ったのは、敗戦直後の焦土の広島。
『ピカドン ある原爆被災者の記録』は国に見捨てられた被爆者の苦しみを
10年以上にわたり撮影。
被爆者の撮影を続ける一方で、福島さんは三里塚闘争、学生運動、公害問題、
若者の風俗など、戦後の「日本の嘘」を世に問い続けてきました。

ファインダーを通した福島さんの眼に映るもの、それは我々が知らなかった、
あるいは見ようとしなかった日本の本当の姿でした。

時代に抗ってきた写真家がいま私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。

【放送後記】
皆さんは写真から何を感じますか?この世で起きた出来事を伝える際、ニュースは人の心には残るものの、悲しいことに日々流れていってしまうのが現状です。しかし、写真はその瞬間を切り取って、いつまでも突きつけてくる何かがあります。90歳の写真家、福島菊次郎さんは、そうした写真の持つ力に取り憑かれたかのように、シャッターを切り続けています。敗戦直後の広島、被爆者、学生運動、公害、原発など、いわゆる「歴史の1ページ」として把握しているものですが、その現場に直面していない私たちには、本当は何があったのか知る由もありません。福島さんは、そうした報道の中にある嘘を暴くため、見えない真実を目の前に叩き付けてやりたいというようなことをお話されていました。報道が果たして嘘なのか、本当なのかは私にはわかりません。私自身の考えとしては、真実は人の数ほどあるし、物事に中立はないと思います。ただ、自分の視点を信じることができたら、それは本物なのではないでしょうか。福島さんの眼差しが、まるでカメラのレンズのように真実をとらえているのは、そうした信念からなのだと感じました。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月14日放送

#1643 「がんと就労問題」

ゲスト:一般社団法人CSRプロジェクト代表理事 桜井なおみさん
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
今月8日に閣議決定された「がん対策基本計画」では、重点的に取り組む課題の一つに「働く世代のがん対策」が盛り込まれた。かつては死に至る病だった「がん」。しかし医学の進歩により、現在は「治る病気」となった。多くの人が治療後に仕事を続けることが出来るようになった一方で、「がんと診断され解雇された」、「治療を受けながら仕事を続けられるか心配」といった、仕事に関する悩みを抱えるがん患者が増えている。自身もがんを理由に退職に追い込まれ、それをきっかけに社会的な支援活動を続ける桜井なおみさんに、がん患者の就労支援の在り方について話を聞いた。

【放送後記】
「がんの問題」と聞くと、予防や検診、治療方法や医療の発達についてのことが注目されがちですが、私は今回、番組を通して、ゲストの桜井さんの実体験から、がん患者や元患者が、社会生活を送る上で様々な障壁に阻まれ、自分らしく生きていけない現状があることを知りました。「がんと就労問題」は見落としがちですが、決して見過ごしてはいけない社会問題だと言えると思います。ゲストの桜井さんは、がんになっても社会の中で孤立することなく、安心しては働ける社会の実現の為には、「患者自身、企業や病院、それに行政が一体になって、行動を起こさなければならない」と話していました。がんは誰でもなりうる病です。自分や家族が直面する問題かもしれません。そのことを心に留めて、一人ひとりが、がん患者をとりまく現状について考え、対策を講じていくことが必要だと思います。(笹岡樹里)
放送内容画像

2012年6月13日放送

#1642 「迫る会期末 まとまるか修正協議」

解説:TBS政治部長 龍崎孝
キャスター:分林里佳

【テーマ】
2度にわたって行われた野田首相と小沢元代表による会談、その後に行われた内閣改造で5閣僚交代・・・。消費税増税法案で自民党の協力を得るための「環境整備」が整い、民主、自民、公明、3党による修正協議が行われている。15日の期限までに合意が成立するのか?また、国会会期末が21日に迫るなか、延長はあるのか?

【編集後記】
思い返すと「事業仕分け」や「子ども手当」「高速無料化」。民主党政権発足から何かがかわるのではないか?そんな期待を抱きながら見守ってきました。消費税増税・・・一消費者としてもろ手を挙げて賛成という訳ではありませんが、欧州での債務不安の現状を見ると、日本も対岸の火事ではない状態だと感じます。消費税増税に政治生命をかけるという野田総理、今回の議論が日本の未来を一番に考えたものとなるよう望むばかりです。(分林里佳)
放送内容画像

2012年6月12日放送

#1641 「結婚しない・できない理由〜増える生涯未婚率〜」

ゲスト:夫婦・家族問題コンサルタント 池内ひろ美さん
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
50歳までに一度も結婚したことのない「生涯未婚率」が過去最高になった。男性では5人に1人の割合である。未婚率の上昇は、出生率を下げる要因ともされ、日本の将来を左右する大きな問題でもある。増える未婚者について考えた。

【放送後記】
結婚とは何か・・・人と人が幸せになるためのものだと池内さんはお話されていました。ライフスタイルや様々な面で自由化が進んだ現代社会では、結婚に対する構え=「責任」で縛られる感覚もありますが、やはり、人は一人では生きていけないものだと思います。それは生物としても遺伝子が受け継がれず、家系が衰退してしまうことでもあるからです。昔、家父長制度だった日本では、結婚は「家」のためにあるもので、「するもの」でした。それが現代では自由恋愛の先にあるものという捉え方が大きいため、なかなかスムーズにいかないのでしょう。無理にするものではないと思いますが、今、こうして私達が存在していられるのは、紛れもなく、父と母が結婚した上に成り立っている結果です。結婚は生まれてくる子孫を守る法であり、人類が衰退しないためのシステムでもあります。それでは早速してみよう!とはいきませんが、まずは意識改革から始めるべきかもしれません。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月11日放送

♯1640「21世紀が求める元禄の叡智〜三富新田のサスティナビリティ〜」

キャスター:松澤千晶

【テーマ】
今や世界的なキーワードになっている「持続可能性」という言葉。
言い換えれば「今の世の中は持続不可能。やがて破綻するよ〜!」と
警告されているようなものです。

そんなときに「自然の摂理に寄り添った」農法が
残っている場所に出会いました。
埼玉県の三富新田(さんとめしんでん)です。
人工林で採れる落ち葉から堆肥を作るその方法は、
300年前の開拓当時と基本的に変わっていません。

それは「太陽エネルギー」+「多種多様な生物の力」を
最大限活用した完全な「ゼロエミッション」システムでした。
将来、化石燃料が枯渇しようが原発がなくなろうが
全く関係なく、この農法は永続可能です。

三富新田の価値は、地球に生息する「我々人間の暮らし方」に、
大きなヒントを与えてくれるものと思われます。

【放送後記】
利便性や効率化を追い求めて躍進した20世紀は実にすばらしい発展を遂げたと思いますが、その代償は大きく、環境破壊や原発問題など、21世紀で様々な問題を抱えることになりました。そこで自然エネルギーに代表されるような、自然本来の力を生かした動きが注目されています。普段、私達が何気なく口にしている食物は化学肥料などの人工的な働きによって支えられていますが、埼玉県にある三富新田ではこれを全て自然の恵みによって育て上げているのです。雑木林の落ち葉が微生物と共に堆肥になり、食物を育て、人間や動物が接種し、その排泄物や死骸は再び土の中へ・・・ こうした循環は、自然が自然を育てているとも言えるでしょう。今すぐにこのシステムに倣うのは難しいかもしれませんが、この循環農法から、私達は学ぶべきことがまだまだたくさんありそうです。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月7日放送

#1639 「宇宙ビジネス新時代 加速する『官から民へ』」

ゲスト:科学技術ジャーナリスト 松浦晋也氏
キャスター:笹岡樹里

【テーマ】
先月、米国のベンチャー企業「スペースX」社は無人宇宙船を打ち、ISS=国際宇宙ステーションとドッキングを成功させる歴史的快挙を成し遂げた。一方、日本でも先月中旬H2Aロケット21号機が韓国の衛星を搭載し、無事軌道に乗せ、初の商業打ち上げを成功させた。いま宇宙開発は「官から民へ」激しく動き始めている。激しいシェア争いを繰り広げている中、ものづくり大国として名を上げた日本は宇宙ビジネスの主役となれるのだろうか。ロケット技術など宇宙開発について詳しい科学技術ジャーナリストの松浦晋也さんを迎えて宇宙ビジネスについて考えた。

【放送後記】
番組内で紹介した超小型衛星を設計開発しているベンチャー企業「アクセルスペース」社。取材してみて、私がこれまで抱いていたイメージが大きく変わりました。宇宙に関わる事業は国家プロジェクトであり、沢山の研究者と大規模な設備で行われている印象でしたが、「アクセルスペース」社は、わずか数人のスタッフがビルの一室で衛星の開発をしていました。現在、日本が後手を踏んでいる「宇宙ビジネス」ですが、このように民間企業が参入することで、コスト削減、サービスの向上、それにニーズにあった技術開発が進んでいくのではないでしょうか。アメリカでは宇宙旅行事業も進められているそうで、宇宙を舞台にしたビジネスは、技術力のアピールだけでなく、私たちに大きな夢を与えてくれそうです。日本もこの波に乗り遅れないよう、官民一体となって取り組み、宇宙産業の主役になることを期待したいと思います。(笹岡樹里)
放送内容画像

2012年6月6日放送

#1638 「為替市場の動向〜ユーロ崩壊の可能性は〜」

ゲスト:みずほ証券FXストラテジスト 鈴木健吾さん
キャスター:分林里佳

【テーマ】
ギリシャのユーロ離脱に対する警戒感やスペインの債務問題の浮上などにより、今月1日の円相場は、海外市場で一時1ユーロ=95円台までユーロ売りが進むなど、金融市場は緊張感が高まっている。ユーロ危機の行方と今年の為替市場の動向について為替の専門家とともに考えた。

【放送後記】
古代ギリシャからの歴史を感じる「ドラクマ」もいいんじゃないか、なんて冗談は言っていられない状況になっています。東証中継を担当していて、日々、金融市場のニュースに触れていると、「○年ぶり」、「歴史的」、「危機的」という言葉が毎日のように使われ、今まで誰も想像したことのないシナリオが用意されているのではないかと、投資家でもない私でも漠然とした不安に襲われることがあります。日本国内をみても「景気回復」、「復興」、「税と社会保障」、「電力供給」など問題は山積みですが、世界的にみると一番安全資産として買われている円。ギリシャを初めてとした欧州の各国がそれ以上の危機的状況に直面しているということが、為替市場の動向を通してみることができました。(分林里佳)
放送内容画像

2012年6月5日放送

#1637 「民政移管への正念場迎えるエジプト」

ゲスト:敬愛大学国際学部 水口章教授
担当キャスター:松澤千晶

【テーマ】
「アラブの春」によるムバラク政権崩壊から1年4か月。エジプトでは、政変の主役となった若者と軍政の間で対立が深まり、政治・経済・社会のあらゆる面での混乱が続いている。こうした中、先月末には民政移管の第一歩となる大統領選挙の第一回投票が行われた一方で、ムバラク前大統領に終身刑の判決が言い渡された。ムバラク氏への終身刑判決が持つ意味や大統領選挙の決選投票の行方、民政移管への不安材料・課題を探った。

【放送後記】
ムバラク前大統領への終身刑判決には反発はあるものの、法の下で裁かれたという点は非常に大きな意味を持ちます。大統領選挙では、イスラム主義派と旧体制派の争いとなっており、選挙結果によってエジプトという国は大きく変わって行くのでしょう。どのような結果にしても、エジプトでの民主化運動が沈静化するには、まだまだ時間がかかることが予想されますが、エジプトは中東の要であることから、大統領選挙をきっかけに、政治、経済、治安などが少しずつ落ち着きを取り戻し、混乱する中東情勢の安定への第一歩となることを期待します。(松澤千晶)
放送内容画像

2012年6月4日放送

#1636 「福島第一4号機内部を初取材〜未使用燃料 試験取り出しへ〜」

解説:社会部 中道秀宜
キャスター:松澤千晶

【テーマ】
先月26日、福島第一原発4号機の原子炉建屋の内部が、細野原発担当相の視察に同行するという形で初めて報道陣に公開された。来月にも使用済み燃料プールに保管されている未使用燃料を2体程度、試験的に取り出す事になっている4号機。ガレキ撤去や取り出し作業の準備は、どこまで進んでいるのか。取材に同行した記者に話を聞いた。

【放送後記】
事故から一年以上が経ち、ようやく内部が公開された福島第一原発。水素爆発によって損傷した原子炉建屋は原型をとどめておらず、悲惨なものを感じました。4号機では来年末にかけて核燃料の取り出し作業を行う方向で、この作業が順調にいけば1号機、2号機、3号機に取りかかるようですが、問題は山積です。1号機ではほぼ全てがメルトダウンしており、2号機、3号機もそれに近い状態と推測されています。また、未だに放射線量が高いことから、容易に人が立ち入れる状態ではないようです。しかし、このままではいけません。地震や津波と異なり、原発そのものは人間が作り上げたものです。人の手で作られたものは、やはり、人の手できちんと片付けなければいけないのではないでしょうか。長い年月がかかると思いますが、技術開発を重ねて、一つずつ、解決していくことを願います。(松澤千晶)
放送内容画像
Copyright© 1995-2019, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved. TBSトップページサイトマップ