JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2020年5月放送

2020年5月14日放送

土がくる~規制なき負の産物の行方~

地上波2020年3月1日OA
制作:CBCテレビ
ディレクター:有本整

【内容】
「使っていない田んぼにリニアの建設残土を入れさせてほしい」と業者に頼まれた愛知県瀬戸市の土地所有者。

「高さ1mの盛土」と言う約束で、善意で土を受け入れたものの、気づいた時には、なんと高さ3mの土の山に。

そこで行政に相談したが、建設残土を規制する法律が無い事を理由に「民間同士の契約問題なので自分で解決を」と言う結論だった。

一方、三重県南部でも首都圏を中心に発生した建設残土が船で大量に持ち込まれ、山林に積まれている。ふもとでは雨が降ると残土が川に流れ込み濁ってしまうという訴えも。

いま、残土の処理に関する規制の条例がない全国の自治体を狙ってどんどんと土がやってくる。東京オリンピックなどのビッグプロジェクトを前に、その陰で起きている建設残土問題に対して、国はどう考えているのか?社会が本腰を入れて取り組むべきではないのかを問う。

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2020年5月21日放送

わたしたち中学校防災部 ~荒川区中学生たちの挑戦~

地上波2020年3月15日OA
制作:TBSテレビ
ディレクター:天野教義

【内容】
荒川区は東京の下町、隅田川に面した、木造住宅が多い地域です。いわゆる木密地帯です。このため、首都直下地震による家屋の倒壊と大火災、荒川の氾濫による大水害も心配される、災害に極めて弱い地域です。

荒川区では、毎年秋、各地域で防災訓練が行われますが、会場で目を引くのは防災ジュニアリーダーと書かれた黄色いベストを着た、中学校防災部の生徒たちです。中学校防災部は、消防団員のなり手が減る中、荒川区が、地域の防災活動の担い手を育てようと、東日本大震災をうけて、6年前区立中学校全10校に、課外活動、部活として創設しました。

自治体が主導する防災教育として全国でも注目されています。

メンバーは区内の中学生のおよそ10%にあたる320人で、地域の様々な活動に積極的に参加しています。なぜ中学生たちは熱心に防災部の活動に打ち込んでいるのでしょうか。

半年間にわたり防災部の生徒たちの活動を追いながら、彼らの生の声を聞きました。

そこにはわたしたち大人が忘れがちなある思いがありました。

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