JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2019年11月放送

2019年11月21日放送

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー祖国の風景

地上波2019年8月18日OA
制作:TBSテレビ
ディレクター:佐古忠彦

【内容】
戦後、沖縄を占領したアメリカは、民主主義を教えると強くアピールしていたが、実は、それとは遠い世界が沖縄には広がっていた。その一つが言論弾圧である。では、その弾圧は、何のためにどのように行われていたのか。そこから占領の実態が浮かび上がる。

占領下にあった27年間は、自治と人権をとりもどす闘いの時間でもあった。その先頭に立ち、祖国復帰を叫び続けたのが瀬長亀次郎だ。

亀次郎は、占領の「暗黒」から脱出を訴えるとともに、祖国日本のありようも問うていた。その問いかけから見えてくるのは、復帰とは何か、亀次郎の目指した祖国とはどういうものだったのか、いまも横たわる課題に通じるものだった—。

前身番組「報道の魂」から生まれたドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」。その続編にあたる新作「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」が公開されるのを機にお送りする特別編である。

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2019年11月28日放送

汐凪の花園 ~原発の町の片隅で~

地上波2019年9月1日OA
ディレクター:手塚孝典
制作:SBC信越放送

【内容】
東京電力福島第一原発の事故から間もなく8年半。政府は次々と避難指示を解除し、復興が進んでいるような印象を与えている。しかし、その陰で、もはや取り戻すことができない人生と向き合い続ける人々の姿が、覆い隠されてはいないだろうか。

木村紀夫さん(53歳)は、東日本大震災で家族3人を亡くし、長女と長野県白馬村に移住。自宅があった福島県大熊町に通い、行方不明の次女・汐(ゆう)凪(な)さん(当時7歳)を捜している。遺骨の一部が見つかったのは震災から6年が経とうとする頃だった。

自宅は中間貯蔵施設の敷地になっている。福島県内の除染作業で出た放射能に汚染された土や廃棄物を集め、約30年間保管する計画だ。環境省は土地の取得を進めているが、木村さんは自分の土地を手放さないと決めている。

復興という光が強くなっても、決して無かったことにできない現実、無かったことにしてはいけない事実。原発の町の片隅で、「今も震災のなかで生きている」と話す木村さんの日々を追った。

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