2019年9月19日放送
いじめ予防
地上波2019年6月16日OA
制作:TBSテレビ
ディレクター:川上敬二郎
【内容】
1980年代から社会問題化し悲劇が続いているのに、抜本的な解決策を見いだせずにいる「いじめ問題」。ところが、日々のニュースで「いじめ」について報道されるのは、「いじめ自殺」や「いじめ訴訟」など、ごく限られたものだ。
これまでの日本の対策は、「事後的」で「対症療法的」なものに偏っていた。個性的な「変人」と言われる小学校校長による「子どもの自主的な予防活動」が成果をあげても、広まらなかった。
しかし、最近、ようやく見直しの機運が高まっている。きっかけは、北欧発の「いじめ予防プログラム」の成功だ。「いじめ対策・先進国」と呼ばれる一部の国々は、定期的に行われる「いじめ予防授業」で効果をあげ、いじめ被害の後遺症による医療や福祉への社会的コストの軽減を実現しつつある。
そして、日本でも一部の地域で、北欧のプログラムを取り入れた本格的な「いじめ予防授業」の導入が始まろうとしている。その試みを取材した。
2019年9月26日放送
響希の未来 ~全盲の少年と家族の12年~
地上波2019年7月7日OA
ディレクター:三宅立馬
制作:MBS毎日放送
【内容】
響希くんは、2歳で両目の視力を失いました。当初は、昼夜の区別もつかず、お風呂にもおびえる日々。当時、母親の康子さんは、どうすることもできない自分を責め、泣きじゃくる息子と一緒に家にこもりがちでした。
そんな響希くんに変化が…。
それは、3歳の時でした。視力を失ってから響希くんは、「音」に強い興味を示すようになりました。家の中の柱や壁を棒で叩いて音の違いを楽しむようになった響希くん。ある日、出会ったドラムの迫力ある音に夢中になりました。4歳からは、プロドラマーのレッスンに通うように…。ドラムの上達とともに響希くんは、できることが増え、いつしか両親はできないことを嘆くことから、できることを喜べるようになりました。康子さんは「演奏を人前ですることで自信がついたのかな…」と話します。それからというもの毎日1時間、練習を欠かしません。父親の健太郎さんが、SNSに演奏を投稿したことから次第に反響が出始め、最近ではテレビやラジオ、大きなイベントにも出演するようになりました。
視覚支援学校の6年生、学校には康子さんが車で片道1時間かけて送り迎えをしています。ドラムの練習や演奏会では、いつもそばに付き添います。
番組では、小学校を卒業し、中学校に進む響希くんの“いま”と“将来への希望と不安”を描きながら、少年から大人へと成長する響希くんと、その姿を心配しながらも温かく見守る家族に密着する。