JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2019年1月放送

2019年1月24日放送

翁長雄志を引き継ぐ

地上波2018年10月21日OA

【内容】
8月、膵がんで急逝した翁長雄志知事(当時)。
“沖縄に基地を造ることが当たり前だと思っているのではないか”。

死の10日程前に行なった会見で、「日本」への違和について語った。
身体は、ぼろぼろのはずだったが、30分間、喋り通した。

翁長知事の死によって沖縄知事選は前倒しされることになるが、後継者選びは難航。
最終的に選ばれたのは、“保守の香りがする”玉城デニー候補だった。
一方、「県民投票」実現のため、署名集めに奔走する若者たちがいた。政府が、名護市・辺野古で進めている「米軍基地建設」は本当に要るのか、県民に問うのである。必要な署名数は約2万4000筆。実現できれば、22年ぶりとなる。しかし、もし実施できたとしても基地建設「反対」となるとは限らない。

「沖縄にこれ以上基地は造らせない」。
翁長知事の想いを、それぞれの解釈と仕方で、未来につないでいこうとするものたち。その「途中経過」である。

  • 翁長1
  • 翁長2
  • 翁長3

2019年1月31日放送

原発避難家族8年目の挑戦-愛媛・福島1000キロ二重農業生活-

地上波2018年11月4日OA
ディレクター:桶田敦(テレビユー福島)・森田雅章(あいテレビ)

【内容】
2011年3月、東日本大震災と原発事故で、福島県南相馬市小高区から愛媛県に避難した一家がいる。渡部寛志さん一家。南相馬市小高で農業をしていた渡部さんは、住まいと農地が第一原発から20キロ県内の旧警戒区域に入っていたため強制避難となり大学時代を過ごした愛媛県に避難した。愛媛ではみかん栽培や養鶏と賠償金でなんとか生計を立てていた。現在、中2になる長女・明歩さん、小4になる明理さんは、休みの日には父寛志さんの手伝いをしている。

その寛志さん、一昨年、南相馬市小高区が避難指示解除となり、また、去年、コメの作付け制限が解除になるなど、復興に向けて歩み出したことで故郷に戻る意志を固め、小高に戻って、コメ作りを再開した。

だが、寛志さんは、愛媛での農業も続ける、という。その一番の理由は、子ども達に何の屈託もなく自然と親しんでもらいたいからだという。原発事故の影響がどう残っているのかわからない状況では、故郷に戻っても、子どもたちに農業の手伝いをさせる気にはならないのだという。

そのため、春の田植え時期の4月、5月と秋の収穫の時期10月の3か月間だけ、福島に住んでコメ作りを行い、子ども達も小高の学校に通わせるという、前代未聞の二重の農業生活を送る計画をたてている。果たしてそんなことがうまくいくのだろうか?

制作は、愛媛に避難直後から長期の取材をしているITVとTUFの共同制作。

  • 原発1
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