JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2018年3月放送

2018年3月15日放送

がんとネット~患者を惑わす情報の渦

地上波2017年12月1日OA
ディレクター:橋本佐与子(MBS毎日放送)

【内容】
「がんとネット」、もはや誰もがインターネットと切り離して生活することが出来なくなった今、がん治療においてもインターネットは欠かせない情報源だ。しかし、誤った情報に惑わされる患者が後を絶たないのも事実だ。

日本医科大学武蔵小杉病院・腫瘍内科の勝俣範之医師は医療否定本によって選択に迷い、治療のタイミングを逸した患者を大勢診て来た。今は自らSNSを駆使し、患者や家族が誤った情報や怪しげな民間療法に惑わされないよう注意喚起を続けている。

治療法が進化し薬の研究も日進月歩の今、正確な医療情報と患者がリーチする情報には大きなギャップがある。日本のネット情報は、こと医療に関して嘘の内容が少なくない。

国立がん研究センター中央病院の後藤悌医師(呼吸器内科)は2009年、「肺がん」とネットで検索したところ上位50件で表示されたもので正しい内容は半数以下だったと発表し、日本のネットメディアの問題点を指摘した。あふれる情報にどう向き合えばいいのか、ネットによる医療情報の規制にも乗り出した国の動きと共に考える。

  • がんとネット1
  • がんとネット2

2018年3月22日放送

ある日夫が消えた… 中国・人権派弁護士の妻たちの闘い

地上波2018年1月21日OA

【内容】
2015年の7月、中国で人権問題を扱う弁護士や人権活動家ら300人余りが一斉に拘束された“709の大拘束”。国家政権転覆の罪に問われている王全璋弁護士は、拘束から2年半が経った今も裁判さえ行われていない。

「弱者の立場に立って仕事をしてきた夫が、なぜこのような目に遭わなくてはならないのか?」

幼い息子を抱え、最初は泣いてばかりいた妻の李文足さん。自分の夫が解放された後も、李さんを支え、訴えを続ける王峭嶺さん。

「笑顔でこの困難に打ち勝つ」と宣言する彼女たちの笑顔には、この2年半、中国政府による監視や妨害を受けながらも夫の解放を訴え続けてきた、彼女たちの強い意思が込められている。

  • 夫が消えた1
  • 夫が消えた2
  • 夫が消えた3