2017年9月14日放送
Hope 暗闇の中で~画家・正子・R・サマーズ~
地上波2017年7月7日OA
ディレクター:原義和制作・RBC琉球放送
【内容】
アメリカ・アリゾナ州ユマで、画家として生きた正子・ロビンズ・サマーズさん(1928年生まれ)。ふるさとは沖縄。戦後、沖縄に駐留していた米軍人と結婚し渡米した、いわゆる「戦争花嫁」だ。「国際結婚第一号」として新聞にも取り上げられた歴史のひとである。
2005年、正子さんは自らの人生を振り返った手記を書き上げた。およそ4歳で遊郭に身売りされ、「ジュリ」(遊女)として育てられたことを綴っている。凄惨な沖縄戦にも巻き込まれ、九死に一生を得る経験もした。激動の近代沖縄で、様々な社会的犠牲を身に受けながらも、正子さんは強くしなやかに生き抜いていく。渡米し、新たに生き直していく原動力となったのは、絵筆との出会いだった。「絵に身を助けられた」と語った。
どんなにつらい状況でもあきらめず、Hopeを忘れない…。それは正子さんの人生を貫く信念である。画家、正子さんの数奇な人生をたどり、絶望の中で彼女が見出していった希望の光を見つめる。
2017年9月28日放送
固く閉ざした若者の心を開け!
地上波2017年7月21日OA
ディレクター:松井智史(TBSテレビ報道局)
【内容】
ドアをあけさせまいと抵抗し、部屋にひきこもる少年。インスタント食品ばかりを食べていた体はやせほそり、深刻な状態に陥っていた。しかし、それが半年後・・・少年の顔には笑顔がよみがえる。
少年の心を開いたのは、NPO“ココロまち”の金田ゆうじさん。ひきこもりや自殺願望のある若者によりそう活動をしている。金田さんは、当事者が相談にくるのを待つのではなく、現場に出向く“攻めの支援”のエキスパート。その手法はアウトリーチと呼ばれ、かつてはリスクが大きいと敬遠されていたものだった。
そんな金田さんの取り組みは実に多様な人たちによって支えられている。医師や、弁護士、さらには美容師や元ひきこもりの若者まで・・・。そして、金田さんが中でも大切にしているのが、居心地の良い“場”だ。藤沢市にある介護施設はその一つで、金田さんを通じて働くようになった若者たちが、とても活き活きとしている。
心に傷を負った若者たちの社会復帰をいかに実現しているのか、その秘密を金田さんたちの活動の密着から探った。