JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2017年7月放送

2017年7月6日放送

#3「はりぼて 腐敗議会と記者たちの攻防」

地上波2017年5月5日OA
ディレクター:五百旗頭幸男(TUT)

【内容】
去年、富山市議会で発覚した政務活動費の不正取得問題。最大会派の自民党を中心に14人の市議が相次いで辞職した。辞職ドミノの発端は、「市議会のドン」と呼ばれたベテラン市議の不正を取材で明らかにしたことだった。

取材が始まったのは去年4月。年収約1000万円の議員たちが、月額60万円の議員報酬を月額70万円に引き上げるよう市長に求めたのだ。主導したのは、当時「市議会のドン」と呼ばれ、最大会派自民党の会長だった中川勇市議。取材に中川市議は「次を担う若者が出てこられない」と主張した。その後、第三者が議員報酬を検討する審議会が開かれたが、わずか3時間の審議で「報酬引き上げ」を市長に答申。お手盛りで決められた報酬引き上げは、6月の市議会で条例案として可決された。

議会のインターネット中継がなく、情報公開度は全国最低レベルの富山市議会では、居眠りする議員たちの姿がよく見られる。緩みきった議会と、そこに君臨するドン。記者たちは疑問を抱きはじめた。これをきっかけに、政務活動費の情報公開請求に踏み切ると、白日の下にさらされたのは不正取得が常態化した『腐敗議会』の姿だった。

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2017年7月13日放送

#4「特命 赤報隊を追え~朝日新聞襲撃事件30年」

地上波2017年5月19日OA
ディレクター:秋山浩之

【内容】
記者2人が死傷した朝日新聞阪神支局襲撃事件から30年。赤報隊を名乗る犯人は捕まらず、事件は未解決のままだ。

この30年間、社から特命を受け事件を追い続けてきた朝日新聞の記者がいる。樋田毅(ひだつよし)さん。65歳。樋田さんは定年を過ぎた今も、朝日新聞大阪本社に籍を置き、あの事件と向き合っている。

事件はなぜ未解決なのか?30年経ったいま、赤報隊事件の意味とは?

「取材を止めたら赤報隊に敗北したことになる。だから取材を続ける・・」

そう語る樋田さんの日々に密着しながら、事件の概要、影響、教訓などを伝えると共に、言論をめぐる今日的状況について考える。

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