あらすじ

第3話「脱走兵」

  • 脚本:野崎 透
  • 絵コンテ:加瀬充子
  • 演出:前園文夫
  • 作画監督:斉藤圭太、清水健一

1968年、東大紛争が勃発。多くの若者が国家権力への戦いへ突き進んでいった時代。

以前、黒男の手術の腕前を目の当たりにした岡本が、その技術の「ヒミツ」を探りに黒男のアパートにやってきた。彼女が目にしたのは、水槽で泳ぐ手術痕のある魚。だが、「そっちは失敗」と言う黒男の言葉に驚き、岡本は再び水槽をのぞくと、ほとんど手術痕の消えかけた魚も一緒に泳いでいたのだ。黒男は魚や豚足などを使い、日々、手術の練習に励んでいた。そのとき、並びの部屋から呻き声のようなものが聞こえ、2人は声のする方へ。その部屋には黒男と同じ高校を卒業した2年下の田村がいた。黒男は田村から部屋の中にいる病人を診てほしいと強くお願いされる。病人はアメリカの脱走兵だったのだ……。

作品紹介

秋田書店「ヤングチャンピオン」で連載中の、手塚治虫(原作)、田畑由秋(脚本)、大熊ゆうご(漫画)による漫画作品。
医療漫画の金字塔、手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』の主人公である奇跡の天才外科医ブラック・ジャックの若かりし頃の姿を描く。

のちの「ブラック・ジャック」こと間 黒男は、子供の頃に命を助けてもらった外科医・本間に近付くため、医者を目指し技術を磨き続けている医学生。


彼はなぜ無免許で法外な金額を要求する闇医者「ブラック・ジャック」となったのか…!?
1960年代を舞台にブラック・ジャックの知られざる過去を描き出す話題作!!


また『ブラック・ジャック』の登場人物のほか、『リボンの騎士』や『鉄腕アトム』など手塚治虫作品の他作品の登場人物たちが俳優のように登場するスターシステムを採用し、作品に花を添える。