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この美術部には問題がある!
放送直前座談会企画
「美術部緊急ミーティング!!」

小澤亜李(宇佐美みずき役)、小林裕介(内巻すばる役)、上坂すみれ(コレット役)、利根健太朗(部長役)

この美術部には問題がある!放送直前座談会企画「美術部緊急ミーティング!!」

――皆さんが演じられているキャラクターのご紹介をお願いします。

小澤 自由奔放な部員が多い中、みずきは毎日しっかり絵の練習をしている、この美術部の中で一番熱心で真面目な女の子です。そんなみずきの魅力は、とにかく“乙女”なところ! 同じ美術部の内巻くんに恋をしていて、恥ずかしさからキツいことを言ってしまったり、内巻くんの何気ない一言に心を躍らせたりと、ドキドキしている姿がとてもかわいらしいです。

小林 内巻くんは絵がめちゃくちゃ上手で、コンクールでも賞が取れるほどの実力者です。ただ、彼の描く絵は、すべて二次元のキャラクター。二次元萌えなんです(笑)。理想の二次元嫁を描くことだけを目的に美術部に所属しています。三次元には興味のない人ですが、けっして三次元が嫌いというわけではなく、誰に対してもフラットで気軽に接することができる人です。宇佐美さんの想いにも気付かず、素で彼女が喜ぶようなことも言えちゃう人なので、それが勘違いを引き起こす……ということがよくあります。

小澤 手のひらで転がされています。

小林 チョロイン(チョロいヒロイン)ちゃんだよね(笑)。

小澤 こら!

一同 (笑)

上坂 コレットさんはみずきちゃんと内巻くんの一学年下で、遊びやいたずらを思いついたらすぐに実行するという刹那的なタイプです。表情が豊かで見ていて飽きませんが、みずきちゃんと内巻くんがラブラブしていようが我関せずに暴れます(笑)。まさに美術部の起爆剤のような存在ですね。コレットさんがいると、甘酸っぱい雰囲気も一掃されてドタバタ成分が強くなります。

利根 部長は美術部の中で単純に一番問題のある人ですね。部活動をしていない(笑)。部室でいかに惰眠をむさぼるかというところに命を懸けている節もあって、とにかくやる気がないです。ただ、そんな彼でも先輩らしいことを言ったり、部員のことをよく見ていたりと、部長らしい部分もごくたまにですが見せてくれます。宇佐美さんと内巻くんを優しく見守っているような雰囲気もありますが……基本的には面白がっている様子ですね。

この美術部には問題がある!放送直前座談会企画「美術部緊急ミーティング!!」

――すでにアフレコがスタートしていますが、演じる上で意識しているポイントなどはありますか?

小澤 わりと伸び伸び演じさせていただいていますが、個人的に意識しているのはテンポの緩急ですね。みずきの表情はコロコロ変わりますし、内巻くんとの会話でも恋愛モードから急にギャグ調に振り切ることがあって、意外と激しくテンポが変わるんです。独特の慌ただしさに、どうついていくかということを考えながら演じています。

小林 内巻くんで大事なのは“自然さ”だと思っていて。かっこいいセリフを言っても、けっしてカッコつけているわけではなく、ましてや口説こうとしているわけでもない。本当に思ったことをナチュラルに言っちゃう男の子なので、その自然さが出るよう心がけています。あとはボケとツッコミのバランスですね。基本はボケキャラですが、コレットさんに対してはツッコミ役になるので、そのときにどこまで振り切っていいのか、現在も探っているところです。

上坂 コレットさんは思った以上に幼くて、「年齢感はもっと低めでお願いします」という指示をいただきました。ただ、セリフが子どもじみているというわけではないので、“子どもが大人の真似をしながら、一生懸命遊んでいる”ということを意識しています。それから、奇抜な行動をしますが、奇抜さを狙っているわけではないので、誰かに構ってほしくて行動していると思われないように気をつけています。

利根 原作を読んだときにギャグ要素が強い作品だと感じたので、部長もその部分を強く表現してみたんですが、「もう少し抑えてください」というオーダーがありました。ボケ担当でもボケに寄せすぎないというところがポイントですね。ボケて痛い目に遭うこともあるんですが、できるかぎり淡々と演じるようにしています。

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――ところで、皆さんはみずきと内巻の関係をどうご覧になっていますか?

小澤 内巻くんは本当に三次元に興味がないんだろうなって思います。まったくみずきの気持ちに気付かないですよね。

利根 びっくりするくらい鈍感だよね。まわりは全員気付いているのに。

上坂 コレットさんも気付いています。彼女ですら気付くって相当わかりやすいと思うんです。それでも気付けないということは……何か三次元に嫌な思い出があったんでしょうか?

小林 だとすると、人間嫌いになってると思うんですよ。でも、そういうわけでもない。

上坂 男女関係で嫌なことがあった?

小林 あ~、確かに宇佐美さんに雑に扱われて不貞腐れてるところがありますからね。雑に扱われるのが嫌なのかも。「二次元ならまるごと受け止めてくれる!」って思ってそうだし(笑)。

利根 その辺の理由が明かされるのかどうかはわかりませんけど、いずれにしても、ちゃんと告白しないと内巻くんは気付かないでしょうね。

上坂 みずきちゃんからすれば悲しいと思いますけど、一視聴者としてはこの距離感が一番楽しくもありますよね。

小林 この状況の宇佐美さんを見続けていたいという気持ちはありますね。告白しようかどうか迷っている姿にいろんなバリエーションがあって、それがすごくかわいいんですよ。

小澤 たぶん、みずき自身も付き合う付き合わないについてはそこまで深く考えていないと思うんです。憧れのシチュエーションを妄想して楽しんでいるというか、やっぱり恋に恋している年頃なのかなと思います。

――この4人が所属する美術部について、皆さんが「いいな」と感じるところはどんなところですか?

小澤 メンバーの調和が取れているところ。

利根 取れてるかな?(笑)

小澤 すごくバランスがいいと思いますよ。みずきと内巻くんだけだと真面目な方向にいきがちですし、コレットさんと部長だけだったら収集がつかない。この4人がいて、やっと落ち着くところに落ち着くという奇跡のバランスがいいなと思います。

小林 僕は少ない人数でワイワイしているところに憧れますね。学生時代に入っていた部活が20人から30人くらいいる体育会系の部活だったので、少人数でワイワイする部活ってどんな感じなんだろうと思ってしまって。仲間意識や絆の深まり方もまた違うんだろうし、体育会系とは違った面白さもあるんだろうなと思いながら眺めています。

利根 僕は放送部でしたけど、似たような雰囲気でしたね。すごく楽しかったですよ。少人数で毎日毎日顔を合わせて、真面目に活動するわけでもなく、ワイワイしゃべったり遊んだりして。そうしているうちに、部活をしていないということで、クイズ研究会に部室を乗っ取られましたけど(笑)。

一同 (笑)

上坂 私は写真部でしたけど、よく美術部に遊びに行って腐女子のお友達とお話ししていました(笑)。美術部がアニメ好きの交流の場になっていたんです。ただ女子校だったので、『この美』のように男女が気兼ねなくちょっかいを出し合えるという環境にはすごく憧れます。

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――本作は美術も大きなテーマですが、皆さんは美術は得意でしたか?

小林 すみぺ(上坂)は結構アーティスティックな絵を描いているよね。

小澤 世界観がすごい!

上坂 アングラとかそういうものに影響を受けて絵を描いていたので、“ぐちゃぐちゃどろどろぶしゃー!!”みたいな絵なら描けます。

利根 伝わりづらい!(笑) “芸術は爆発だ”みたいな絵ってこと?

上坂 ストレスを絵にしたようなものばかりです。

小林 この間、コレットの絵を描いていたけど、アングラなイメージは全然なかったですよ。

上坂 あれは頑張って漫画を見ながら描きました。

小澤 小林さんは“画伯”ですよね。

小林 下手という意味でのね(笑)。でも、画伯と呼ばれるほど下手というわけでもないんですよ。要は笑いの取れる下手さじゃない。もちろん上手いわけでもなくて、単純に下手なんです……。

小澤 昔から苦手だったんですか?

小林 実は中学時代に「1」を取ったことがあって……。当時は必ず数パーセントの人が「1」になるという相対評価の時代だったんですけど、それにしたって美術は苦手でした。あまり興味も持てなくて。

利根 僕は高校の選択授業で美術を選んでいました。でも、からっきしでしたね。美術館に行くのは今も好きなんですけど、描くとなると、たとえば動物だったら4本足のうちどれが手前で奥かがわからなくなります。

小林 亜李ちゃんは上手いよね。

小澤 イラストは好きなんですけど、美術はそんなに得意じゃなかったです。デッサンも苦手でしたし、興味が持てないとまったく描けませんでした。

利根 内巻くんと一緒だ!

小澤 確かに、どちらかというと内巻君タイプですね。

上坂 みんな美術が苦手で大丈夫ですか、この作品!?

利根 『このキャスト陣の美術センスには問題がある!』だね(笑)。

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――では最後に、本作の見どころを教えていただけますでしょうか。

小澤 毎話必ず、みずきのキュンとするシーンが描かれるので、ぜひそこに注目していただきたいです。きっと男性だったらみずきを見てかわいいなと思うでしょうし、女性だったら「こんなことがあったかも」と共感できるはずだと思います。男性も女性も楽しめる作品なので、最後までご覧になってください。

小林 個性的なキャラクターのドタバタな人間関係のほか、美術に関するお話もしっかり描かれていますし、ちょっと感動する青春エピソードもあるので、いろんな楽しみ方ができます。そこが大きな魅力なので、皆さんなりの見方で楽しんでいただけたら嬉しいです。

上坂 美術部だった方もそうでない方も、この美術部に入りたいと思うこと間違いなしです。文化部特有の雰囲気、コンクールという目標、その中での恋愛……。同じ部室の中で毎回違うイベントが発生するので、そちらを楽しみながら毎週の癒やしにしていただけたらなと思います。

利根 7月7日に放送がスタートするということで、織姫と彦星に思いを馳せるように、宇佐美さんと内巻くんを温かく見守ってください。「見るぞ!」と構えて見る作品というよりは、肩の力を抜いて中学生の日常を眺めるという作品なので、部長のように寝っ転がりながら、リラックスして見ていただけたら幸いです。

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