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第5話「血統王女」見所紹介

ふでやす:令裡の初登場の回ですので、令裡のキャラクターを見ていただきたいですね。
お姉さまキャラが、 また一人増えるのですが、彼女に振り回されるヒロと、学内の他の生徒達から嫉妬の眼差しで見られるヒロ。 どちらも振り回されて痛めつけられて踏みつけられて、ヒロが喜んでるようにも見えるところですね。
あと、階段から落ちていくフランドルも可愛いので、見所の1つです。

迫井:原作と話の展開自体が変わってしまったのですが、これは令裡と姫の絡みをもっと見せられたらなぁ、と思ってあえて変えてみました。 令裡の二面性と、令裡役の能登麻美子さんの声が、僕の中で凄くマッチしていて、ミステリアスな感じが良かったですね。

第6話「同盟王女」見所紹介

ふでやす:シャーウッドの登場回です。シャーウッドのちょっと背伸びした、高飛車な感じのキャラクターを見ていただければ。 あとは、やっぱりシャーウッドに会った瞬間から振り回されてしまうヒロですね。
フランシスカとフランドルの戦いも面白いですよ。 フランシスカにフランドルが頭を掴んで持ち上げられて放り投げられる所とか。
そうそう、フランシスカの「ふが」がなかなか良かったです。ちょっと意外な感じで。

迫井:シャーウッドとフランシスカの回ですが、二人のキャラクターをちゃんと印象つけられたかなと思っています。ふでやすさんも言っていますが、フランシスカの「ふが」は、フランドルとはまた違う趣があってカワイイですね。

第7話「電撃王女」見所紹介

ふでやす:院長の蛹田が、弾けましたね! 予想以上に弾けて凄いキャラになってます。
原作とは順番が違うので、アニメでは、リザもストーリーに絡んできています。
フランドルから電気をとって除細動器を使って倒すんですけど、原作に比べアニメの方はフランドルに直結している感じになっています。  それを見た光永先生が「直接的ですねぇ」と笑っておられました。

迫井:この回は、蛹田様様(笑)、まさにそういう感じになっていましたね。蛹田のキャラクターを見て楽しんでもらう話です。それにツェペリや令裡との掛け合いとか、会話が微妙に噛みあってない感じとか、あの辺りの雰囲気が好きですね。

第8話「密室王女」見所紹介

ふでやす:“アレ”っていう怪物が出てくるのですけど、非常に気持ちが悪いのでじっくり見て下さい。
絵的にも演出的にも、ホラーテイスト怖い感じにはなってるかなと思います。 原作と同じようなヤンキーキャラが出てくるのですが、アニメだと色合いがイイですね。色が付くと、さらに凄いキャラクターになっているという。

迫井:アニメの方では、ビジュアル的に、エッチなテイストが香る感じというのが見所でしょうか。あと、密室の中での色んな人間模様が、上手く描けたかなと思っています。

第9話「白黒王女」見所紹介

ふでやす:ここからシャーウッドがレギュラーになってきます。パンダの劉劉というキャラクターも出てくるのですが、ちょっと色々事情もありまして、 原作とは多少パンダの設定も変えさせていただいたのですが、アニメ版のパンダもなかなかイイキャラクターになっているんじゃないかと思います。役者さんの芝居もイイ感じです。
迫井:パンダの劉劉のキャラクターが可愛いのですが、これはちょっと当初の自分の予想を上回っているというか、予想外にイイ方向に転がっているんじゃないかなと。それと姫とシャーウッドの姉妹愛みたいなものが、少し垣間見られるところもイイですね。

第10話「追憶王女」見所紹介

ふでやす:シリーズ構成として、1~9話は、レギュラーキャラクターが登場して勢ぞろいするまでの話ですね。10話目から18話までは、お話の焦点を各キャラクターごとにフューチャーさせ、TVアニメオリジナルエピソードを挟みつつ、色んなゲストキャラクターも登場させて、単発のバラエティに富んだエピソード編となっています。 それで10話ですが、バラエティエピソード編の1本目です。この話は元々、1話のシナリオが上がる前から、丸山プロデューサーが水上(清資)さんに是非お願いしたいと言っていたものでした。忙しい所、強引にお願いしてしまいましたが、水上さんに書いて頂くとこができて、とても良いお話になったのではないか、と思っております。
迫井:10話は、実にいいお話です。しんみりとしていて、多分、原作の読者の方々にも、注目されていたお話ではないでしょうか。アニメーションの方でも、その原作の良さを生かして上手く出来たのではないかと思っています。  フランドルの感情があるのかないのかという部分は微妙なラインですね。自分としては、多分、本当の意味での感情は無いと考えて演出していますけれど、それでも何かシエルに対して感情みたいなものが芽生えたんじゃないかな? とも受け取れるような、微妙なところを描いてみました。

第11話「猫舌王女」見所紹介

ふでやす:TVアニメオリジナルエピソードの1本目ですね。個人的には、わりと気に入っている脚本なんです。見ていただいた世の中的にはどうなのかは、良く判らない(笑)。ちょっと、刺客の寂しさとか儚さとか、王族の非情さとかが裏にあるのを感じていただけていたらいいなぁ……という感じです。
迫井:このお話では、特にヒロが結構、メインに前に出ている話でもあるから、いままでのお話ではなかなか出せなかった、ヒロの姫に対する感情や思いを少し表に出してみました。自分としては、ヒロを中心にもっていけた構成になっているかと思っています。

第12話「消耗王女」見所紹介

ふでやす:ここが、前半のクライマックスという形になっていいますね。大軍対集団戦……まぁ、姫は寝てるんですけれども。シリーズ前半、最後の山場みたいなものを作れたかと思っています。
迫井:意識していたわけではないですが、見返してみるとベタな作りになっていますね(笑)ベタというのはクライマックスでの王道的な作りという意味ですね。スカッとするというか、物量戦といいますか、ミイラ達が沢山出てきて、主人公サイドもメインキャラクター総登場で協力して、総力戦で立ち向かう、見ているほうはにぎやかで楽しいかも知れませんが、作っているほうは大変でした

第13話「生贄王女」見所紹介

ふでやす:このシリーズの中で一番ホラーテイストが出たお話だと思います。登場人物も少ないですし、演出的にもイイ感じにホラー感を出していただいています。 姫とヒロの関係もちょっと近づいた……かもしれない、というところも注目でしょうか。ヒロが勝手にドキドキしたり、2人の心情の変化がもしかしたらあったのかもしれないというところを、描けたお話ですね。
迫井:12話とは雰囲気がまるで変わっています。今までは、“姫の元に刺客が来る”という、ある程度、決まりごとみたいな部分があったのですが、そのフォーマットとは別物の構成ですね。それは、原作もそうなんですけれど。刺客とは関係ない所で、姫とヒロが何か不思議な事に巻き込まれるという。作り手としても、ちょっと、これまでの演技パターンも全く変えて、画面全体の不思議な感じと、ヒロと姫の関係に集中して作ってみました。観た人がホントに、「怖かった」と言ってくれたのが、嬉しかったですね。

第14話「疾走王女」見所紹介

ふでやす:14話は、13話と一転して、また、勢いのある愉快(?)な、コミカル路線のお話ですね。リザがメインの話なので、リザがしっかり活躍して、バイクで騎士を抜いて、霊を成仏させました。リザが活躍している、その一方で、ヒロが大暴走するシーンは、見ていて面白かったです(笑)。
迫井:14話はホント、作画的にも大変な話数で、スタッフにはちょっと大変な作業をさせてしまったという……(苦笑)。馬に、バイクに……。まぁ、その分、勢いがついたと思っています。あとは、野球ネタがうまくはまってくれましたね。紗和々が野球ファンだったり、姫のバットとか、効果音もポイントですね。

第15話「訪問王女」見所紹介

ふでやす:これもオリジナルですね。元々僕が脚本を書くつもりで、3行ほどのネタを考えていたんですけれども、江夏(由結)さんが「書きたい」とおっしゃってくれたので、お任せしました。おかげさまで、非常に面白いドタバタ、かつ、シュールで味わい深いものになっていると思います。
迫井:小淵沢、吉田、村山、3人のキャラクター色付けをどうしていくかがポイントでしたね(笑)。皆、同じ穴のムジナというか、微妙に変態チックだったりして、憧れの君をどうするか妄想するシーンなどは、その辺はもう、テンポと勢いで見せていきましたが、いかがでしょうか。

第16話「継承王女」見所紹介

ふでやす:オリジナルで、またリザが中心の話で、酋長やポセイ・どん達が出て賑やかで、ギャグとかがありつつも、ちょっとは真面目な話もやってみようかな、と。やはり、姫達は王の座を巡る戦いの中にいるという事を、忘れないように配慮しました。
迫井:ポセイ・どんは、こういうキャラだったんだなぁ、と(笑)。アドリブが凄くて……面白いです。あと、顔をはっきり見せなかったワイルドマンですが、キャラクターデザインの段階では、ちゃんと顔もデザインしていました。あとで、スタッフの女性陣に、「どうしてちゃんと出さないの」「もっと出せばいいのに」と抗議が(笑)。男前だったのですが、絵コンテ段階でもう、顔は見せない方向にしていましたが……。見せた方が、良かったのかなぁ……?  あと、原作の光永先生がアフレコに参加してもらっています。かなり緊張しておられましたね。実は私もアフレコに加わっています。原作者と監督、2人の共演でした。だけど、実際、収録した2人の音声は、使ってもらえたのかなぁ……? ダビングの時、自分の声が入っているかどうか、気付きませんでした(笑)。

第17話「年増王女」見所紹介

ふでやす:これもアニメオリジナルストーリーです。多分、今までの台詞の中で一番、ドタバタな話ではないでしょうか。19~24話ではクライマックスにかけて、シリアスな話が立て続けに展開されるので、17・18話はわりかし明るく楽しめる、ドタバタしたものといういです。17話はシナリオ段階でもかなりドタバタしていたのですが、フィルムは、想像以上にハッチャケていました。昔の『うる●やつら』的なものを想像していただければいいかと……。楽しく観ていただければと思います。
迫井:おおらかに観て頂きたいですね(笑)。13話のテイストがホラーテイストの極だとすれば、その対極、コメディの極に位置する物が17話だというぐらい、そちらの方向性のものを突き詰めてみました。戦闘でみんなが集まりますし、凄くドタバタする話で、とても楽しいノリに仕上がっていると思います。

第18話「狩人王女」見所紹介

ふでやす:これもアニメオリジナルストーリーです。多分、今までの台詞の中で一番、ドタバタな話ではないでしょうか。19~24話ではクライマックスにかけて、シリアスな話が立て続けに展開されるので、17・18話はわりかし明るく楽しめる、ドタバタしたものといういです。17話はシナリオ段階でもかなりドタバタしていたのですが、フィルムは、想像以上にハッチャケていました。昔の『うる●やつら』的なものを想像していただければいいかと……。楽しく観ていただければと思います。
迫井:おおらかに観て頂きたいですね(笑)。13話のテイストがホラーテイストの極だとすれば、その対極、コメディの極に位置する物が17話だというぐらい、そちらの方向性のものを突き詰めてみました。戦闘でみんなが集まりますし、凄くドタバタする話で、とても楽しいノリに仕上がっていると思います。

第19話「海洋王女」見所紹介

ふでやす:なんで僕は『海洋王女』ってタイトルにしたんですかね……?(笑)。 原作は『洋上王女』というタイトルだったのですが。確かにシナリオを見ると、全部僕が、『海洋王女』って書いているんです。自分が書いていながら「なんで『海洋王女』なんだ?」と。ミステリーですね(笑)。スタッフ一同誰も、気付かず、正式なタイトルになり、後日、改めて原作を読んで、「アレ?」と(笑)。  ここから24話までが、クライマックス編。姫の敵の一人で、お兄さんの一人でもあるエミールが出てくるという話です。絵コンテを担当された福富博さんが、TVアニメ版『怪物くん』の監督をされていた方です。なかなか、世の中というのは面白いなぁ、と。
迫井:これまでのオリジナルコメディは一端終わらせて、ここからまた、本編に戻り、シリアス面を強化してやり込んでみました。思った以上に緩急が付きましたね。本編の見所は、エミールの登場とフランダースのインパクトですね。一番好きなのは、フランダースです(笑)。巨大な、“アレ”です。

第20話「連結王女」見所紹介

ふでやす:リザと令裡が力を合わせて、喧嘩しながらも結果的にはヒロの為に協力するという話ですね。カワイイです。2人の関係が良く出ていますね。吸血鬼は原作ではキニスキー候というキャラクターでしたが、キニスキーの話がTVシリーズではまとめきれない分量でした。そうすると、もう一人の姫の話に触れられそうにないですから、TVシリーズとして、きちんと終わらせることを考えて、キニスキーとは別のオリジナルキャラを立てました。
迫井:リザと令裡の絡みが、面白くできていると思います。それと、最後の半魚人……長老がいいですね。エンディングの入り方も良かったですよね。チョーさんの声で終わるっていう(笑)。シリアスな話なのに全部持って行かれました。いいエンディングでした。

第21話「追放王女」見所紹介

ふでやす:ドラクル公を倒して令裡が吸血鬼界から追放されるというエピソードです。1つのクライマックスですね。登場人物みんなが力を合わせて立ち向かって倒す。まぁ、ヒロも役に立たないながらも頑張る。反目しながらも団結してきた、力を合わせた……というところが、描けたかなと思っています。
迫井:作っていた自分が言うのも何なのですが、改めて完成したものを見たときに、最後にみんなが集結してドラクル公を倒す。その一連の流れが、凄く気持ち良かったですね。みんなで協力して戦う展開をうまく作れたかなと。

第22話「殺戮王女」見所紹介

ふでやす:ここからはまた、姫の戦いに戻ります。襲ってくる人狼の戦士達が不死身になっているという事で、王族の影がある。それは誰なんだ? もしかしてエミールかな? と。王族が近くにいて、戦いが本格的になってきた、というのを見せつつ、人狼の戦士達の不死身の効力が無くなるまで、殺し続ける姫という描写。アニメでは時間経過を入れて描けましたので、尚一層、姫の非情さみたいなものが出せたかなと。個人的に残念だったのは、原作の「飲むがよいぞ」という台詞が、設定が変わったせいで出せなかったことですね。
迫井:TVシリーズのクライマックスに向けて、いろんな伏線を盛り込んでみました。そこに上手い具合に人狼達が襲ってくる話がはまったのではないでしょうか。TVシリーズ中、ヒロが本格的に悩んだ回になりますね。ここまで悩んだのは、最初で最後ですので、見所といえると思います(笑)。

第23話「死霊王女」見所紹介

ふでやす:この回でTVシリーズとしての、ラスボスが出てきます。セブラン王子ですね。原作を整理させていただいて、原作では3話ぐらいあるお話を1話にまとめさせていただきました。一応、21話までで他のキャラクターについては、物語的に一区切り付いた形になっています。ここからはいよいよ姫がメインのエピソード。親衛隊を全滅させられたとか、そういう姫の過去がちょっと見えた回ですね。ほかに見所としては、セブランの不死身の戦士のミカサとか、死霊とか、今までとはちょっと違った敵が出てきている所などでしょうか。コメディ的な要素としてはヒロに注目ですね。フランドルの尻をなで回すヒロとか(笑)。シャーウッドの怒りをかい、フランシスカにお仕置きされるヒロとか。それと、予告で壊れてるヒロとかを見ていただけると。
迫井:23話は、元ネタが有名な映画なんですよね。その雰囲気は出したいな、という思いがありました。……ヒタヒタと迫ってくる感じを。原作通りに出来なかったのが、少々残念な部分ではあるんですが。アニメ版として、原作とは違い、普通の人たちが殺されるところを見せずに、ホラーな雰囲気を出せるようにチャレンジしてみました。その辺は上手く出せたのではないかなと思っています。 因縁のセブランと姫の決着を実質的な最終話である24話に向けて盛り上げらるお話ですね。最後の火の鳥の巨大感は、良かったですね。

第24話「決闘王女」見所紹介

ふでやす:まぁ、最終回??本編の最終回という事で。役者さんがいつもにも増して、豪華でした。シナリオ上ではゆるいシーンもあったのですが、残念ながら切られました(笑)。一番シナリオと本編で変わったのは……シナリオではラストは、ヒロと姫の関係は、姫としては“お前は私だけを守っていれば良い”で、ヒロとしては“姫は僕が守る”という、恋愛関係よりは主従関係の方に振った終わり方だったんですが、監督の絵コンテを見ると、ヒロの姫への恋愛的な感情が前面に出ていましたね。どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、「ああ、そっちで終わらす方法もあったな」と思いましたが、それよりも何よりも、「監督、ロマンチックだな」と(笑)。あと、18話と24話を改めて見比べて欲しいですね。これだけの幅が許される面白い作品だということが判ってもらえるのではないでしょうか。
迫井:姫の因縁の決着という事で、アクションシーンもこれまで以上に頑張ってみましたので、その辺を観ていただければうれしいですね。あと、シナリオ上ではもっと派手なシーンがありまして、オンエア以上にもっと大爆発が起こって、フランダースがかばってくれるというシーンがあったのですが、尺の問題など、いろんな事情があって没になりました。 とはいえ、それ以外にも内容は盛り沢山ですね、裁判のシーンとか、『怪物王女』という作品の持っている色んな要素のゴチャ混ぜ感というか、そういうのも出せた感じがしています。ラストに関しては、ヒロの姫に対しての気持ちというか、ヒロ自身はやっぱり、姫の事が好きなんだ、という。それは僕自身が思っているんですが、それを出して見ました。でも、姫の方には、そんな気持ちはないんだろうな。

第25話「不良王女」見所紹介

ふでやす: オリジナルエピソードとして、一番最初に考えていたのは、フランドルとフランシスカとフランダースが、みんなで何かを探しに行く旅……例えばパワーアップパーツを探して旅をする道中みたいなもので、タイトルを『千年王女』はどうですか? と、タイトルから一発ネタで、江夏さんにお願いしたんですけれども、「みんな、“ふが”、しか言わないから何言ってるのか判らなくなって、何の話か判らないのでは?」と言われてしましました。実は自分としては、それをやってみたかったのですが(笑)。セリフは「ふが」、説明用に字幕でも出そうかな、と。でも、現場的にも大変だし、「5分ぐらいのギャグならいいけど、30分は無理!」と言われて没に。そこで、江夏さんからフランドルが不良化するというアイデアを出してきていただいて、そこから話を膨らませていって、このようなお話になりました。頭のネジを締めるというアイデアが出た時には、これだ! と(笑)。取扱い説明書ネタでエミールが美味しい所を持っていきましたね。番外編という事で、フランドルの目つきが変わったりと、本編ではやれない事をやりました。非常に“イイ”回でした。
迫井:フランドルをゴジラに見立てて、どんどん恐怖が迫っているという感じにしたかったんですけれど、絵面的にフランドルは可愛いので、どうにも恐怖にならない(笑)。頭のネジは、実は既に、エンディングでも結構、回っていますが(笑)。エミールがおちゃめなキャラになりました。最後に、「妹よ。今度会う時には必ず」って言いますけど、この台詞には江夏さんにこだわりがありますよね。リザは、「満月なら勝てた」って言いますし(笑)。エミールは結構、妹馬鹿ですよね。江夏さんのオススメは、銀行強盗をやる所だそうです(笑)。僕としては、フランドルの豹変ぶり――いつもと違うフランドル、っていうところが面白かったですね。あとは、ケルベロッテちゃんです。一応、あの世界のTVで放送しているという設定で出してみました。いろいろ盛り込んで、ちょっとはっちゃけた感じで遊ばせていただきました。

第26話「昏睡王女」見所紹介

ふでやす:番外編といいながら、割と独立した話で。原作では夢の中の敵は一人しか出てこないんですが、アニメでは今まで出てきたキャラや敵とかを、色々引っ張り出してきました。ある意味ファンサービスなんですが、いかがでしょうか? 「最後にちょっと思い出してみてね、こんなキャラやモンスターがいたんだよ」という感じで。
迫井:原作のこのエピソードは、最初、ちょっとアニメーションでは難しいかな、と思っていました。屋敷で全部終わっちゃいますし。でも、話としては、原作の中でも大好きな話だったのでお願いしました。異様な雰囲気とか、原作の持っていた雰囲気は上手く出せたかなと思っています。姫の足のシーンは、以前の話で出来なかったので、今回こそ、ぜひ入れたいということで、やってみました。一応オチもついていますが、ヒロはまた、最後まで報われなかったのがかわいそうだな、と(笑)。
2007.03.16