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第13話「生贄王女」

その夜は皆既月食の夜――逢魔が時の夜であった。

そんな夜中、フランドルの運転で出掛けていたヒロと姫だったが、車の故障で霧の立ち込める山中に立ち往生していた。
直りそうにない車に頭を抱えていると、ヒロは霧の向こうに小さな村の明かりを発見する。そこに行けば車を直せる人がいるかも、と考えた一同は、その村に向かう事にするのだった。

フランドルを先頭に険しい山道を下って行くと、急に濃い霧に巻かれ、ヒロと姫はフランドルとはぐれてしまう。
更に、それを計ったように、二人に、草刈鎌を持った覆面の男が襲いかかってくる!ヒロはとっさに姫をかばおうとするが、石につまずき、姫を巻き込んで山の斜面を転落してしまう。
そうして斜面の下まで転がり落ちた二人は、結局、男は無視して再び村に向かうのだった。

と、不意に霧が晴れ、二人の目の前には、寂れた村の入口が現れていた――。
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