MENU CLOSE

特集一覧

プロダクションノート

ファンの皆様から募集した質問に、
赤根和樹監督がお答え!
沢山の質問を頂いて
特大ボリュームとなりましたので、
前後編に分けてお贈りします。

前編

顔

眞己くんの得意料理は、和食洋食中華ならどれですか?また、特に得意な料理があれば知りたいです。

顔

特にどれが得意という事はなく大抵何でも作れます。作中の料理シーンで中華が多かったのは、中華料理が短時間で手早く作れるからです。時間のかかるおかずは土日に作り置きをして、お弁当に入れたりしています。

顔

全員分の趣味が知りたいです!

顔

眞己は天文に興味があるので天体観測。柊真は恐竜や化石が好き。凜太朗は猫グッズ集め。直央は釣り。樹はホラー系シューティングゲームとかですかね。お姉ちゃんの菜美恵がやたら好きで相手をさせられている感じ。太洋はお父さんの趣味のミニ四駆を一緒に遊んでいます。翅は趣味らしい趣味は無いかもしれません。晋吾は妹と一緒にアニメ観賞です。

顔

眞己以外のみんなが最初にソフトクラブに入った理由を知りたい!

顔

ソフトテニスがやりたくて入ったのは柊真くらいじゃないでしょうか。中学生は大抵何かしらの部活に必ず入部しなくてはならず、やむを得ずで選んだ部活に入る子も多いです。志城南の部員たちの場合も、それぞれ他に行き場がなくて集まってしまったように思いますが、表に出ない傷を抱えている同士、言わずとも分かり合える関係ができていて、彼らの小さな居場所になっています。

顔

ソフトテニスのシーンだけでなく、料理する眞己や、三者三様に美味しそうに食べるシーンなど、日常の部分の作画も丁寧ではっとするほどでした。どういった方針で進められましたか?

顔

アニメーションは派手なアクションだけが面白いわけではなく、地味な芝居の中にもアニメーション特有の温かみやリアリティ、存在感があるので、今回はそれを丁寧に表現することでそれが魅力になるアニメを作りたかったんです。料理のシーンや日常の細かい芝居は自分が見ても面白かったですし、視聴者の皆さまにも楽しんでいただけるものになったんじゃないでしょうか。派手なアクションよりも難度の高いものではあるのですが、世界でも日本のアニメーションにしかできないものだと思っています。

顔

2話の冒頭で柊真が悠汰を助けてた時に柊真が恐れられてる的な描写がありましたがその理由は何ですか

顔

キレやすいからですね。有名なんでしょう。

顔

3話で中尾くんは樹くんにどんな言葉を投げつけたのですか?

顔

心無い言葉を選んで喋らせていました。作中で桜井も言っていますが、言葉が人を傷つけるという事を表す為です。ただ残念ながらそれが放送禁止用語だったようで、アフレコ当日、現場で消すことになりました。

顔

11話の昼食時に2つのベンチに置いてあった「レモンのはちみつ漬け」を作ってきたのは誰ですか?

顔

悠汰です。悠汰は練習中もみんなのドリンクを作ったりしてましたし、部員たちの気持ちに寄り添った細やかなサポートをしていたように思います。

顔

アフレコ現場はどのような雰囲気だったのか知りたいです!

顔

ブースに入りきれないほどの大人数でしたが、全員が一致団結して作品に向き合おうとする熱量を感じました。映像に描かれていない部分でもキャラクターのパーソナルを理解しようと質問に来るキャストも多かったです。一方で新年号が発表される時にテレビの前に集まって盛り上がったり、仲が良かったですね。

顔

みんなの家の間取り図が見たいです!!

顔

これは一部ですが設定資料集に入ると思うので楽しみにしていてください。部屋を作る時は各家庭の生活スタイルから考え、間取りを決めてから各部屋を作っていました。映像にならない部分も細かく作ってもらったので美設デザイナーさんには苦労をかけたと思います(笑)。

顔

フォームやプレースタイルなどソフトテニス部分で実際の選手や試合を参考にしたところはありましたか?

顔

実際に取材に行ったのは中学生の東京都大会、清明学園などの中学生の部活の練習風景、また国内の有力選手によるルーセントカップ等、それぞれ技量が違う部分含め参考にさせてもらいました。

顔

柊真くんが恐竜好きなこと、直央くんがお魚好きなことは部員のみんなに知れ渡ってますか?

顔

なんとなく知ってる。これぐらいの年の男の子って自分のことで精一杯というか、そこまで他人の趣味に興味はないんじゃないかと。

顔

志城南のソフトテニス部のみんなは、雨の部活の日は何の練習をしていますか?

顔

パッケージ2巻のドラマCDで少し描かれているので楽しみにしていてください。

顔

桜井先生が知っている、5年前に起きたソフトテニス部の事件とは。 当時ソフトテニス部のエースだった涼真とそのペア、それに幼かった柊真と眞己が関わっているのでしょうか? クローバーのお守りも気になります。

顔

過去の話も今後描きたいエピソードの一つです。それぞれのセリフにもヒントがありますので是非本編を見返してみてください。

後編

顔

各話にサブタイトルを付けなかった意図は何ですか?

顔

「星合の空」は彼らの人生を切り取って描いているもので、話数ごとにストーリーの展開を都合づけた作りはしていませんでした。なのであくまでも第1話は1話目で、第12話は12話目というつもりでサブタイトルはつけていません。

顔

五瀬兄弟がソフトテニスを始めた理由や、家族構成、学校生活について詳しく知りたいです! (既に公開されていたら申し訳ございません…)

顔

13話以降で描きたい部分ですね。

顔

どうして樹は、眞己と夏南子にだけは愛稱をつけるのだろうか? 樹の愛稱使用について、何か判斷基準があるでしょうか?

顔

樹は実は心の中では全員にあだ名をつけています。皮肉屋さんの樹らしい自分特有のあだなです。本人の目の前で言うと怒られると思って口にしていないだけです。

顔

翅君はなんで「「十五」」っていうTシャツ着てるんですか

顔

15才の「十五」です。憧れているというか、盗んだバイクで走りだしたいのかもしれないですね(笑)。翅はまだ13才ですけど。13才にとって15才は大人だと思っているところも有りますし。

顔

二話のみんなが走っているシーンが各人の個性が出ておりとても好きなのですが、あの走り方の個性はどのように決めて作画されたのでしょうか?

顔

自分が一人一人の走り方の特徴をラフ絵で描いて、それを作監の入江さんに清書してもらって作りました。

顔

登場人物の中では誰が1番位成績が良いですか?また、誰が1番位成績が悪いですか?

顔

教科関係なく凜太朗が一番成績が良いです。努力家なので成績は学年でもトップクラスです。逆に一番バカなのは晋吾。ここに絡んだ逸話は13話以降に入れる事を考えています。

顔

各キャラクターが抱える問題を過度に悲劇的なことにせず、"フツーじゃないかもしれないけど普通にある日常の一部"として描いている印象を受けました。演出面でそういった工夫をした点があれば教えてほしいです。

顔

自分はアニメーションはもう絵で描いていることで特殊な演出フィルターがかかっていると思います。だから今回はこれ見よがしな演出はやめて、純粋なアニメーションの絵作りで十分だと思いました。センシティブな内容を扱っているので余計に過度な演出はしていません。これを実写で同じように撮っても面白くないかもしれないですが、アニメーションという表現自体が十分演出になっています。例えば歩いているショットだけでもすごい特別な絵になる、それがアニメーションのすごさじゃないでしょうか。

顔

悠汰くんの柊真への気持ちは、恋愛的な感情ですか?それとも、友情と恋愛の狭間で揺れているんですか?憧れですか?

顔

本人の中でもまだはっきりしていない部分だと思います。案外眞己の方が的確に理解していそうですけど。

顔

部員それぞれのラケットはどのように選びましたか?アラシ、ジョイ、五瀬兄弟、涼真のラケットについてもお願いします

顔

モデルがあるラケットに関してはそれぞれのポジションや技量のイメージから選んでいます。実際のラケットにもレベルや流行があるので、そのあたりは各メーカーさんから頂いた情報を参考にしました。例えば眞己の1本目のラケットは柊真の言う通り初心者にも扱いやすいラケットを選んでいます。

顔

jizueさんの透明感ある音楽も印象的でしたが、5話の京終がEVに乗り込む前のシーンなどは環境音が効果的で、日常と地続きに感じられて緊張感がひきたちました。どういった点にこだわって作られましたか?

顔

音楽や効果音はセリフや芝居では表現していないものも伝えることができます。笑っているからといって心も本当に笑顔でいることばかりじゃない。逆に恐怖を感じているからと言って怖い音楽をかけるのとも違う。あのシーンではより不安を強調させるという意味であえて音楽をかけていません。音楽をかけるとそのイメージに限定されてしまいますので。感じてもらいたかったのは恐怖ではなく、何が起こるのかという不安です。

顔

ラケットのガットのハリコミはどの工程で行われているのですか

顔

撮影で貼りこんでもらっています。この他にも本やゼッケンなどハリコミ素材がとても多くて撮影さんが悲鳴を上げていました。本編では抜けてしまったところも多かったです。ガットに関して言えば特徴的なシーンでは貼りこみをせず作画です。眞己の折られたラケットも全部描いてもらっています。

顔

最終話でOP、EDを途切れさせた理由はなんですか?

顔

12話が物語の最後ではないと強調するためです。自分の中にある彼らのストーリーは完結しておらず、まだ半分しか描けていません。これ以降も話が続くという事を視聴者の皆さんにも感じ取ってもらいたかった為、あのような演出にしています。

BD・DVDに収録されているブックレットには、ラストシーンも含め『星合の空』について赤根監督に伺った、総計1万字以上のロングインタビューも掲載されています。

戻る