はじめに
「2022年の世界で、まさかこんなことが起きるなんて…」。
多くの方が信じられなかったのではないでしょうか。
破壊されていく町、涙を流す人々…
映像を目の当たりにしてもなお「これっていま起きていること?」と、
確かめた方もいたかもしれません。
ロシアによるウクライナ侵攻。それは、いま起きている紛れもない現実です。
そしてそれは、決して私たちと無関係ではありません。
77年前、世界のいたるところで、もちろん日本でも、いまテレビで見るのと驚くほど似た光景が見られました。
私たちは、悲しい戦闘が続くこの夏、戦後77年の終戦の日を迎えるにあたって、「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」を行います。
8月6日(土)から15日(月)まで、報道の各番組が戦争の現実を伝え、今、そして未来に教訓をつないでいく企画を放送。
またSNSでは、「#きおくをつなごう」企画を去年に引き続き実施。これは、祖父母らの戦争体験を聞き、その内容や感じたことなどを共通ハッシュタグ「#きおくをつなごう」をつけてSNSで共有する企画です。去年は1500以上の投稿が集まり貴重な戦争体験を共有することができました。また投稿した多くの方が「戦争を自分事として捉えるキッカケになった」と感想を寄せてくださいました。
テーマ曲は、坂本龍一さん永遠の名曲「戦場のメリークリスマス」の最新バージョン、「Merry Christmas Mr. Lawrence - version 2020」。
おととし12月12日のオンラインコンサートで坂本さんがピアノ演奏した音源を、「つなぐ、つながる」プロジェクトのために特別にミックスした曲です。
坂本龍一 コメント

抑圧した側は一世代で忘れてしまうが、抑圧された側は七世代忘れない。
しかしよく考えると、抑圧した側が忘れてしまうというのも、
無責任なだけではなく、実は潜在的な罪の意識が働いているのだとも考えられる。
アメリカ人が原爆を落としたことを色々な理由で肯定したがるのも、
逆に言えばそれだけ罪の意識を感じているのだと思える。
そんな罪の意識や憎しみと共に生きなくともよい世界になればいいのだが。
坂本龍一
山岡陽輔 総合プロデューサー コメント
教訓をつなぎ平和な未来を築いていく。人と人とが思いを一つにしてつながり、「戦争のない世界」を目指していく。そんなプロジェクトになると良いなと思います。