一時、日本から離れていた「M」こと正木圭吾が再び舞い戻ってきて始めた「仕事」は誘拐テロでした。平和な日本に冷や水を浴びせるこの事件、大事件ではあるけれど、ニュースを見ているふつうの人たちから見たら「えらい人たちがターゲットで自分自身には関係ないものだ」と考えるのが一般的でしょう。
テロリストなんて自分には関係ない、自分たちの生活は変わらない、それはテレビの中だけのこと、今日の夜は友だちとご飯食べに行くし、さあどこに行こうかな、そんなことを考えてまんぷく食堂にご飯を食べに行ってみれば、隣の席でテロリストがご飯を食べているなんて、一体誰が思うと言うのでしょう。
わたしたちには見慣れた店構えですけれど、初来店の「M」ことオダギリジョーさんはまんぷくの雰囲気に興味津々。よく商店街のお店って、来店した有名人のサインとかがかかっていますが「誰のかな」と気になったみたいです。とは言っても、まんぷく食堂にかかっているサインは撮影用で特にどなたのもの、ということではありません。せっかくですから、オダギリさんのサイン書いていってください☆
大切な家族に忍び寄るテロリストの魔の手。懐に入れた手が握っているのは…
監督「実際は財布出すだけなのに、銃出すモーションで。見てる人がどきどきする緊迫感で!」
花ちゃん『ありがとうございます、750円です。』
オダギリさん「…(すごくかっこよく銃を出して構える)」
吹石さん「いやいや、ここで銃出したら即逮捕ですから!というより無銭飲食で通報!ここ、警察官立ち寄り所というより、住んでますから!」
でも、懐には銃も忍ばせてある「職業・国際テロリスト」。コートのたるみ具合などでわからないかなど、入念にチェックします。
ここではお金を出すだけでしたが、この後の一號への銃を向けるシーンと同じモーション、と繋がってくるのでお財布出すだけでも実際に銃を出すモーションが必要ですし、映像を見たら本当にものすごい緊迫感で、花ちゃんとゆづるさんにもしものことがあったらどうしよう!とどきどきしました…でも実際にはお財布出すだけ、と思うとちょっとかわいいかも…
正木圭吾の怖いところ。怖そうに見えない、見た目はふつうの穏やかな人なのに、実際は怖い人だということ。日常に潜むテロという恐怖、それをまざまざと見せ付けられた一號くんは、大慌てで帰ります。(でも警察官だからスピード違反にならないようにしているところがえらい。)
きっと家までの道のりがこんなに長く感じたことはなかったでしょう。店の前でにこやかに微笑む「M」、その笑顔が意味するものとは何なのか
冷静さを欠いたこぶしは正木には通用しませんでした。返り討ちにあってしまった一號くん。
熱いシーンであればあるだけ、ケガのないように落ち着いた確認が必要となります。アクションの先生が指導してくださる動きを自分のものにしていく向井さんとオダギリさん。
先生「一號のストレートをかわした後、その反動を利用する形で首の後ろを掴んでください。」
向井さん「思いっきり掴んでくれて大丈夫です。」
何度も何度も練習するお二人、ものすごいスピード、だけどそれが映像ではスローモーションでまざまざと見せ付けられ、一號と正木の火と氷のような温度差が色となって見えるようでした。
倒れた一號の真正面から向けられる銃口、そして薄れゆく意識の中、耳に残る正木の声。「おまえの大事な家族の命を貸しておいてやる」。
自分の大切な人たちの命をたてに取られ、自分の命も銃口にさらされた一號、この恐怖を振り払って、それでも正木を「確保」できるか。
それぞれの覚悟が試され、そして示される最終回は16日(日)よる8時54分から15分拡大SP!