原作紹介

『S(エス)−最後の警官−』

原作:小森陽一 作画:藤堂 裕

今一番熱く新しい警察特殊部隊アクション!

通称“S”と呼ばれる警察の特殊部隊が存在する。 中でも日本警察最後の砦として通常の警察官が対応できないようなテロ・凶悪事件を制圧
(犯人を殺してでも、国家の安全を守る)するのが“SAT”だ。そんな彼らに対し、どんな凶悪犯も確保(犯人を殺さず捕らえ事件を解決)する事を信条とした“NPS”と呼ばれる新部隊が創設された。しかし、この部隊の創設には、ある秘密が…
警察の正義とは!?贖罪とは何か!?を問う超骨太警察アクション!!

小学館ビッグコミック誌上にて好評連載中、単行本も続刊
2013年12月現在シリーズ累計75万部突破!!
定価:540〜580円

(c)小森陽一/藤堂 裕/小学館

▼ 撮影現場にいらした原作者・小森陽一先生、藤堂裕先生にコメントをいただきました!

(写真)

原作:小森陽一先生

(写真) まず、これまで自分がやってきた作品の中で、映像化したいという要望が一番多くて驚きました。警察モノといわれる作品はそのほとんどが「刑事」を扱った題材です。「警備」という特殊な世界観は珍しかったのかもしれません。それに、原作の連載が始まった頃、ちょうど裁判員裁判制度が始まって、誰もが罪とどのように向き合うかを考えなければいけない、そんな時期と重なった事があったからかも知れませんね。死刑や無期懲役、罪の重さをどう判断するかということは、とても難しいことです。作品の準備中、作画の藤堂くんに「なんでこんなヤツ、生かさないといけないんですか」と言われたことがあります。「神御蔵の心情が分かりません」とも。でも、被害者のご家族の方にお話しを聞かせていただく機会があって、「ずっと死刑を望んできた犯人が、いざ死刑になったら、ぽかんと心に穴が開いて生きていく気力がなくなった」という事をお聞きしました。マイナスの気持ちが生きる力にもなるんだということをその時初めて知りました。他者には想像も出来ない、当事者にしかわからない気持ちというのが絶対にあるんです。その声はとても小さいし、分かり難いかもしれないけれど、そこにとても大事なものがあるんじゃないかと感じて、今も懸命に取り組んでいます。

ドラマ化にあたり、原作のコミックスとは多少設定が変わっています。韓プロデューサーに「ごく普通の警察官が、特殊部隊員として特別な存在に変化していくところを描きたい」と言われて、「ならばそのドラマを見てみたい」と感じました。僕は今も福岡に住んでいるのですが、韓プロデューサーや平野監督は何度も僕のところに来てくれて、沢山の話をしました。だから僕も自分の足で見聞きした資料を見せ、多くの取材関係者を紹介し、自分の想いや現場の人達の声を届けました。もちろん向井くんや綾野くんにも同じ事をしました。どんどん頑丈なチームが出来上がっていく実感がありましたね。こういうのは苦しくなったり迷ったりしたときに絶対に効いてくるんです。お互いにちゃんと顔が見えているから。流れが止まったりする事はありません。先日、撮影現場に行きましたが、スタッフ・キャストの素晴らしいチームワークを見ましたよ。これまでも様々な撮影現場に足を運んだことはありますが、あんなに長く現場にいたのは初めてでした。出来れば帰りたくなかったです(笑)

人の命を奪う事は一人でも出来ます。でも、人の命を救うことは一人では難しい。その難しい事を特殊部隊の皆さんはやってます。ただ、誰かを助けて自分が命を落とすのはコンプリートじゃない。「ミッションコンプリート」とはチーム全員が「生きて帰ってくる」という事。そこまで出来て初めて成立するんです。そうでなければ、その作戦は成功ではありません。昨今、簡単に人の命を奪う事件が増えています。それに立ち向かう人達の事を真正面から描きつつ、自分ならこの罪とどんな風に向き合うか、そんな事を考えるきっかけになってくれればと思っています。でも、重いだけじゃありません。きちんとエンターテインメントとして、皆さんに愉しんでもらえたら嬉しいです。

作画:藤堂裕先生

最初、「ドラマ化される」と聞かされたとき、信用していなかったんです。「きっと、小規模なオリジナルビデオくらいなものだろう」くらいに軽く考えていたのですが、台本をいただいて、印刷されたスタッフや出演者の名前を見てやっと現実感が湧いてきて、今おろおろしています(笑)。

(写真) ぼくはキャラクターを描くとき「こいつはこういうヤツだ」という行動原理で描いています。犯人を描いたとき「本当に怖い、キャラクターとして立ち過ぎ」と周りによく言われるのですが、ぼくにとって、原作者である小森さんが「=(イコール)一號」ですので、物語の本質として、小森さんに「こんなヤツでも生かさないといけないのか」という問いかけをしているんです。
ただ難しい問題だけではなく、エンターテインメントとしては面白くないといけないので、そういう面白さを見せることは大事にしています。
初めてドラマのロケ現場にお邪魔させてもらいましたが、本当に驚きました。漫画を描いているときは位置関係とか、いろいろなことを「想像」しながら描いていますが、ドラマの映像は想像以上で感無量です。

今回、ドラマ化にあたって特殊部隊の衣装や装備に関しては最初の段階から協力させてもらいました。特殊部隊というのは、1人の身体が戦車のようなものです。鍛えられた肉体、その肉体を守るための装備ですからとても重いですし、スカスカに見えてもいけません。皆さん、リアリティを出すために鍛えていてすごいと感じました。
正直なところ、最初いただいたイメージでは向井さんは少し細いかな、と思ったのですが、実際にお会いしたとき腕の筋肉がすごくて驚きました。顔も愛嬌がありますし、まさに一號です。蘇我に関しては綾野さんはズバリそのままで、この二人を中心とした「S」は間違いなく「S」として成立していますね。
これまでこうした特殊部隊を真正面からとらえたドラマはありませんでしたから、それはそれはすごいものになると期待しています。

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