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インタビュー

横川秋役 土屋アンナさん

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意外にも連続ドラマの出演が初めてとのことですが…

実はこれまでもお話をいただいたことはあったのですが、そのときは「わたしにはちょっと違うのかな」と思ったんです。でも今回、まず原作を読ませていただいて心にスポッとハマりました。わたしの中での基準はやりたいのかどうか、魅了されたかどうか、この役なら、自分の中にも存在するのかどうか、ということなのですが、今回は挑戦したいと思ったんです。「面白そうだな」と思ってページをめくっていって、読んでいくうちにその深さ、人間の感情の深さに触れていくのでどっぷり浸かりました。
連続ドラマは初めてですが、アートというのは一緒です。自分が笑顔になりつつ、見てくださる人に「いいね」と思ってもらえるところに力を注げるのは演者としてすごく嬉しいことで、ドラマに限らず、いろいろな出会いの中で「いい作品になってよかったね」といいお酒を飲めるようになればと思っています。

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演じていらっしゃる「横川秋」というのはどんな人ですか?

警察の組織の中で主任という立場ですけれど、ワイルドな人です。でも、原作はものすごいグラマーで「わたしの体型では無理なのでは!?」と思いました(笑)。
好きなことに没頭する、かといって決して自己満足だけではない、こういう女性は同じ女として面白いしカッコいいし、いいなと思いますね。人の評価や判断を気にせずにやりたいことをやる、秋はそういう人で、わたしも好きなことに没頭するときというのはすごくて、「意外にまじめだね」と言われます(笑)。もっとも秋は本当にまじめな人ですけれどね。どこからがクレイジーで、どこからがクレバーなのか、境目がわからないのですが、好きなものは好きという部分はよく分かります。秋は、ふだんはファッションセンスもある「いい女」ですけれど、そういうところで生きていないんです。生きるんだったら、知りたいことがいっぱいあるという貪欲さがあるシンプルな人で、これまで演じたことのある役とは違う役柄で新しいです。

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演じるときに気をつけていることはありますか?

「演じて」見せようと思っても、わたしには難しいので、その人物の感情を「自分」として「素」で感じていたいんです。それを監督が画面に切り取って描いてくれれば嬉しいですね。
ベースとしてセリフや必要なことだけ自分の中に取り入れて、あとは頭の中をからっぽにして、その場で「こうしたい、これが欲しい」と、自由奔放にやらせてもらっています。自分の中にこういうところがあったんだ、と新鮮な驚きがありますし、得るものがたくさんあるのでとても楽しいです。でも、ふだん言わないような言葉づかいが多かったりするので、セリフを言うのでいっぱいいっぱいです(笑)。

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向井理さん、綾野剛さんと共演してみていかがですか?

まず、顔が小さくて驚きました!二人ともすごく優しくて、相手によって態度を変えないし、男くさくてすごくかっこいいです。現場に入るのがとにかく楽しいです!
向井さんは「静」の人で、わたしが秋としてガンガン攻めていっても、ついてこようとしないんです。役柄として、一號は秋のことをちょっと苦手と思っているので、意識してそうしているのかも知れないですね。でも無関心なわけではなく、気を使いすぎず使わなさ過ぎない、空気を読んで優しく出来るいい人です。一號の身体を触るシーンがあって、向井さんの身体をいきなり触ったんですけれど、いい身体をしていました(笑)。ふつう、そういうシーンの前には「よろしくお願いします」と挨拶してから触るのに、いきなり触ってしまったのに怒ることもなくてとてもいい人でした。
綾野さんは「何て明るくて、イメージと真逆の人なんだろう」と思いました。一緒にいてハッピーにしてくれる「動」の人ですね。初めてお会いしたときに「自分を飾らなくていい人だ」と感じました。
そんな男性陣が体を張って演技をする、そのために身体を鍛えてアクションをして、そういう努力を間近で見られるのは刺激的です。ほかの方にはそんなにお会いしていないんですけれど、筋肉フェチなので、みんなと仲良くなりたいですね(笑)。

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ご覧になる皆さまにメッセージをお願いします。

数あるドラマの中でも、すごく人間くさいドラマで、いろんなことを学べると思います。警察の話ですけれど、感情を追ったストーリーがとても面白いです。男くささ、人間くささ、自分の世界感、いろんな感情を見て、自分の世界感で見てください。
男性向けのようにも見えますが女性も共感できて、思うところが絶対にあります。根本はものすごく深いものですので、その深い部分を感じて見て欲しいです。
いろんな意味で楽しめるドラマで、すごくカッコいい人たちが出ていますから、男たちの信条、その男たちの美しさを見てください。

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