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インタビュー

棟方ゆづる役 吹石一恵さん

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脚本を読んだ感想を聞かせてください。

特殊部隊という存在を考えたこともありませんでしたし、どういう人がいてどういう活動をしているのかピンと来ませんでした。でも、平凡な日々を送れることがどれだけありがたいことなのか。もしかしたら、私たちの半径5メートル以内の安全も守ってくれているのかもしれない。その人たちが安全な日常を作ってくれているから、幸せな日々を送れているのかもしれません。もしそうだったらありがたいことです。

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演じていらっしゃる棟方ゆづるとは、どんなキャラクターですか?

主人公・一號の幼なじみであり、それを越えたような関係で家族同然のように育ってきて、現在看護師をしています。幼いときに両親を目の前で理不尽な事件で殺されてしまうというトラウマを抱えてはいますが、一見すると明るくて元気な女性です。一號との関係はどうなんでしょうね。一號がゆづるをどう思っているのか難しいです。家族なのか恋愛なのか…ゆづるには多少は恋愛感情があると思いますけれど。
原作とはキャラクターも設定も違うということなので、あえて原作は読んでいません。自分なりの、ドラマの中のゆづるを演じて、ドラマが終わってからの楽しみにしようと思っています。原作ファンの方も、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。

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演じるに当たり、意識していることなどはありますか?

目の前で両親を亡くすということは普通にはないことで、そのトラウマを抱えたところをどう取り組もうか考えたのですが、監督から犯罪にあった遺族の方の手記を読ませていただきました。
ふだんは元気に仕事や日常を送っていらっしゃる方が多くて、ふとしたときにフラッシュバックがあったりするそうです。演じるにあたってとても参考になりました。ふだんはそういう部分を見せないで、見てくださる方にも明るく元気なゆづるを見せつつ、でも何か…と深層を窺わせる表現ができればいいのですが。

棟方家やまんぷく、家関係のシーンは楽しそうですよね!

棟方家で、みんなで食事をしているシーンは、これがこの一家の日常、基盤なんだということがわかって、見ていてほっと一息ついていただけると思います。
一號は元ボクサーですし、身体が資本ですから食事の量も多いんです。ふつうはセリフを言うために、少量だけ口にしたり加減することが多いのですが、生活感が息づいている感じに思い切りよく、もぐもぐ食べるようにしています。

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特殊部隊チームのハードな撮影のことは聞いていますか?

台本では、どんどん引き込まれたシーンも、それを実際に映像にするというのはすごく大変なことです。そういうシーンが結構あって、どうなるのかはらはらどきどきしています。
そういうことは、ゆづるの知らないところで起こっていることが多いので、気になって向井さんやスタッフの方に聞くと、「すごいですよ」とのことで、一視聴者として楽しみです。
向井さんも綾野さんもとても鍛えていらっしゃって、腕とかすごいですし、特殊部隊役の皆さんのたくましい魅力が満載のはずです。

共演者の皆さまの印象はいかがですか?

向井さん、綾野さんとは学年は違うのですが生まれた年が一緒で、親近感があります。向井さんは本当に視野の広い方で、出来ないことがないんです!お芝居も素晴らしくて、運動もできて頭も良くて気も利いて…欠点を探してみたのですが、全く見つかりません(笑)。
綾野剛さんとは今は一緒のシーンは少ないのですが、あの色気はすごいです!ふだんは普通の好青年なのに、カメラの前に立ったとたんにものすごい色気で、溺れてしまいそうです。あの色気をどうやって出すのか、女としては教えて欲しいです。

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ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

見てくださる方の立場や性別で、受け止め方はそれぞれ違うと思います。もしかしたら日常で事件に巻き込まれる、という可能性もゼロではありません。もちろん特殊部隊が出動するような事件はないほうがいいですけれど、特殊部隊があるというありがたみを知りました。
大げさではなく出演者もスタッフも命がけで作品に取り組んでいます。芝居以上の何かがそこには映っているはずで、こだわりの強さが心に響く瞬間があれば幸せです。是非まばたき少なめで見てください。わたしも皆さんと同じようにわくわくどきどきしながら見たいと思っています。

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