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#016 2020年01月25日
ユーザーと共に歩んでゆく
東京の湾岸にあるランニングスタジアム。
そこでパラアスリートと共に厳しいトレーニングを行う沖野敦郎さんの職業は…
義肢装具士。義足などを作る職人である。

学生時代は陸上部。大学で機械工学科に進んだ彼は、
自分の知識と経験を活かせると思い、この道へ。陸上競技を愛する彼だからこそ、
パラリンピック選手からアマチュアまで様々なユーザーが彼の元を訪れる。
ユーザーの求めるレベルは高い。義肢は痛くなく作れて当たり前。
信条を強いて挙げるならば、「ユーザーさんの希望が全て」。

沖野さんの活動は、製品を作るだけに留まらない。
義肢を使った人々と行うランニング教室を通じて、
彼はボーダーレスな社会を目指している。「例えば、自分の息子と走りたいとか。
選択肢が増えることが大事かな、と思っています」。
ユーザーと共に歩みながら、明日へのステップを進めていく。
