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オダルメンチェイ州トラパイン・プラサット地区、トラパイン・プラサット地方自治体のオクローチ村はトラパインン・プラサット町から約19キロ離れたところにある。この村に行く道は乾季の間は使用可能だが、雨季に入ると洪水や泥のせいで道の状態が悪化し、さらには道の両脇に地雷や不発弾が流れてくる恐れもある。村までは車で2時間近くかかる。
オクローチ村には過去20年の戦争中に政府軍が埋設した地雷が残っている。かつて政府軍とクメール・ルージュの戦いの場となったこの村も、今や密林に覆われた陸の孤島だ。地雷や不発弾は村人の家のすぐそばに埋設されている。
ここオクローチ地雷原にHALOの地雷除去チームは派遣されてから、今週で2週間になる。ここでの除去作業はAAR/TBSの資金によるもので、ランドローバーとGMCトラック(緊急退去とオペレーション支援用)が使われている。本格的な乾季に入ったため、土も固く暑い毎日だが、みんな一生懸命働いている。除去作業での優先事項は作業員の入植、死傷事故と穴あけ作業だ。
私、チュン・サムウェンはセクション18に属する30歳の地雷除去員で、現在ここオクローチ村地雷原で働いる。私はHALOで働きはじめてからたくさんの地雷や不発弾を見つけることができたので嬉しい。今週はPMN2型地雷を一個見つけたが、正しい手順に従って除去を行ったため、恐怖を感じることはなかった。
私はミア・リア地区で生まれ、今は結婚して子供が二人いる。以前は貧しかったが、何年か前にHALOに入ってから生活も向上し、今は家族も安泰だ。私はここでカンボジア人を代表し、HALOカンボジアに資金援助をしている日本政府とAAR/TBSに深い感謝の意を表明したいと思う。また今後も是非援助を続けてもらいたいと思う。
チュン・サモーン
セクション18
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