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オダルメンチェイ州トラパイン・プラサット地区のトラパイン・プラサット地方自治体内にあるオクローチ村は、トラパインン・プラサット町から約19キロ離れている。過去20年にわたる戦争の結果、地雷で埋め尽くされたこの村は、今や密林に覆われた陸の孤島だ。この村では地雷や不発弾が民家のすぐ近くに埋まっている。EODのチームがオクローチ村の調査中に多くの地雷や不発弾を破壊して以来、村人たちはいつかこの村から地雷がなくなるのではと希望を持ちはじめた。
2002年2月5日にHALOの地雷除去チームがこの村に派遣された。チームは一期の間、ここに滞在する予定だ。地雷除去期間中、チームは朝早く起きて除去用の器具や測定器、米袋を用意したのち、トラックに乗って地雷原に出発する。TBS/AARの資金援助を受けているオクローチ村は、HALOアンロン・ベンの宿舎から約57キロ離れた、車で約一時間半のところにある。
もうすぐ暑い季節になる。日が照って土が固いため作業も困難だが、除去の統計は雨季のときとほぼ同じだ。仕事は大変だが充実感がある。ただ、とても暑いのでコレラや下痢などの病気にかからないか心配だ。
私はセクション18に属するチョム・バンソエンという34歳の地雷除去員で、現在ここオクローチ村地雷原で働いている。HALOに入って以来、たくさんの地雷や不発弾を見つけることができたので嬉しい。今週は69型地雷を見つけたが、正しい手順に従って除去を行ったため、恐怖を感じることはなかった。
私はコンポン州のストング地区で生まれた。現在は結婚して子供が一人いるが、以前は政府軍に入ってクメール・ルージュの部隊と戦っていた。1998年、アンロン・ベンはクメール・ルージュの本拠地だった。アンロン・ベンにいた軍隊はその後政府に統合され、私はその数ヶ月後に家族でアンロン・ベンに移住した。
私は1999年にHALOアンロン・ベンの地雷除去員として採用された。ここで、仕事と家族を養う給料を与えてくれたHALOに、家族に代わって感謝の意を表したいと思う。また、AAR/TBSによるHALOカンボジアへの資金援助にも感謝し、今後も援助を続けて欲しいと思う。
チョム・バンソエン
セクション18
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