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今週は日中は暑く、夜は少し冷え込んだ。北風がゆっくりと吹き込み、池や水田や小川の水は蒸発してしまった。土が乾燥しているということは乗り物にとって良い状態だ。ブッシュカッターを地雷原に持っていっても進まなくなったり、作業が中断されたりしない。
セクション19、Ins584にレム・ペンという35歳の地雷除去員がいる。彼は結婚して3人の子供がいる(子供達は3人ともスヴァイ・レウ小学校に通学)。彼の故郷はシアム・リップ州のスヴァイ・レウ地区、スヴァイ・レウ郡のスヴァイ・レウ村だ。レムは1998年9月10日にHALOに入り、以来、50個以上の対人地雷を発見している。今週は不発弾を2個発見した(RPG2、82ミリ迫撃砲)。先週は大量の金属片しか発見できず掘削作業が徒労に終わったので、これは良いことだ。
レム・ペンはHALOカンボジアで働いてお金を貯め、これまでに新しい家を建ててラジオとテレビを購入し、また、HALO契約が切れた場合に備えて水田を2ヘクタール買った。家族の暮らしは以前よりはるかに楽になった。「昔と全く違う暮らしです。」と彼は言う。以前彼はスヴァイ・レウ地区の第367大隊に所属し、プレア・フィヘア、カンポン・トム州といった様々な場所に戦闘員、または地雷埋設員として送られた。レム・ペンは戦争の間、貧困にあえぐ家族のために何もできなかったので、いつか家族をプノン・ペンと海辺のシアヌーク村に連れて行きたいと考えている。一度も行ったことがないからだ。この計画はクメールの新年にも実現しそうだと彼は語った。
もしそれが叶えば、どんなに楽しいことだろう!
レム・ペン
セクション19
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