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雨季も終わりに近づき、今週からは午後に来た嵐も夜には雨に変わるようになった。雨は地雷除去作業に影響ないのでいつも通りのオペレーションが続いているが、ブッシュカッターは使っていない。土が濡れているため途中で止まりやすいからだ。
風が少し北の方から吹いてくるようになった。冬の到来だ。気温も少し低くなったので夜は過ごしやすいが、昼間の暑さは相変わらずだ。スヴァイ・チェックK5道路の地雷除去員たちの一日平均除去面積は40平方メートルだ。
1996年にHALOに来たオーム・イェンという38歳の地雷除去員は、これまで地雷9個と不発弾7個(このうち一つは今週発見)を見つけている。彼はシェム・リアップ州ソトニクム地方のサムロン村出身で、以前は農夫をしていた。奥さんはサムロン小学校の先生をつとめ、4人の子供もこの学校に通っている。授業が終わると奥さんは市場で売るために買っている豚と鶏の世話をする。オーム・イェンはHALOに来てから家とオートバイを買うことができ、今は家族のために貯金をしているそうだ。そして今度の休みは奥さんとシェム・リアップ(アンコール・ワット寺院)で開かれるウォーター・フェスティバルを見に行く計画を立てている。幸せな家族だ!
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