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インタビュー|火曜ドラマ『女はそれを許さない』

毎週火曜よる10時放送

深田恭子さんインタビュー

「岩崎麗」という女性を演じる上で気を付けていることはありますか?

(写真) 31歳という年齢で、社会人としてどう生きてきたか、ということを考えました。麗は弁護士を志した段階で人の役に立ちたい、という前向きな考えが大前提にある人です。社会人としてまだ未熟かも知れないけれど、一生懸命で経験もないんですから余裕なんてなくて突き進んでしまった結果、法廷から逃げ出してしまい、弁護士という仕事から離れてしまいますが、その失敗を思ったときにどういう気持ちになるのか、というところがとても難しかったです。
持ち前の正義感から、何が何でもこの人を守ろうとまっすぐに必死になって、ふだんなら出来ないことでも依頼人のために行動する女性なので、それを心に置けば演じやすいかな、と思っています。その行動をすることで麗という人がどういうことを思っているのか皆さんにもわかっていただけるのではないかと思って演じています。

初の弁護士役、とのことですが役作りはどうされていたんですか?

(写真) 麗は「法廷に立った経験のある人」ですから、日常の生活よりもその経験がある人、ということを考えて「法廷に立つ自分」というのを想像しました。わたしはどちらかというと、みんなを「こっちだよ」と引っ張っていくタイプではなくみんなでわいわい楽しくというタイプですから、人を弁護する自分が想像つきませんでした。ですから法廷のシーンを早く録って、イメージを固めたいと思っていました。
その法廷での失敗も、彼女の「人を助けよう」という思いや信じる気持ちから生まれてしまった失敗なので、弁護するシーンはとにかく信じきって裁判に勝つ、というまっすぐな気持ちで演じたいと思いました。

凛香さんとの出会いは、麗さんにどういう影響を与えると思いますか?

麗はかつての失敗から、ずっと霧の中から抜け出せずにいたんです。引っ込み思案に見えるところもあるかも知れませんが、それはあくまでその失敗を思って、足がすくんでしまっているからです。そんなところに凛香さんが急に飛び込んできて霧の中から引っ張り出してくれました。麗と凛香はそれぞれが白い霧、黒い闇の中にいて、二人が出会うことによってお互いにそこから引っ張り出されていくんだと思っています。そんな凛香さんと一緒に一つ一つ解決していくことで、麗にとって自信になっていけるのではないでしょうか。

凛香さんを演じられる寺島しのぶさんとの共演はいかがですか?

寺島さんとの共演は初めてなのですが、とても気持ちのいい方です。凛香さんんのようにはっきりしているところはものすごくはっきりとしていて、凛としていらっしゃいます。女性としてもご家族をきちんと守って、そして女優というお仕事も素晴らしくて…憧れます!

忠守さん役・上川隆也さんとのシーンも注目ですね。

(写真) 上川隆也さんはとても穏やかで素敵な方ですが、その上川さんが演じられる忠守さんは理想の上司、といいますか素晴らしい人生の先輩ですよね。きっと過去にいろんなことがあった上でのあの素敵な忠守さんなんだと思います。忠守さんのかけてくれる言葉は本当に素晴らしくて、事務所の帰りに二人で歩いていくシーンで「人が作った法律を犯すのも裁くのもみんな人、君が傷つけたのも人、人の役に立つ弁護士とは何なのかゆっくり考えて」というセリフは何度聞いても涙が出そうになります。

麗は「人の役にたてるような人になれ」と言うお父さんの言葉を大切にしていますが、深田さんご自身が女優をしていて大切にしていることはどんなことですか?

「常にどんなことにも感謝しないといけない」と思っています。こうしてドラマを作っていても、誰か一人の力ではないし、みんなで一緒に頑張っていく、誰かに助けてもらっているんだということを常に意識して、嬉しいことがあったとき、人に優しさをいただいたとき、どんなときでも感謝しないといけないと思っています。

ご覧になる皆さまにメッセージをお願いします。

働く女性、ご家族を守る女性、さまざまな女性へのエールになると思います。麗がこのドラマの中で出会う問題は、年齢的にも女性としてもわたし自身はもちろん、見てくださる皆さんも共感しやすいことばかりだと思います。凛香さんと麗がいろんな問題を解決していきますので、見ていてとても気持ちのいいドラマです。どうぞ楽しんで見てください。