過去の放送
- 2012年10月14日放送
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- BS-TBS:10月18日よる11:00〜
- TBSニュースバード:10月20日よる9:00〜
ナレーター:向井 理
山岳レスキューのエキスパートが生んだ“最強の救助道具”
〜1分1秒を争う遭難現場から登山者の命を救う!〜
- ドリームメーカー:
- 岐阜県警山岳警備隊 小隊長/
谷口光洋 さん
『1分でも1秒でも早く、遭難現場から命を救いたい』
登山客を魅了し続ける北アルプス。その美しさの一方で、自然は時に厳しい顔も見せる。岐阜県だけでも去年の遭難事故は100件を超え、5人が命を落とした―。そんな死と隣り合わせの山岳地帯から、「1秒でも早く、1人でも多くの命を救いたい」と、“最強の救助道具”を独自に作り出したのが、岐阜県警の山岳警備歴36年のベテラン、谷口光洋、56歳。
谷口が、20年の歳月をかけて開発・改良してきたのは、「レスキューハーネス」。ハーネスは、空中でホバリングしているヘリコプターに遭難者を引き上げる際、体に装着させる安全ベルトだが、谷口は現場のニーズに合うよう改良に改良を重ね、“遭難者を背負うことができる”、最強のレスキューハーネスを生み出した。山は天候が変わりやすく、救助は一刻を争うが、このレスキューハーネスの導入により、救助に要する時間は格段に短くなったという。
『救助は死と隣り合わせ。どんなに現場を経験しても気が抜けない』 36年前、まだ谷口が新人の頃、「滝谷」という難所で滑落者が出た。現場に向かった先輩隊員が、落石をよけた際、足を踏みはずし命を落とした・・。搬送中に、谷口の背中で亡くなった人もいた。『救助は1分1秒が勝負なんです』 厳しい現場を経験してきたからこそ、今もなお、助けなければならない人たちがいる現場に立ち続ける―。
先月下旬、その「滝谷」でまた滑落事故があった。男性は重症だという。時刻は午後8時。「明日は天気が悪いから、今日中に助けないといけない!」 真っ暗な中、ヘッドライトの光ひとつだけで険しい山道を、谷口は救助へと向かう。最新型のレスキューハーネスとともに・・・。 果たして、無事男性を救助することができるのか?
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