過去の放送
- 2012年4月22日放送
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- BS-TBS:4月26日よる11:00〜
- TBSニュースバード:4月28日よる9:00〜
ナレーター:中井貴一
京都発 究極のリサイクル!紙ゴミから生まれるバイオエタノール!
〜美しい環境を子どもたちに!“ゴミのプロ”公務員の奮闘記〜
- ドリームメーカー:
- 京都市役所 環境政策局職員/
山田一男 さん
『ただゴミを燃やすだけではもったいない!そこにエネルギー資源が眠っている』
原発事故以降叫ばれるエネルギー危機・・。今夏の電力不足への懸念も高まる。この天然資源が少ない日本で、家庭から出る紙ゴミから、ガソリンの代替燃料となるバイオエタノールを生み出すという驚きのプロジェクトが動いている。その画期的な試みを先導するのは、京都市役所の職員、山田一男、49歳。廃棄物処理一筋27年の“ゴミのプロ”だ。公の事業として一般ゴミからバイオエタノールを製造するのは世界初の試みとなる。
バイオエタノールは、主にトウモロコシやサトウキビといった穀物から作られるが、国土の狭い日本では、食物資源からのバイオエタノール製造は難しい。しかし、山田のチームが取り組むバイオ燃料の資源は、毎日出るゴミ。資源を安定して供給できる。しかも、木材から作られる紙ゴミには、バイオエタノール製造に欠かせない「糖分」が多く含まれ、生ゴミよりもかなりの生産量が見込めるという。“都市が油田になる”という夢のようなプロジェクト、この4年越しの挑戦を大阪の日立造船が技術面でサポートする。
だが、そこには大きな壁が…。バイオエタノールの製造過程で「発酵」が行われるが、過去に紙ゴミの発酵を可能にする酵母は開発されていなかった。そこで山田のチームは、熊本大学の発酵学の権威・木田教授に開発を依頼。教授は3年がかりで、ゴミの中の細菌にも負けない強い酵母を生み出した。こうして、都市油田プロジェクトは、産官学が連携し前進していく。
そして、ついに紙ゴミから作られた初めてのバイオエタノールの抽出日を迎えた。うまくいけば、1トンのゴミから約60リットルのバイオエタノールが作れるという。山田は、京都の世界遺産で、その意外な活用法を思いつく。それは、春夜を彩る二条城をライトアップする「灯篭」。果たして、紙ゴミから生まれたバイオエタノールを使って、古都に灯はともるのか。
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