過去の放送
- 2012年4月15日放送
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- BS-TBS:4月19日よる11:00〜
- TBSニュースバード:4月21日よる9:00〜
ナレーター:坂口憲二
騒音被害を減らせ!画期的な防音材開発
〜職人の遺志を継いで・・『ものづくりは世のため人のために』〜
- ドリームメーカー:
- 神奈川県大和市 株式会社静科 経営企画室長/
武紘一 さん
主人公のその後
『世のため人のために残せるような技術開発をやっていきたい』
日々の暮らしの中で悩ましいのが“騒音”。工場や建設現場など、全国で報告される騒音被害は、年間15,000件以上に及ぶ。そんな悩みを解消しようと、これまでにない“薄くて軽く防音性も高い”という、夢のような防音材を開発した会社が、神奈川県にある。その名は「静科(しずか)」。“静かさを科学する”という意味だ。「静科」が作る防音材は、今、高速道路の騒音対策や、自衛隊の機械音対策などに使われている。
『技術の道に年齢はない。生涯現役―』 60代半ばにしてこの「静科」を作ったのが、化学メーカーで樹脂を扱ってきた武紘一、71歳。武は、昨年末、ある新聞記事を目にする。東北の被災地での騒音問題だった。簡易的に作られた仮設住宅は防音性も低い。「この防音パネルを使ってもらおう!―」
武と志を同じくし、「静科」をともに立ち上げたのが、高橋邦雄。強度の高い“蜂の巣状”のハニカム構造のパネルを製造してきた技術者だ。2人はそれぞれが持つ技術と知識と想いを結集して、“世の中の役に立つもの”を生み出した。それが、薄くて軽いのに、強度も防音性も高い『ハニカムサンドイッチ構造の吸遮音パネル』だった。試作に試作を重ねた結果、ある画期的な手法でその開発にこぎつけた。
しかし、高橋は今年2月、2年に及ぶ闘病のすえ73歳で死去。東北の仮設住宅用の素材が完成したわずか数日後のことだった・・。開発に情熱を燃やした男たちの執念は、被災地の家族に笑顔をもたらしたのか―。
そして、「静科」では今、高橋の息子・俊二(42)が、父の遺志を受け継ぎ、防音材を広めようと新たなジャンル開拓に挑んでいる。社員わずか6人、「静科」の奮闘を追う。
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