「お酒も色々種類ありますけど、僕、その中でもいちばんワインが好きですね」。無類のワイン好きを公言する山内惠介が、地産の銘酒を求めてイタリアを巡る旅。極上の一杯に酔いしれつつ、歌で印象や気分をお届け。後編では北西部リグーリア州に位置する景勝地、世界遺産のチンクエ・テッレを訪れ、「幻のワイン」と称されるシャケトラを堪能。美味しさの秘密にも迫る。
イタリア語で「5つの土地」を意味するチンクエ・テッレは、その名の通り5つの村の総称。各集落は海岸線の切り立った崖上に点在し、色とりどりの家屋がぎっしりと立ち並ぶ様は息をのむほど美しい。しかし肝心のブドウ畑が営まれているのは険しい斜面。陽光と潮風に晒されたこの立地が、名産のシャケトラを逸品たらしめているという。折しもブドウの収穫期とあって、試飲前に畑の見学を勧められた山内。振り落とされたら眼下の海に真っ逆さま…という危ういトロッコに乗って、急斜面の段々畑に向かう。途中、恐怖のあまり口を衝いて出た歌とは？

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