日がな観光客で賑わう世界文化遺産、フィレンツェ歴史地区。ルネサンス期の壮麗な街並みに驚嘆するも、口をついて出た言葉は「見聞を広めることで、もっと違う歌をお届けできるんじゃないか」。山内惠介はいつ何時も歌手の矜持を忘れない。そんな“演歌界の貴公子”が大好きなワインを求めてイタリアへ。フィレンツェを州都とする中部のトスカーナ州の旅を前編に、北西部リグーリア州チンクエ・テッレの旅を後編に据えて、絶景を愛でながらイタリアワインの奥深い魅力に迫る。旅の起点となったフィレンツェではダンテゆかりのスポットでグラス片手に往時を偲び、サン・ジミニャーノ近郊にある創業1000年のワイナリーではモナ・リザのモデルとされるジョコンド夫人の子孫と意気投合。極上の一杯に酔いしれつつ、歌で印象や気分をお伝えする場面も。

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