倉本聰が脚本を書きおろしたドラマ。真面目に働く青年のひたむきで純粋な愛の姿を、クリスマス・イブの1日の行動から描く。青年・英次を小倉一郎が、その恋人の洋子を仁科明子が演じた。クリーニング屋に勤める英次とベーカリーで働く洋子は、クリスマス・イブのデートをお互い心待ちにしていた。しかし当日、英次に急な仕事が入り、プレゼントを買うために貯めたお金も盗まれてしまう。1973年作品。

【ストーリー】
ジングルベルが鳴り響くクリスマス・イブの札幌。集団就職したクリーニング屋の店員・英次（小倉一郎）とベーカリーに勤める洋子（仁科明子）は恋人同士。2人は1カ月以上も前からこの日に休みを取り、イブのデートを心待ちにしていた。また、英次は密かに洋子に白いブーツをプレゼントしようと考え、せっせと貯金していた。だが英次のそんな気持ちを知らないクリーニング屋の主人・田上（金田龍之介）は、突然、難しいシミぬきの仕事を夕方までに仕上げるよう彼に言いつける。英次はカッとなったものの仕事を放りだすこともできず、洋子に当たり散らすしかなかった。仕事を終え、洋子に電話する英次。だが彼女は電話に出なかった。英次は街で洋子を探す中、サンタクロース姿の男たちに殴られ、意識を失っている間に貯金したお金を盗まれてしまう。

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