堺正章主演。温かい家庭を作る夢を抱き、自分で買った小型トラックで運送業をする天涯孤独な青年が、ある日、ひき逃げの犯人として捕まってしまう。身に覚えのないことだったが、青年はなぜか自分が犯人だと言い…。ミステリー・タッチの中に、一人の青年が夢、愛を求めて生きる姿を描く。「渡る世間は鬼ばかり」の橋田壽賀子が脚本、石井ふく子がプロデュースを担当。1975年作品。

【ストーリー】
施設で育ち、温かい家庭を築くことを夢見る正太（堺正章）。彼は10年間、食うものも食わず、友達づきあいもしないで、念願のトラックを手に入れ運送業をしていた。ある日、急ぎの仕事で徹夜で車を飛ばして帰ったとき、車に傷が付いていてたが、正太は特に気に留めなかった…。数日後、正太のもとに刑事が現れ、ひき逃げの犯人として彼は取り調べを受ける。身に覚えのない正太は、懸命に身の潔白を証明するが、車の傷が有力な証拠になってしまう。そこで正太は真犯人捜しを決意。被害者の家族に、名も告げずにお金を持ってきた男がいることを知った正太は…。

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