1986年の作品。原作は連城三紀彦の同名小説。過去を引きずり心に深い傷を負った初老の男と女子大生の奇妙な同棲生活。不器用な生き様をさらす男の中に、女は狂おしいまでの愛を見いだす。同棲生活を送る2人を演じるのは、津川雅彦と手塚理美。制作を「ふぞろいの林檎たち」の片島謙二と「岸辺のアルバム」の堀川とんこう、演出を服部晴治が手がけた。

【ストーリー】
ひょんなことから、女子大生・正子（手塚理美）と初老の男・熊田（津川雅彦）の奇妙な同棲生活が始まった。熊田はかつて、ヒット曲を手がけたこともある作詞家だったが、病を患い、感覚も時代の流行とずれ、詞が書けなくなっていた。だが、彼の無邪気さに惹かれた正子は、良い詞を書いてもらおうと、いつしか献身的に尽くすようになっていた。暮らしを立てるためにバイトも変え、住む所も変えた。そんなある日…。

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