藤沢周平原作の「赤い夕日」を、田井洋子が脚色。幸せな生活を送っている呉服屋の女房・おもんに、突然、育ての親から呼び出しが…。娘の幸せを願う父と、その父を思う娘の気持ちが交差する珠玉の作品。主人公・おもん（池内淳子）の少女時代を和由布子が演じて話題となった。
【ストーリー】
バクチ打ちの斧次郎（田村高廣）を養父に持つおもん（池内淳子）は、そのことを隠して呉服商・若狭屋新太郎（井川比佐志）に嫁入りして幸せな生活を送っていた。新太郎の妹・しづ（香川三千）の婚礼を10日後にひかえ、仕度に追われていたある日突然、斧次郎の子分だという男が現れる。斧次郎が重病で、一目おもんに会いたいというのだ。斧次郎は15年前、嫁入りするおもんに、バクチ打ちである自分との関係を口外することを禁じていた。おもんは意を決して斧次郎に会いに行くが…。

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