向田邦子終戦特別企画第5弾「あさき夢見し」。太平洋戦争中の東京に暮らす家族の風景を、鬼才・久世光彦の演出で描いていく。本作は空襲で焼け出され、田舎の料亭に世話になることになった女所帯を中心に、そこに出入りする人々の人間模様を描いた。

【ストーリー】
昭和20年3月10日の東京大空襲で焼け出された中島咲（岸惠子）は、娘の今日子（清水美砂）と未来子（田畑智子）と共に、芸者仲間だった静江（藤村志保）を頼り埼玉にやってきた。料亭を営む静江から家を貸りて親子三人で暮らし始めるが、血の繋がりのない咲と今日子は喧嘩が絶えなかった。そこへ芸者見習いの敏子（松居直美）と秋代（内田春菊）に加え、料亭の元従業員・定子（戸田菜穂）までが同居することになる。
ある日、咲は静江の甥で士官学校幹部・柳史郎（小林薫）と再会した。20年前、恋人同士だった二人は互いに心が揺れ動く…。

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