父親と嫁いでいった5人の娘達を中心に、それぞれの家庭や周囲の人々の暮らしを描く国民的人気ホームドラマ「渡る世間は鬼ばかり」。第2シリーズ（1993〜94年）終了後、同年秋に放送されたこのスペシャル版では、結婚間近に迫った四女・葉子と五女・長子に暗雲の兆しが…。

【ストーリー】
岡倉大吉（藤岡琢也）の店は、節子（山岡久乃）の手伝いもあり軌道に乗り出した。長子（藤田朋子）と英作（植草克秀）の結婚式が近づき、葉子（野村真実）もニューヨークから帰国した。しかし、当の長子の表情は冴えない。聞けば「英作との結婚を考え直したい」という。英作の母・常子（京唄子）が長子のことをお手伝い代わりと見ているというのだ。娘のわがままに呆れた節子は、嫁としての自覚を促すが、その気持ちは長子には伝わらない。
一方、五月（泉ピン子）は店を休み、勇（角野卓造）と式に出席するのを楽しみにしていた。しかし勇は「店は休めない」と言うし、キミ（赤木春恵）も式の当日に、大量の弁当を受注してしまっている。なんとか夫を説得した五月だが、キミは店を休むことに大反対し、ついに仙台に住む娘・邦子（東てる美）の元へ家出してしまう。

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