種目紹介
短距離・中距離・長距離・リレー
短距離100m
「究極の世界最速決定戦!」一瞬のスピードと集中力で駆け抜ける――
ゴールまで、わずか10秒足らず。その短い時間で世界No.1が決まる!
まばたきも許されない、最速の栄光をかけた熱き戦い!
短距離200m
「スピード×カーブの妙技!」前半120mのカーブで加速し、後半80mの直線で粘りの勝負へ――
カーブでは強い遠心力がかかるため、高速で走り抜けるには高度な技術が求められる!
スピードと技術、両方が試されるタフなレースだ!
短距離400m
「究極の無酸素運動」トラック1周を全力で駆け抜ける――瞬発力と持久力が融合する過酷なレース。
勝利には、一定のスピードを維持し続ける高度なスキルが欠かせない。
そして、最後の直線。限界を超えた身体を前へ進める“精神力”こそが勝負を決める!
中距離800m
「トラックの格闘技」陸上トラックを2周する中距離走――
スタートは各レーンから始まり、1周目の第2コーナー付近でオープンレーン(※1)に切り替わる。
そこからポジション争いが激化し、接触や転倒などのアクシデントが多発!
スピードだけでなく駆け引きとタフさが求められる、まさに“走る格闘技”だ!
(※1 各選手がトラックのどのレーンを走っても良い状態)
見どころ!
若き男女の日本記録保持者・落合晃と久保凛に注目!
パワー系の種目と並んで「世界から遠い」と言われているのが中距離で、特に800mは世界陸上への出場すら難しく、男子は2011年が最後。
女子は、田中希実が2022年に出場したが、その前は2007年の大阪大会。
そんな種目で日本初となる予選突破は達成されるのか!

中距離1500m
「高度な駆け引き必至」トラックを約4周走る、中距離レース。
序盤は激しいポジション争い、中盤は高度な駆け引きが展開される。
そして迎える最終局面。一気のスプリントで逆転を狙う、息を呑むドラマが待っている!
見どころ!
男子は、陸上7兄弟の5男として有名なJ.インゲブリクセン(ノルウェー)。
過去3大会、金メダルを期待され続けたが、獲得出来ず。
4度目となるこの大会で悲願の金メダルなるか。
女子は、日本のエース田中希実が史上初の決勝進出に挑む。
世界記録保持者のF.キピエゴン(ケニア)は3連覇を狙う!

長距離5000m
「持久力×スピードの極限バトル」50mを約7秒5のスピードで、トラック12周半を走り続ける。
長距離走でありながらスピードも求められる――高速化が進む注目のレース。
持久力を保ちつつ、最後のスパートで勝負が決まる!
ゴール直前の激しい競り合いには、あなたも思わず胸が熱くなる。
見どころ!
1500mに続き、男子の注目はJ.インゲブリクセン(ノルウェー)。
パリ五輪でも金メダルを獲得した勢いそのままに3連覇を狙う。
女子は、日本のエース田中希実。
23年世界陸上では日本新&入賞。今大会での連続入賞に期待がかかる。

長距離10000m
「いきなり決勝!25周のドラマ」全員が同組で一発勝負を繰り広げる長距離レース。
序盤から中盤はペース配分に注目。スローペースかハイペースか、戦略が問われる駆け引きに注目。
そして、最大の見どころはラスト1周からの強烈なスパート!
最後の直線はまるで100m!手に汗握るスプリント勝負になる。
見どころ!
男子は、トラック長距離で最速&最強の世界記録保持者、J.チェプテゲイ(ウガンダ)が4連覇を狙う。
女子注目のB.チェベト(ケニア)も去年世界記録を更新。
パリ五輪に続く金メダルに期待がかかる。

リレー4×100m
「4人の魂を1本のバトンに込めて!」4人で100mずつバトンをつなぎ、タイムを競う。
リレーは走順ごとに役割が違うため、個々の走力だけでは勝負が決まらない。
バトンワークの巧みさが、勝敗を分けるカギとなる。
日本のお家芸、アンダーハンドパスで世界に挑む!
見どころ!
男子4×100mリレーの決勝が今大会の最終種目。
日本中の期待を背負い、地元で悲願の金メダルへ、歴史的瞬間が訪れる。

リレー4×400m
「究極の運動会リレー」誰もが走った運動会のリレーと近い形式で行われる、世界的人気種目。
第2走者からはオープンレーンとなり、どこを走ってもOK!
走行中やバトン渡しで繰り広げられる激しい位置取り争いは、見応え十分!
4人の走行距離は4×400m=1600m=1マイル、そのため「マイルリレー」とも呼ばれる。
リレー男女混合4×400m
「4人の心が1つに!リレーで繋ぐ新たな挑戦」男女それぞれ2人ずつでオーダーを組み、各自400mを走る新たなリレー。
男-女-男-女の順番でバトンを繋ぎ、全員の力を合わせて走り抜ける。
男女ともに強くなくては勝てない”国の威信をかけたレース”
見どころ!
比較的新しい種目のため、世界新が出る期待大!
優勝候補は、男女ともリレー最強国である、絶対王者アメリカ。
対するオランダは前回大会、終盤まで1位を走っていたがフィニッシュ5m前でまさかの転倒。
雪辱を期す。

競歩・マラソン
競歩20km
「一歩一歩が勝負!持久力と精度の限界に挑戦」競歩には2つの厳格なルールがある。
①どちらかの足が常に地面と接していなければならない
②前足が地面に着いた瞬間から膝を曲げず、地面と垂直になるまで膝を伸ばし続ける
審判から3度警告を受けると、ペナルティーとして2分間決められたエリア内で待機しなければならない。
ルールを守りつつ、最速を競う過酷なレースだ!
見どころ!
お家芸復活へ。
日本人唯一の世界陸上連覇・山西利和が金メダル返咲きへ。
今年、世界新記録を叩き出し、勢いに乗る!

競歩35km
「もっとも過酷な陸上競技」20km競技と同様に、歩行フォームに関する2つの厳格なルールがある。
強い体幹でバランスを保ちながら、長時間同じ姿勢で歩き続けることが求められる。
そのため、数多くある陸上競技の中でも特に厳しく、体力と精神力を極限まで試される競技。
見どころ!
川野将虎、悲願の金メダルなるか
昨年の日本選手権競歩で世界新(当時)を出し、勢いに乗る川野。
22年世界陸上で1秒差の銀メダルに泣いた男が頂点を目指す。

マラソン
「走り続ける力、動物を超えて進化した人間の挑戦」なんと2時間もの間、トップスピードで走り続けるという”過酷なサバイバルレース”
実は、42.195kmという距離を動物の中で最も速く走ることができるのは人間だと言われている。
まさに、地球最強のスタミナ自慢決定戦!
見どころ!
東京五輪では幻に終わった都心を走るマラソンコースが、ついに実現。
銀座、日本橋、大手町、秋葉原など、都内の一等地を世界のトップランナーが駆け抜ける。
大観衆の中、日本勢は男女ともパリに続く入賞、そしてメダルを目指す。

障害・ハードル
ハードル100m/ハードル110m
「全速力でハードルを飛び越える、スピードと技術と勇気の頂点」高さ約1mのハードルにトップスピードで向かっていく、ド迫力のレース。
タイムを求めてギリギリを飛び越えるので、接触や転倒も当たり前。
恐怖心を乗り越え、スピードと技術を融合させた先に、勝利が待っている。
なお、男子が110m、女子が100m。いずれもセットされたハードルの本数は10本。
ハードル400m
「限界を、跳び越えろ。魂の障害走」10台のハードルが配置された400mトラックを1周走るハードル走。
ただでさえタフな400mという競技に、ハードルをプラスするという、まさに恐るべき種目。
限界を飛び越えた先に、栄光のフィニッシュラインが待っている!
見どころ!
男子は、フランス人の父を持つ期待の新星・豊田兼。
あのメダリスト為末大以来となる決勝進出に期待。
女子注目は、驚異の世界記録S.マクローフリン レブロン(アメリカ)。
五輪2大会連続で世界新という超人中の超人が、7度目の世界新を目指す。

障害走3000m
「”サンショー”は1レースでもピリリと辛い」通称サンショーと呼ばれる3000m障害。
3000mを走る中で、28回の障害物と7回の水濠が現れる過酷なレース。
各周回に5つの障害物があり、その4番目が水濠となるのがルール。
障害物や水濠を越える際のテクニックが勝敗を分ける、技術と体力が求められるレースだ。
跳躍
走高跳
「美しく、そして高く。重力への挑戦」助走をつけて踏み切り、バーを飛び越える競技。
3回連続で失敗すると競技終了となる。
大会が定めた高さからスタートし、パスを選択できるのも特徴。
試技の回数や、パスの使い方にも注目が集まる、戦略的な競技だ。
見どころ!
男子は、赤松が23年世界陸上とパリ五輪で連続入賞中。
パリではメダルまで3cmの5位。世界陸上で表彰台となれば、日本跳躍史上初。
女子は、昨年37年間残り続けた世界記録をついに更新したY.マクチフ(ウクライナ)。
母国に希望の光を。ウクライナのヒロインが東京の夜空に舞い上がる。

棒高跳
「ポールとともに描く、完璧な弧」棒の反発力を使ってバーを飛び越え、その高さを競う跳躍種目。
3回連続で失敗すると競技終了となる。
また、特定の高さを跳ばずにパスして、次の高さに挑戦することも可能。
トップレベルの男子は6m以上跳ぶことができ、これは信号機を優に越える高さだ。
走幅跳
「砂場に、歴史を刻め」速いスピードの助走から、1回の踏み切りで最も遠くに跳んだ距離を競う種目。
幅20センチの踏み切り板の最も砂場側のラインから、着地点までの距離が計測される。
踏み切り線を越えるとファウルとなるので、正確な踏み切りが求められる。
三段跳
「3歩で18m、優雅な空中"散歩"」ホップ・ステップ・ジャンプの三歩で、その跳躍距離を競う種目。
実はホップとステップは同じ脚で跳ぶことがルールで、最後は逆脚でジャンプをしなくてはならない。
トップ選手の跳躍はまさに空中を歩いているかのような、目を見張る美しさがある。
見どころ!
男女とも混戦が予想されるが、注目は女子。
全種目通じて女子最多となる、世界陸上5連覇へ挑戦するのがJ.ロハス(ベネズエラ)。
23年世界陸上では最終6回目まで追い込まれて、逆転での優勝。
今回も金メダルを手にして、5連覇の栄光を掴み取ることが出来るか。

投てき
砲丸投
「一投で決めろ。集中と爆発の勝負」パワー自慢達が、直径わずか2.135mのサークル内で踏み込みながら、全身の力を使って砲丸を投げる競技。
男子は7.26kg、女子は4kgの砲丸を投げ、腕力に加えタイミングと体のひねりも重要。
飛距離を競い合う迫力満点の勝負が繰り広げられる、一瞬の爆発力が試される競技だ。
見どころ!
男子注目はこれまで世界記録を2度更新しているR.クルーザー(アメリカ)。
31年間残り続けた”不滅の記録”を合計で44cmも上書きした。
パリでは同種目初の五輪3連覇を達成。
今大会でも、世界陸上最多タイの3連覇を狙う。

円盤投
「一投で、時代を切り裂け」直径2.5mの円から、円盤を遠くに投げる能力を競う投てき種目。
男子は2kg、女子は1kgの円盤を使用し、34.92度の扇形内に落下した場合のみ有効な試技となる。
男子では近年、世界記録が連発されており、新たな時代を迎えている注目種目。
見どころ!
注目は男子。父も同種目で五輪を連覇している、M.アレクナ(リトアニア)。
昨年、男子最古の世界記録を27cm更新すると、今年も同日に二度更新するなど絶好調。
東京で世界記録保持者に相応しい王座につくことは出来るのか。

ハンマー投
「回れ、回れ。世界を揺らせ」かつては鍛冶屋のハンマーなどを投げ競っていたため、ハンマー投と言われる。
男子は7.260kg、女子は4kgのハンマーを使用し、直径2.135mの円内から前方に投げる。
34.92度の扇形内に落下した場合のみ有効な試技となる。
ハンマーの遠心力をフルに使って生み出される回転の、圧倒的なスピードと迫力に注目!
やり投
「1投後、世界が変わる。」マラソン以外で日本女子初となる世界陸上、五輪で金メダルに輝いた北口榛花の種目として一躍注目されている。
男子は800g、女子は600gのやりを使用し、男子は長さ2.60~2.70m、女子は2.20~2.30mのやりを使用する。
半径8mの弧のラインの後ろから投げ、29度の扇形内に落下した場合のみ有効な試技となる。
やりが描く放物線は、他の投てき種目と比べても一段と美しく、世界が変わる架け橋となる。
混成(十種・七種)
十種競技・七種競技
「アスリートの王を決める戦い」2日間で十種目に挑戦する究極の体力勝負。勝者は「キング・オブ・アスリート」の称号を得る。
初日は、100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400mをこなし、2日目には、110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500mで締めくくる。
体力だけでなく、精神力と戦略も必要とされ、最終的なポイントで勝者が決まる壮大な競技!
なお、女子は2日間で7種目を行い、女王は「クイーン・オブ・アスリート」と呼ばれる。
(100mハードル、走高跳、砲丸投、200m、走幅跳、やり投、800m)
見どころ!
注目は、M.ルース(ノルウェー)。
世界記録保持者のK.メイヤー(フランス)は、地元開催のパリ五輪を無念の辞退。
東京で再び”キングオブアスリート”に返り咲けるのか。
女子注目は、五輪3連覇のN.ティアム(ベルギー)。
