世界陸上10個目の金メダルへ
五輪で6個、世界陸上では女子最多9個の金メダルを獲得したスーパークイーン。
前回の世界陸上は400mに挑戦。持ち前のスピードで前半から一度もリードを許さない圧倒的な強さを見せた。
しかし、去年のリオ五輪はリレー2種目で金メダルを獲得も、400mは脅威の追い上げを見せたが、わずか0.07秒S・ミラー(バハマ)に届かず銀メダル。悔しさのあまり、レース直後はしばらくその場から立てなかった。「ホントにがっかりした。最初からもっと積極的に行くべきだった。心も体も疲れたわ。こんなにつらい1年はなかったと思う。」アリソンにとって、両親と、マネージャーとして彼女をフォローする兄は特別な存在。彼女の成功は家族の支えなくしてあり得なかったという。
「家族は、私の全て。結果が良くても悪くても沢山の愛を注いでくれます。側にいてくれるだけで自分の家にいるように感じる。スタートラインに立った時に、家族がスタジアムで見守っていると思うと、背中を押されるような支えになるの。」
17歳で世界陸上デビューを果たして以来、世界のトップアスリートとして今年で15年。しかし、彼女は「自分自身では限界を決めない。陸上への情熱がある限り走り続ける」という。世界陸上では通算10個目の金メダルをかけ、最大のライバル・ミラーと再び勝負する。