土曜 よる11:30〜
人生最高レストラン

放送内容(2022年2月19日 #244)
ごちそう様 錦鯉 長谷川雅紀さん 渡辺隆さん
ゲストは、錦鯉の長谷川雅紀さんと渡辺隆さん。昨年、史上最年長でM-1グランプリ優勝に輝いた50歳&43歳のおじさんコンビは、歯が8本なくても…カンペが見えなくても…今が青春真っただ中!下積み生活を支えてくれたおいしいものと共に、ドン底からの逆転ブレイクを果たした芸人人生を語った。
■お品書き
「北海道民のソウルフード!ハンバーグ」
長谷川さんの故郷・北海道札幌市。新鮮な魚介やラーメンなどで有名だが、その他にも北海道民にとって“ソウルフード”と言ってもいい料理がある。それが、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」の「ハンバーグ」。実は、「びっくりドンキー」の1号店は、1980年に札幌にオープン)。札幌に本社を構え、全国に340店舗を展開している(2022年2月現在)。長谷川さんも上京前、友人との食事で「びっくりドンキー」によく行っていたヘビーユーザー。同じく北海道出身の加藤浩次さんも、「びっくりドンキー」の思い出がある。自動車免許を取得したばかりの頃、小樽からわざわざ車を運転して札幌まで食べに行ったことがあるという。
30歳の時、札幌よしもとを辞め、東京で芸人として勝負しようと上京した長谷川さん。しかし、思うようには売れず、アルバイト生活の日々。貧乏だった長谷川さんは、札幌時代のように「びっくりドンキー」へ行きたくても行けず、ライブでウケた時など自分へのご褒美としてたまに行くだけだった。そんな時に必ず注文していたのが、ハンバーグ150gにライス大盛り、サラダをダブルにしたワンプレートの「レギュラーバーグディッシュ」。合い挽き肉のハンバーグを醤油ベースのソースでいただく。このソースがまた、ライスに最高に合うおいしさで絶品だという。
そして、財布に余裕がある時に注文したのが「イカの箱舟」。オリジナルの和風ソースでイカを焼き上げた人気のロングセラー・メニュー。さらに、マヨネーズもかかっており、ソースとのマリアージュがたまらないそうで、ビールに最高に合うという。
地元・札幌、そして東京でも、長谷川さんの芸人人生の思い出がたくさん詰まった味であった。
*店舗情報:「びっくりドンキー」
※本社は北海道・札幌。全国に340店舗を展開(2022年2月現在)
東京・千川「食べると売れる!?黄金麺」
東京都豊島区、地下鉄・千川駅近くにある、錦鯉の所属事務所ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)のお笑い専門ライブハウス「びーちぶ」。そこから歩いてすぐにあるお店「つけ麺道たけし」。店内はカウンターのみ9席、行列もできる人気店で、錦鯉だけでなく、コウメ太夫、バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%…SMA所属芸人はみんなお世話になった馴染みのお店。また、事務所は異なるものの、サンドウィッチマンも以前近所に住んでいたこともあって、常連だったという。
「つけ麺道たけし」の特徴は、豚骨・鶏ガラ・魚介を長時間煮込んで一晩寝かせた濃厚スープと、イタリア産小麦粉を使った黄色いストレート太麺。この絶品つけ麺を食べた数々の芸人がその後ブレイクしたことから、「食べると売れる“黄金麺”」と呼ばれているそう。渡辺さんがいつも食べていたのは、「正油つけ麺」。一方の長谷川さんは、一番人気の「野菜つけ麺」。刻みネギが入れ放題で大盛りも無料。コスパだけでなく、濃厚スープにモチモチ太麺が絡むおいしさに大満足の一杯。
*店舗情報:「つけ麺道たけし」東京都豊島区要町3-10-5
東京・椎名町「M-1優勝を支えてくれた!立ち食いそば」(※人生最高の一品)
錦鯉の“人生最高の一品”は、M-1グランプリ優勝を支えてくれた「立ち食いそば」。それは、東京豊島区、池袋から西武池袋線で1駅の椎名町駅北口を出て目の前にある「南天」本店の一品。実はここ、立ち食いそば界では最強とも呼ばれる名店で、遠方からはるばる足を運ぶファンもいるほどの人気店。店内は5人も立てばいっぱいの広さで、外にあるテーブルやベンチでも食べることができる。
「南天」の名物は、看板に掲げている通り、「肉そば」と「肉うどん」。お客のほとんどが注文する人気メニューで、渡辺さんオススメは「肉そば」。とろろ粉末入りの平らで太いオリジナル麺を使用し、玉ねぎと一緒に煮込んだ甘さが特徴のつゆ、そして一面を覆うボリューム満点の肉。さっと煮た薄切り豚肉は食べやすい大きさで、そばと一緒にすすると、ざっくり切られたネギの辛みと相性抜群。そして、豚肉の旨みが染みたやさしくて甘い汁が混ざった味わいは、何ともたまらないおいしさだという。
一方、長谷川さんオススメは「キャベツそば」。ロールキャベツをイメージして作られたオリジナルメニューで、トロトロになるまで煮込んだキャベツは十分に味が染み込んだ絶品の一杯。長谷川さん曰く、『やわらかいから、歯がなくても全然大丈夫』なんだとか。
2015年、復活したM-1グランプリに結成4年目で初出場した錦鯉。結果は、準々決勝進出。その時、『俺らやれるんじゃね!』と、二人は思ったという。そして、俄然やる気になった二人は、毎月新ネタ5本を披露するライブを事務所のライブハウス「びーちぶ」でスタートする。とはいえ、毎月新ネタを5本作るのは大変なこと…本番前日にライブハウスに泊まり込み、ギリギリまでネタ作りに励むことも多かった。ネタが完成するのは、だいたい本番当日の朝。すると、どちらかともなく『じゃあ、南天行くか』と言い出したという。ライブハウスからお店まで…できたばかりのネタについて話しながら、二人で歩く約2kmの道のり。そこを何回も何回も往復して過ごした芸人人生…初挑戦から6年後、お笑いに青春をかけた二人は、50歳と43歳にして遂にお笑いの頂点に立ったのだった。
*店舗情報:「南天 本店」東京都豊島区長崎1-2-2 アクティスビル 1F