2017年10月期連続ドラマ

インタビュー

宮沢大地役・山﨑賢人

今回演じている宮沢大地はどんな人物ですか?

こはぜ屋の息子として育った大地ですが、父の後を継いで足袋作りをしていきたいという強い意志があるわけでもなく、かといって特別やりたいことがあるわけでもない。そんな中途半端な気持ちだから就職活動はうまくいかないし、自分が何をやりたいのか分からないまま悶々としているんです。だけど会社の未来のためにマラソンシューズを作ろうと奮闘する父やこはぜ屋の社員たちの熱意に触れ、大地もだんだんと変わっていきます。やりたいことに本気で取り組む楽しさを感じ、自分の中に一つ道が見えたことで熱くなっていく。僕自身もずっとやっていたサッカーを中学3年の時に辞めてこの世界に入りましたが、当初から俳優の仕事をずっとやっていこうという強い決意があったわけではなかったんです。でも頑張っているうちに、いつの間にか自分の道になっていて。なので、そこは大地も少し似ていると思いました。また大地と僕は同じ23歳なので、気持ち的にリンクする部分もあると思うんです。僕自身が日々思っていることなども大地に投影しながら、等身大で演じていけたらと思います。また昨年就職活動をしていた同じ年の友人からリアルな悩みも聞いたりしていたので、本気で取り組めることを見つけて成長していく大地の姿が、自分の将来に悩む人たちへのメッセージになったらいいなと思っています。

父親役を演じる役所さんの印象はいかがですか?

役所さんは、社員みんなに慕われる宮沢紘一のやわらかい雰囲気を本読みの段階から完璧に表現されていて、やっぱりすごいと思いました。そんな役所さんの息子役として一緒にお芝居させていただく中でどんなことを感じられるのか、またそれを大地としてどう表現していけるかが大切なことかなって。きっと今後、大地の行動や言動によってお父さんが気付かされることもあると思うので、僕も大地としてちゃんと生きなくてはと思っています。役柄ではぶつかり合ってばかりいるのですが、普段の役所さんは本当に優しいです。

そのほかの共演者の方々の印象はいかがですか?

大地は今後、寺尾さん演じる飯山と深く関わっていくことになります。寺尾さんは大地を本当の息子のように思って飯山を演じるとおっしゃっていたので、僕も大地としてしっかり向き合っていきたいです。同じ目標に向かって共に頑張ることで生まれる2人の絆を表現していけたらと思っています。同世代の竹内くんとは今回が初共演なのですが、現場では若者同士お互いに頑張っていけたらと思っています。実は共演前に一度共通の知り合いも含めて一緒に飲みに行ったことがあって。お互いにサッカーをやっていたという共通点もありますし、機会を見つけてまた一緒に飲みに行きたいです。

バックナンバー

このページの先頭へ