TBS 連ドラ・シナリオ大賞

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第4回 TBS 連ドラ・シナリオ大賞 受賞者決定!

次世代の脚本家を発掘・育成するために始まった TBS 連ドラ・シナリオ大賞。
現役ドラマプロデューサー陣が審査員を務めるシナリオ大賞からは、過去3回の受賞者・勉強会参加者から続々とプロの脚本家が生まれている。第4回となる今回の連ドラ・シナリオ大賞には、過去最多となる1,183通の応募があった。約5か月にわたる厳正なる審査を経て、下記の通り各賞が決定した。

受賞者の写真

大賞受賞の渡邉真子さん ( 前列・中央 ) と佳作受賞の田島隆治さん ( 前列・右 )、同じく佳作受賞の李正美さん ( 前列・左 )。後列は受賞を祝う、主催の TBS スタッフ ( 右から十二ドラマ制作部長、加藤取締役、荒井制作局長 )

大賞

渡邉真子 「 初恋狂詩曲 」⇒ コメント

佳作

田島隆治 「 鴻漸の翼 」⇒ コメント
李 正美 「 笑顔作って、深呼吸 」⇒ コメント

入選 ( 五十音順 )

大北はるか 「 爆弾を訊ねて 」
賀藤 晶 「 ロッカー開けます 」
大悟法弘一 「 離婚適齢期 」
布村紗耶 「 海成町から 」
山田励子 「 愛には向かない 」
和田康友 「 そこに真実は無くても 」

最終選考審査員

那須田淳  十二竜也  磯山 晶  津留正明  石丸彰彦  高橋正尚  森嶋正也 

審査員代表・十二竜也 ( ドラマ部長 ) コメント

入選された皆様、本当におめでとうございます。
第4回を数える今回は大賞1作、佳作2作を選ばせていただきました。今回も前回を上回る1,183作もの応募をいただきました。ご応募いただいた皆様に御礼申し上げます。

今回の傾向としましては、リアリティにこだわった作品からファンタジーあふれる作品まで、テーマも偏ることなく多岐にわたっており、質の高い作品が非常に多かったという印象です。また、特に入選された9作はいずれも内容だけでなく、その表現力・構成力において脚本家としてのポテンシャルを大いに感じさせていただける作品でした。

受賞者の皆様におかれましては、今後、TBS 現役プロデューサーとの勉強会に参加していただく予定ですが、そこでさらに実力を伸ばしていただいて、新たなドラマをぜひ一緒に作っていけたらと思っています。
第4回の受賞者たちの今後の活躍に、どうぞご注目ください。

受賞作品内容

•  大賞 「 初恋狂詩曲 」

渡邉真子 (わたなべまこ:27歳) 職業:フリーランス雑誌ライター・編集者

【 ストーリー 】
“何もしない” ことで人を殺めていく男女の愛を描くミステリー。
現在大学4年生の優木泰輔 (22) は同じ大学に通う女の子との友達以上恋人未満の関係に悩んでいた。そこへ現れる幼馴染の深沢莉子 (21)。あまり関わりたくはない泰輔に反して無遠慮に絡んでくる莉子。このあと、泰輔の周りで様々な殺人事件が起こるが、それは全て莉子が自らは手を下さずに巻き起こしたものだった。それに戸惑う泰輔。しかし、15年前に自分が関係したある事件が“何もしない”殺人事件の始まりだったことを知ることになる…。

•  佳作 「 鴻漸の翼 」

田島隆治 (たじまたかはる:43歳) 職業:プロ家庭教師・ライター

【 ストーリー 】
準大手の航空会社 JDT。その中で空港のグランドスタッフ責任者として働いている新開綾 (38) が主人公。月島で育ち、何事にも真摯に取り組むことが第一だと思っている。
JDT は過度なコストカットの影響から整備遅れによる遅延が多発し、客のクレームが絶えなかった。対策の一環として大野マナブ (32) を中途採用する。真っ直ぐな対応の綾に対して、奇抜なアイデアでクレームを処理していくマナブ。最初はそれに対して疑心暗鬼だった綾も次第にマナブに共感するようになる。様々な問題を解決していく綾たち。しかし実は、会社の上層部はそれをよく思っていなかった…。

•  佳作 「 笑顔作って、深呼吸 」

李正美 (りちょんみ:31歳) 職業:主婦

【 ストーリー 】
主人公・東雲貴子 (32) は大手航空会社の CA として働いて10年になる。仕事は順調で充実しているが、2年間同棲していた彼氏に出ていかれ、結婚の予定が見えないことが焦りとなっている。そんな中、7年前に辞めた同期の森永泉 (31) が再雇用制度で戻ってくる。マイペースで失敗ばかり繰り返す泉だが、本人はまったくへこたれている様子はなく周りをかき乱す。貴子とは次第に意気投合していく。泉は夫婦関係がうまくいっていないのだが、その問題に貴子は深く関わっていくことになってしまう。
果たして貴子は幸せな結婚にたどり着くのか、泉は夫婦関係を修復できるのか。二人の女性を軸に男性との関係性を描いていく。

なお、これまでに行われた 「連ドラシナリオ大賞」 応募者の中から選ばれ 「勉強会」 に参加し脚本家デビューした者も多く、シナリオ大賞創設時の目標である 「賞を与えてそれで終わりにしない」 の通り、ドラマ制作現場の即戦力となっている。受賞者たちの今後の活躍に、ご注目ください。