放送前コメント
向井理さん
堤さんの作品には独特な世界観が伴うので、現場でお芝居するとワクワクしてすごく楽しいですね。どんな風に出来上がるんだろう?という期待値が圧倒的に高いです。
これまで堤さんとは、朗読劇、映画、舞台とご一緒させて頂いたのですが、今回が初めての連続ドラマなので、今までの集大成といえるかもしれません。すべての作品に堤ワールドがありますが、今回の作品は僕が一番好きな“堤幸彦ワールド”が満載なので、こんなにも堤さんの匂いのするドラマに呼んでもらって本当に嬉しいです。その点では、初めてお仕事するような気持ちでやらせてもらっています。
僕の演じる朝永蘭丸は、想像力をかきたてるキャラクターなので、僕なりに自由にやらせてもらっています。色々なふり幅がある人だと思うのですが、可愛らしいところもあるので、その辺はあざとく狙っていきたいなと(笑)。
事件はもちろん、ゲストも濃い方ばかりなので、様々な堤演出を楽しんでいただければと思います。
木村文乃さん
向井理さんの地に足ついたお芝居と佐藤二朗さんの冷静かつ的確な突っ込みで、つつましさのカケラもない言動や何も顧みない自分勝手さ満載の甕棺墓光が少しはマトモになるかと思いきや、堤監督の無茶ぶ……ご指導によりますますおかしな人へと変貌しながら撮影している毎日です。
お話毎に変わる統一性皆無の衣装と、普段の私からは想像も出来ないハイテンションさ、コメディの中にしっかりと人間を描いているドラマになっていますので、存分にお楽しみいただけたらと思います。
佐藤二朗さん
実はかなり以前より堤さんからこの作品の企画を聞いておりまして、僕みたいな小市民俳優を使って企画通るんかいなと思っておりましたが、通ってしまいました。関係者各位の懐ろの深さに驚いております。
堤さんは僕を映像の世界に招いてくれた、扉を開けてくれた人でして、その人の元、この作品に関われるのは、なにか運命的なものを感じます。
また実は、理とも古い付き合いでして、彼が全くの無名時代に共演したりしております。理と僕は、丁度一回り年齢が違いますが、芝居も考え方も素晴らしく、多いに刺激を受けております。それどころか僕は理に頼り切っていて、それはもう、のび太がドラえもんに頼り切るくらい頼り切っていて、たまにホントに「ドラえも〜ん、助けてくれよ〜」と口にしてしまうくらい頼り切っております。
そんな中、とにかく一歩でも半歩でも、1ミリでも1ミクロンでも、作品が良きものになるよう、日々、奮闘をしております。
他にない、異色中の異色の作品になると思います。多いに、ご期待を願います。