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2014年10月13日(月)放送分 今朝は、作家・童門冬二先生に、65歳からの“男の人生”について教えて頂きました。 ● 江戸時代中期から後期にかけて活躍した 学者・佐藤一斎(さとう いっさい)の生き方から。 佐藤一斎が65歳の時に・・・ 「六十五歳を機に覚悟を新たにする」という意味で書いた文章がある。 特に最後の文章が効いている。 「もう持ち時間がそれほどないので、 自分で自分を励まさざるを得ない」という覚悟の程を述べている。 佐藤一斎は、もともと「論語」に明るい。 論語の中で孔子は、人間の一生を分類している。 15歳を志学 30歳を而立 40歳を不惑 50歳を知命 60歳を耳順 70歳を従心と呼んでいる。 「耳順」というのは、「どんなことを聞いても素直に理解出来る」 という年齢。どんなことを聞いてもというのは、 「自分の耳に痛い苦言や諫言(かんげん)」のことだろう。 普通、良薬は口に苦しというように、良い言葉や諫言は苦い思いをする。 「うるさい!!! 言われなくても分かってる」という頑固な高齢者が多い。 しかし、孔子は、「人間六十歳にもなれば、後輩などから言われる 苦言や諫言も素直に受け止めなければならない。 また、受け止められるような人格に成長しているはず」 「たとえ苦言や諫言をうるさいと思う気持ちがあっても、 それを抑えるだけの器量が生まれていなければならない。 また、生まれているはず」 |
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