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2011年10月06日(木)放送分 今朝は、うるおい生活講座で、ベスト新書から「老いない食事力」を出版されている東京都リハビリテーション病院院長・林泰史さんに、お話をお伺いました。 食事の面で、いつまでも若々しさを保つには、十分な量のたんぱく質、 さまざまなミネラル、ビタミンを含んだ食べ物を摂取するのも大切ですが、 食事がエネルギーに変わる際に発生する酸素「活性酸素」を減らすことも大切なのです。 活性酸素は、紫外線やストレスなどでも発生するため、 普通に生活をしていても、体内に取得をしてしまうのですが、 活性酸素に対抗する「抗酸化物質」を食事によって摂取することで、 活性酸素の増加を防ぎ、若さを保つことができるそうですよ。 抗酸化物質は大きく分けて2種類。「抗酸化ビタミン」と「フェトケミカル」があり、 抗酸化ビタミンとして知られているのが、ビタミンA、C、Eです。 ビタミンAは、目・皮膚・粘膜に作用し、皮膚の分泌と汗腺に影響を与え、 保湿に重要な役割を果たします。 ココで注意したいのが、ビタミンAの過剰摂取。 成人男性の1日の推奨量は700mg、女性は600mgと言われます。 ビタミンAを過剰に摂取すると、脱毛・鼻血・肝機能障害・頭痛と いった症状のほか、妊娠中は胎児に悪影響を及ぼすので注意が必要です。 ビタミンC、E、そして、野菜に含まれるβカロテンは、 紫外線が生み出す活性酸素から、身体を守ってくれます。 これらの栄養素を豊富に含む食材は、かぼちゃ、モロヘイヤ、春菊、 ニラ、アケビ、トマト、オクラなどで1日のスタートである朝に食べれば より効果的であるとされています。 ビタミンEは、活性酸素を消す作用をしますが、その代わりに自分が 酸化してしまいます。そのビタミンEを再生するのがビタミンCです。 そのため、ビタミンCとEは両方を摂取することが大切です。 フェトケミカルは、植物から得られる栄養素で、病気予防や健康増進に 役立つと言われており、皆さん耳にすることが増えている、 アンシアニンを含むブルーベリーやブドウ、黒豆、カテキンを含む緑茶、 そして、セサミノールを含む大豆、リモネンを含む柑橘類、 リコペンを含むスイカなどで、抗酸化作用が高いとされています。 また、セレン、亜鉛、マンガン、銅といった「抗酸化ミネラル」は、 単体では抗酸化作用を持ちませんが「抗酸化物質」の働きを助けます。 セレンは干しエビやマグロ、亜鉛はカキ・レバー・牛肉、 マンガンは干ししいたけや玄米・豆腐、銅はするめ・大豆・ナッツなどに多く含まれます。 こうした食品を組み合わせて摂取して、見た目も中身も若さを保ちましょう! |
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