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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

ブラックバイト許さない!

放送日:2014年09月27日
担当:山崎景子

今日は「ブラックバイト」についてです。
「ブラックバイト」とは、学生アルバイトなのに学業に支障をきたすほどの 重労働を強いられたり、
正社員のような責任を課せられたりすることです。
劣悪な環境で労働を強いる「ブラック企業」になぞらえて 「ブラックバイト」と呼ばれています。
最近この「ブラックバイト」が増えているそうなんですが、
先月こちらに対抗すべく、学生らによる労働組合「ブラックバイトユニオン」 が結成されました。
代表の佐藤学さんのお話です。


★相談自体は今まで50件から60件くらい、一日、一件程度ですかね、最低来ている状態ですね。
相談事例として、賃金不払い、罰金、労働災害、有給休暇が 取れない、解雇される、
パワハラ、セクハラ、シフトがきつかったり勝手に決めれらてしまうというのがあります。学生にも拘らず、
過労死水準以上の働き方をしているという相談さえもきています。


学生アルバイトなのに、過労死しかねない状況で働いている人が いるんです。
そのせいで、授業に出席できなかったり、テストが受けられなかったり、
単位を落としたり、最悪の場合体調を崩して休学、退学に追い込まれた 学生もいるそうなんです。

「ブラックバイトユニオン」に相談をしたという
コンビニで深夜のアルバイトをしている大学2年生のお話です。


★★シフトをどんどん入れられてしまって、大学と両立と難しくなってきて、相談に来ました。
出来たら週2が良かったんですけど、多い時は週5です。
ちょっと言ったら、クビになるんじゃないか稼げなくなるのが凄く怖くて、
何でもかんでもいいなりになっていたんですけど。面接の段階で休みたい日があったら、
代わりの人を自分に見つけるようにと言われていて、代わってくれる人がいるのか凄く不安です。


週に5回も深夜のアルバイトをしていたら、学業との両立は    大変ですよね。
相談したことで、自分の意見を店長に言ってみようと思ったそうです。
また、「代わりの人を見つけるように言われた」とのことでしたが、
それは会社の労務管理なので本来はやらなくていいことだそうですが、
そういうことまでアルバイトに要求する会社があるんですね。
もうひとり、深夜に飲食店でアルバイトしている大学3年の話です。


★★★一番長いのだと、夜の11時から翌日の9時までです、
その日は10時間一人だったので立ちっぱなしで休憩ももちろん取れないですし、トイレもいけない状態がありましたね。
あと着替えの時だったり、帰る準備をするとき、そういった時間が全然労働時間に含み込まれていないというのがありましたね。


 10時間休憩取れないのは、さすがにきついですね。
労働基準法で、労働時間が8時間を超える場合は
少なくとも1時間の休憩を与えなければならないと定められているので
休憩をもらえるはずなんです。また、着替えの時間なども拘束時間なので
本来なら労働時間に含まれないといけません。
この方はブラックバイトユニオンからアドバイスを受けて、
今後、会社と交渉する時などのためにメモをとったり 証拠を集めているそうです。

労働の取り決めなどは、知っているようで知らないことがありますよね。
特に学生だと知らないことも多いですし、泣き寝入りしている人が 多いそうです。
ブラックバイトユニオン代表の大学院生の佐藤さんも
泣き寝入りの経験が あるそうで、「学生にとってハードルの低い相談窓口を」と立ち上げたそうです
これまでNPOなどで労働相談活動をしたり、現在は労働組合の研究している 佐藤さん、
ブラックバイトが増えている理由についてこう話します。


★★★★まず学生の経済状況があって、親世帯も経済的に厳しくなってきて、仕送りも減って、
一方で学費がどんどん右肩あがりで、これまでアルバイトというのは 
小遣い稼ぎという位置づけだったんですけど、生活費とか、学費を稼ぐという 理由になってきていると、
もう一点は非正規労働者を増やしていく中で、
これまで正社員がやっていた業務もアルバイトがやるようになってきていると、
責任がある業務の中で学業に支障をきたすような拘束度の強い働かせ方を要求されてきていると、
それがもうひとつの大きな要因だと思います


生活のためにアルバイトをしないとしなければならない学生が 増えているんですね。
その弱みにつけこんで、過激な労働を強いる会社も増えているんです。
こうした中、ブラックバイトユニオンでは、
必要に応じて 弁護士や労働基準監督署に同行することもあるそうです。
代表の佐藤さんは、「学生のうちに知識や経験をもっていれば、 もし社会に出て就職先がブラック企業だったとしても
自分自身の身の守り方、会社への対応も違ってくると思うので、 勉強会などを開催していきたい」と話していました。

ブラックバイトユニオンは学生を対象に電話とメールで相談を 受け付けています。
相談料は無料で、匿名でも相談可能とのことです。
電話番号は 03−6804−7245
話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなりますし、学生にとっては強い 味方になりそうですね。

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