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毎週水曜日 27時00分〜28時00分
メール:elekata@tbs.co.jp
ハガキ:〒107-8066 TBSラジオ
「エレ片のコント太郎」それぞれの係まで。
エレ片3人と、リスナーでひとつの小説を作る「エレ片リレー小説」がポッドキャスティングで始まりました。 どんな小説ができるか乞うご期待! |
著:やついいちろう メールのアドレスを確認する。見た事のないアドレスだった。「なんなんだよ!」 思わず声が出る。それにしても誰が?紙だけならまだしも携帯にまでとなると事は深刻なように思えた。 落ち着いて考えるために風呂に入った。混乱していた頭が少しづつ冷静になっていった。 「いたずらだな。どう考えてもいたずらだ。俺を怒らせた事を後悔するがいいなんて書いておきながらやってる事がちまちましている。本気だったら枕元に紙を置いたり、メールを入れたりするだろうか。いやしない。そうだ。いたずらだ!」 そう考えると気が楽になった。どうせバイトか大学の友達の誰かが面白がってやってるに違いない。 馬鹿馬鹿しい。ちょっとびびって損したよ。 風呂から出て体を拭く。今まで着ていた服を洗濯機に放り投げる。 ゴトッ。 すごい音がした。なんだ?今放り投げた服を取り上げる。重い。ポケットをまさぐる。 指に堅い感触があった。手に取った瞬間体の震えが止まらなくなった。 「いたずらなんかじゃない…」 拳銃を握った手を見ながら俺はそう呟いていた |
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