2002年10月14日〜2003年3月24日(全22話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122 話

第16話:
『刀が教えた賢兄愚弟』/岡山(2003年2月10日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は岡山へ。一行は名人の刀匠、美好時定(島田順司)の家に投宿することになった。時定の息子、正之助(岡野進一郎)とその弟、寅之助(村井克行)も刀鍛冶だったが、真面目な兄に対して、寅之助は腕はいいのだが、酒におぼれ仕事に熱が入らない。
 正之助と寅之助は、競って若殿様の守り刀を鍛えている。二刀のうち、守り刀に選ばれた方を作った者が、次の時定を継ぐことになっていた。二人は異母兄弟で、寅之助の母、菊乃(工藤明子)は、寅之助に継がせたいと強く願っている。  光圀は助三郎(岸本祐二)たちに名刀の条件を語って聞かせる。
 寅之助が通う料理茶屋の染香(立原麻衣)は、寅之助がいつか立ち直ると信じている。だが、御納戸奉行の秋山主膳(杜澤たいぶん)が染香にほれ、力づくでも自分のものにしたいと狙っていた。秋山は、殿様の池田綱政(西園寺章雄)から、守り刀の目利きを任されていた。
 さて、正之助と寅之助の刀が出来上がり、時定は正之助の方が上だと判定する。落胆した菊乃は、秋山が欲しがっていた時定の刀を秋山に差し出し、寅之助を勝たせてくれるようすがる。菊乃には、承知したと返事をする秋山だったが、実は刀屋の赤座屋吉左衛門(山本弘)が勧める刀を守り刀にする裏取り引きが決まっていた。
 そして城内。秋山は、兄弟の刀はいずれも若様に相応しくないと否定する。時定は納得できないと意義を唱えるのだった…。


第17話:
『民をあざむく仮面の怪人』/備中松山(2003年2月17日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は備中松山に到着した。一行は茶店で殺生山という無気味な山があることを知らされる。殺生山はかつては鉄が採掘されたが、今では毒の煙りが立ちこめ、誰も出入りできないのだという。猟師や木こりも山の仕事ができず困っていた。
 ところで、助三郎(岸本祐二)は、この町で剣術の師匠と再会できることを楽しみにしていた。しかし、師はすでにこの世に亡く、娘の香織(若林志穂)と、その夫和馬(川崎麻世)が一行を迎える。和馬は代官所の元締めをしているというが、何かを隠したような態度で、光圀は不審に思う。
 別行動のお娟(由美かおる)、鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)は夜、寺のお堂に庄屋たちが集まり、金を受け取っているところを目撃する。
 庄屋たちに金を恵むのは、ぬえの大黒と名乗る謎の人物で、大黒は姿を見せない。仕事のできない村人は、庄屋が分配する金でなんとか食いつないでいる。
 その事実を知ったお娟が覆面をした大黒の手下に襲われる。大黒には、きな臭い秘密があるとお娟は感じる。
 その頃、代官所を金山奉行の佐久間監物(沢竜二)が訪ねてきた。佐久間も大黒の噂に関心があるようだ。
 さて、和馬の後を追っていた助三郎が何者かに襲われ、行方が分からなくなる。一行が泊まる木賃宿も大黒一味に襲われ、火を放たれる。
 お娟、鬼若の調べで、閉鎖された鉱山に新鉱脈を発見し、私腹を肥やしている悪人がいることが判明するが…。


第18話:
『消えた御老公』/福山(2003年2月24日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は福山へ。のどかで平和そうな景色をながめながら、一行が茶店で休んでいると、庄屋の善太郎(佐野圭亮)と四人の農民がやってきた。
 何やら緊迫した様子の善太郎たちだったが、善太郎は四人と別れて先へ進んだ。その後役人がやって来て、残された四人と言い争っている。善太郎は役人に追われているようだ。光圀は福山でただならぬ事態が起きていることを感じるのだった。
 お娟(由美かおる)は善太郎の身を案じて後を追った。助三郎(岸本祐二)と格之進(山田純大)は、善太郎たちの村へ役人の手が迫っていることを知らせに走る。村では人々が善太郎の行方を心配して、騒動が起こりそうなほど興奮していた。
 一方、光圀も八重(岩崎加根子)と別れて、善太郎を探しに行く。
 結局、光圀と善太郎が行方不明になり、助、格、お娟は懸命に二人を探すことになった。
 その頃、光圀と善太郎は山小屋で一夜を過ごしていた。善太郎によると、一見平和そうに見える福山だが、若い藩主を盛り立てるため、家老たちが年々年貢を上げて、取り立てが厳しく、人々はもう暮らしていけないのだと言う。
 あとは直訴か一揆しかないと窮状を訴える。自分は死も覚悟していると、悲壮な表情をする善太郎に、光圀は誰も死ぬことなく、人々を救う方法があるのでなはいかと、諭すのだったが…。


第19話:
『アキ、小さな恋の港町』/三原(2003年3月3日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は三原に着いた。一行はアキ(斉藤晶)が親しくなった少年、新吾(久野雅弘)とその父親、源二郎(田中隆三)と知り合った。
 源二郎は才能はあるのだが世渡りが下手な下級武士。今は、港の改修のために知恵を絞っている。父子は寺子屋の師匠、志津(今井恵理)と助け合って生活している。
 ところで三原では近く、少年たちの剣術試合が行われることになっていた。新吾と代官、田原重三郎(伊藤洋三郎)の息子、祥之助(高橋英希)のどちらかが一等になるだろうと期待されている。
 アキは新吾が勝てるよう応援する。格之進(山田純大)は新吾に稽古をつける。
 田原は自分の面子のため、必ず勝つようにと祥之助にきつく言い渡す。さらに源二郎には、勝ちを譲るよう圧力をかけるのだった。
 さて源二郎は、港改修の妙案を提示するが、商人の森川屋弥左衛門(出光元)の企みで、退けられてしまう。森川屋は田原たちに賄賂を配り、高名な学者の弟子と名乗る熊沢徹斎(小林尚臣)が作った工事案を採用させていたのだ。しかし、光圀は徹斎が偽者だと見破った。
 そして試合の日となった。新吾と祥之助は順調に勝ち進み、二人が決勝戦でぶつかるが…。


第20話:
『仕組まれた雛まつり』/三次(2003年3月10日放送)

 助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)たちとはぐれた光圀(里見浩太朗)は、徳次郎(左とん平)という人形作りの職人と知り合い、一緒に三次に到着する。徳次郎はかつて殿様の大切な人形の管理を任されていたのだが、五年前に紛失してしまい、しばらく三次を離れていた。しかし、娘のお美代(八木小織)に孫が生まれたことを知り、帰って来たのだった。
 お美代の夫の松之助(渋谷哲平)も人形職人で、徳次郎が恩のあった親方の息子だ。徳次郎は松之助が跡を継いでいると信じていたが、仕事場は徳次郎の弟弟子だった源蔵(成瀬正孝)に乗っ取られていた。
 松之助は懐かしそうに徳次郎を迎える。しかし、お美代は勝手に行方不明になっていた徳次郎を冷たく突き放す。
 光圀と徳次郎は、徳次郎の幼なじみ、お吉(沢田雅美)の居酒屋に転がり込んだ。光圀は、盗難事件後、源蔵が役人の中沢新左衛門(津村鷹志)に取り入っていることを知り、二人が組んで人形を盗んだことを見抜く。徳次郎も源蔵が盗んだと気付く。
 源蔵にしつこく迫る徳次郎がじゃまになった中沢は、徳次郎を亡き者にしようと企んだ。さらに源蔵を怪しんだお美代が中沢に捕えられてしまう…。



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