1996年12月9日〜1997年10月27日(全43話

あらすじ:

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第26話(1997年6月23日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は信濃飯田藩を訪ねる。この土地では紙漉きが広く行われ、紙を利用して元結いや水引を作ることも盛んだった。
 しかし、紙問屋の巴屋(久遠利三)と元結い問屋の蔦屋(江幡高志)は御用商人である立場を利用し、勘定奉行の野上(真田健一郎)と手を結び、莫大な利益を懐に入れていた。勘定方の役人、高岡源内(長谷川明男)は不正を正そうとするが、なす術がない。
 一方弥七(中谷一郎)は、蔦屋の店の者にいやがらせをされていた若い女おかよ(櫻井淳子)を助けた。おかよは兄の文吉(田中隆三)と一緒に、元結いを作りながら暮らしている。弥七は、おかよから父親ではないかと聞かれ驚いた。
 おかよの家には、弥七が使うものと同じ風車が大切に飾ってあった。おかよはそれと同じ風車を持った父親がいつか逢いに来ると信じていたのだ。
 話は十年前にさかのぼる。両親をやくざものに殺されたおかよを、弥七と八兵衛(高橋元太郎)が助けた。そのため弥七は、お尋ね者として追われることになったが、幼かったおかよは弥七を父親と思い込んだ。
 さて、文吉たちを快く思わない悪人たちは弥七を捕らえ、十年前の罪で殺そうとするのだが…。


第27話(1997年6月30日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は高田藩をを目指していた。この藩は三年前に世継ぎを巡って、大きな騒動があったので人々が平和に暮らしているか黄門さまは心配している。
 貧しい農民たちの生活を良くしようと、普請奉行の秋月庄太郎(浜畑賢吉)は新田開発に取り組んでいたが、家老の下戸(おりと・青木義朗)が開発の費用を懐に入れてしまい、思うように成果をあげられない。
 一方、黄門さまは庄太郎を親の仇と狙う、園部綾(麻乃佳世)、新吾(神野登喜雄)姉弟と知り合う。世継ぎ騒動の時、綾たちの父、友右衛門(大木晤郎)は庄太郎に切られていた。実は自分の出世を目論む下戸が、言葉巧みに庄太郎を騙し、邪魔な友右衛門を始末させたのだった。
 勝負を申し入れる姉弟に、庄太郎は新田開発が成功したら討たれようと約束する。下戸は姉弟に加勢するふりを装って、悪事に気付き始めた庄太郎を殺そうと企むが…。


第28話(1997年7月7日放送)

 黄門さま(佐野浅夫)一行は長岡藩の新潟に着いた。黄門さまたちは、通風の姑のため体によいと言われる湧き水を汲んでいた海産物問屋のおかみ、お小夜(五十嵐いづみ)と知り合った。特に八兵衛(高橋元太郎)はお小夜のやさしさ、美しさに心引かれ、普段とは様子が違う。ところが、お小夜と夫の幸治郎(宮崎達也)には深刻な悩みがあった。
 新潟から近い沼垂(ぬったり)で、港を整備する工事が始まっていたが、それが完成すると新潟は、大きな打撃を受けることになる。
 新発田藩に属する沼垂は、新潟とは藩が違う。新潟の商人たちは、なんとしても自分たちの商売を守ろうと必死だ。実はお小夜が新発田藩の出身で、お小夜、幸治郎は新潟と沼垂の板ばさみになっていた。
 二つの港が共存できる方法を探ろうという幸治郎の意見が採用され、幸治郎は江戸へ仲裁を頼むため旅立った。しかし、幸治郎は何者かに鉄砲で撃たれた。現場の様子では、沼垂の誰かにやられたようだ。
 その知らせを聞き、落胆するお小夜。湖に身を投げようとするお小夜を、八兵衛が助けるのだが…。
 やがて、裏で悪人が糸を引いていることが明らかになる。


第29話(1997年7月14日放送)

 庄内藩の酒田に着いた黄門さま(佐野浅夫)は、蔵元の庄内屋伊平を訪ねる。伊平は商売のため千石船で江戸へ向かったが、船が難破したらしいと知らせが入ったという。
 おかみのお登勢(三浦リカ)は、船頭の残った家族たちが立ち行くよう気を配っていたが、突然、奉行の坂口(磯部勉)に呼び出された。
 坂口は船の積み荷だった藩の御用米の代金として、五千両を三日のうちに支払えと告げる。思案にくれるお登勢を羽黒屋(柴田侊彦)が親身になって励ますのだが、どうもうさん臭い。
 その頃、庄内屋に伊平の半纏が届けられる。船が沈んだことは間違いがないようだ。しかし、届けに来た松平(樋浦勉)は、何かを隠している様子だ。助さん(あおい輝彦)、格さん(伊吹吾朗)は松平に探りを入れる。
 お銀(由美かおる)も坂口と羽黒屋の近辺を調べる。すると、羽黒屋が松平を使い、船に火をつけて沈めさせたことが分かった。その裏で、お登勢にほれて自分のものにしたいと狙う坂口が糸をひいていた。
 坂口は、お登勢に金を作れなければ、自分の慰めものになれと、強引に迫るのだったが…。


第30話(1997年7月21日放送)

 本荘に着いた黄門さま(佐野浅夫)一行。黄門さまは、江戸勤めだった本荘藩の侍が、二年ほど前に吉原の遊女と恋仲になり、心中騒動を起こしていたことを知った。
 侍とは塩村市太郎(八神辰之介)で、花魁の玉菊にほれて、藩の御用金を使い込んだ上、玉菊と一緒に命を絶ったというのだ。市太郎の父親、市兵衛(加藤武)は家屋敷を売り払い、身分も捨て、今では畑仕事をしながらひっそりと暮らしていた。市兵衛の仕事をお菊(白鳥夕香)という若い女が手伝っている。お菊の首に残った痣が気になる黄門さまたちだった。
 しかし、黄門さまは旅籠の女将おきみ(三浦徳子)から市太郎の人柄を聞き、騒動に疑問をもった。市太郎は実直な若者だ。それに玉菊とは心中したその日に知り合ったという。何か不自然だ。
 弥七(中谷一郎)が江戸へ飛び、調べたところによると、玉菊は死んではいなかったことが分かる。黄門さまは、市兵衛に会い、市兵衛が立派な人物だということも知って、市太郎が罠にはめられたのではないかという考えを強くした。  市太郎が江戸にいた時、一緒に江戸にいたのは次席家老の谷屋(亀石征一郎)と最近江戸から帰ってきた境田(本郷直樹)だったことも分かった。
 心中騒動の謎解きが始まる。



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